1年のうちで花に関係する行事やイベントを紹介・1月から3月までと1年のうちで花に関係する行事やイベントを紹介・4月から6月まで、1年のうちで花に関係する行事やイベントを紹介・7月から9月までについて書いてきましたが、いよいよ四半期の最後の3か月、10月から12月にある行事で花に関係するものを書いてみたいと思います。
前のページにも載せてある年間の行事とその日にちの一覧です。
花に関係する行事・イベント
イベント | 日にち |
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正月 | 1月1日から3日 |
七草 | 1月7日 |
成人の日 | 1月第2月曜日 |
バレンタインデー | 2月14日 |
雛祭り | 3月3日 |
ホワイトデー | 3月14日 |
春の彼岸(春分の日) | 3月20日から21日頃のいずれか1日 |
イースター | 春分後の最初の満月の後の第1日曜日 |
花まつり | 4月8日 |
サンジョルディの日 | 4月23日 |
すずらんの日 | 5月1日 |
こどもの日 | 5月5日 |
母の日 | 5月第2日曜日 |
花の日 | 6月第2日曜日 |
父の日 | 6月第3日曜日 |
七夕 | 7月7日 |
お盆 | 8月13日から16日 |
重陽の節句 | 9月9日 |
敬老の日 | 9月第3月曜日 |
お月見 | 旧暦の8月15日 |
秋の彼岸 | 9月22日から23日頃のいずれか1日 |
ハロウィン | 10月31日 |
七五三 | 11月15日 |
感謝祭 | 11月第4木曜日 |
クリスマス | 12月24日・25日 |
それではひとつずつ簡単に説明していきましょう。
10月の行事
ハロウィン(10月31日)
ハロウィンは仮装をしてパーティーをしたり、繁華街に集まったりしてクリスマスより派手になってきたような気がしますが、本来のハロウィンは11月1日に行なう万聖節の前日です。
ケルト人と呼ばれる古代ヨーロッパに住んでいた人々の1年の始まりは11月1日でした。834年、教皇グレゴリオ4世はその日を万聖節と呼び、諸聖人をお祀りする日と定めました。11月1日は日本の行事に例えるとお正月、その前日の10月31日は大晦日になります。
日本でも新年を迎える為にいろいろな準備をしますが、同じように万聖節の前にはあれこれと準備をしていたようです、その中でもケルト暦では大晦日になると亡くなった人が家に戻ってくる日といわれており、1年のうちでも一番魔力が強くなるため、祖霊だけでなく悪霊や魔女が外を歩き回る日でもあったのです。ですから悪霊を追い払うということがけっこう重要なことで、自分の身を守るため仮面を被って仮装をしたり、魔除けのための焚き火を炊いていたのがハロウィンの起源だといわれています。
ハロウィンといえばカボチャのお化けですが、これはジャック・オー・ランタンといいます。
ハロウィンが近くなると、花屋やスーパーにはいろいろな色や形をしたかぼちゃが並びます。このかぼちゃはペポという種類のかぼちゃで、おもちゃかぼちゃとも呼びます。観賞用で食用には向きません。
このペポカボチャにはガーベラやダリアをメインにケイトウやヒペリカムなどの花がお勧めです。色は赤やオレンジがハロウィンらしいと思います。ダリアの種類でハロウィンパーティーやハロウィンナイトというものもありますので、一度探してみられてはいかがでしょう。
11月の行事
七五三(11月15日)
七五三のお祝いは男の子は3歳と5歳、女の子は3歳と7歳とされています。それぞれの意味は3歳:男女の髪を伸ばし始める髪置き、5歳:男子の初めて袴をつける袴着、7歳:女子の付紐をやめて帯を使い始める帯解きです。
これらは元々、武家の儀式で江戸幕府五代将軍綱吉の子である徳松の健康を祈って11月15日に行なったことが七五三に繋がっているといわれています。最初は関東から、そして徐々に全国に広まっていって、現在のような七五三になったようです。
この七、五、三という数字ですが、中国の陰陽説の中では奇数を陽の数、偶数を陰の数と呼んでおり、中国からの影響を受けていた日本でも奇数が陽数のため縁起の良い数といわれています。
実は七五三に関係する縁起の良い木というのがあります。木の名前をムベといい、アケビに似た実をつけます。別名でトキワアケビ(常葉通草)ともいい、漢字では郁子と書きます。
このムベの葉は「掌状複葉」といい、葉が細くて長い柄の先に付いています。芽が出て1年目は3枚の葉、その後5枚になり、実ができる頃には7枚になるというように、成長に合わせて葉が増えていくため、七五三の縁起木と呼ばれています。実は食用になります。
感謝祭(11月第4木曜日)
日本では11月に入ると、いろいろなお店が一斉にクリスマス商戦に入り始めます。でもアメリカではクリスマスの4週間前の日曜日からがクリスマスの始まりで、11月といえば感謝祭(サンクスギビングデー)です。
始まりはコロンブスがアメリカ大陸を発見してから、ヨーロッパから新大陸を目指して多くの人が移民してきました。当時アメリカ大陸に暮らしていたのはネイティブ・アメリカンで、ヨーロッパから移ってきた人々は新しい土地に希望を持ってきたものの、実際は餓死する人がいるほど厳しいものだったそうです。しかし先住民であるネイティブ・アメリカンの人々から狩猟や農耕を教わり一生懸命働いたのだそうです。
そして収穫期、神と先住民の人々に感謝する宴を開いて七面鳥やかぼちゃなどを食べてお祝いをしました。このことが今の感謝祭に繋がっています。現在では家族や友人が集まり沢山のごちそうを食べたり、アメリカンフットボールを鑑賞して楽しみます。
ホワイトハウスでは、感謝祭で食べられてしまうはずの七面鳥2羽に大統領が恩赦を与える式典が行われます。
さて日本ではといいますと、感謝祭(サンクスギビングデー)は知らなくても、ブラックフライデーはご存じではないでしょうか。そうです、感謝祭の翌日の金曜日がブラックフライデーになります。
花に関係する行事かといわれれば迷いますが、さまざまな作物の収穫ということで書いてみました。
12月の行事
クリスマス(12月24日・25日)
クリスマスも近くなるとドアリースを飾るお家も増えてきます。可愛いから飾る人も多いですが、クリスマスリースには魔除け、豊作祈願、新年に幸福を呼び込むという意味があります。
ドアに飾るリースと別にアドベントクランツというものがあります。これはテーブルに置いた状態、あるいは天井から吊るした状態で飾ります。クランツには4本のろうそくを立てます。
リースとクランツの意味の違いですが、クランツというのはKranzと書き、ドイツ語です。またリースはWreathと書き、英語です。どちらも花輪や花冠という同じ意味です。
アドベント期間というのはクリスマスの4回前の日曜日から、クリスマスイブまでの4週間のことで、この期間は年によって異なります。クランツに飾ったろうそくは、最初の1本は4週間前の日曜日に、その翌週の日曜日には2本、その翌週の日曜日には3本灯し、クリスマスの直前の日曜日は4本とも全部灯します。
ところでクリスマスツリーに使うモミの木は、リースやクランツを作るときも使いますね。モミを買ってきてリースを作ったけれど、しばらくすると葉がパラパラと落ちてしまったという経験はありませんか?これは仕方のないことなのですが、モミにはいろいろな種類があり、多く販売されているモミではドライになると葉が落ちます。
その中でも、オレゴンモミというモミはドライになっても葉が落ちにくいのでクランツやリースに向いています。ただ流通が少ないので、欲しい方は花屋さんに仕入れてもらうように早めにお願いしておくと良いと思います。