5月の第2日曜日は母の日です。第2日曜日なので毎年、日にちは異なります。
母の日にはお母さんに日ごろの感謝を伝え、プレゼントやお手伝い、そしてカーネーションを贈る習慣があります。
でもこの母の日はいつからあるのでしょう。
母の日の始まり
母の日はアメリカのウエストバージニア州に住んでいるアンナ・ジャービスさんという女性が、亡くなった母の追悼のために、お母さんが好きだった白いカーネーションを配ったのが始まりといわれています。
アンナさんのお母さんの命日は1905年5月9日です。そして1907年に教会でお母さんを偲び母の日の礼拝を行なったのです。それが5月の第2日曜日だったそうです。
その後、母の日は普及され始め、1914年には当時の大統領だったウィルソン大統領が、正式に母の日として国民の祝日にしたということです。
日本の母の日の始まり
日本では1913年に青山学院で、初めての母の日の礼拝が行なわれました。
その後、青山学院の女性宣教師の働きかけにより、母の日を知る人も出てきました。
そして1937年、森永製菓と諸団体が中心となり、「第1回・森永・母の日大会」を豊島園で盛大に開催したのをきっかけに、日本でも母の日が広まっていったということです。
赤いカーネーションと白いカーネーション
母の日になると、赤いカーネーションをはじめピンクやオレンジ色など、いろいろな色のカーネーションが店頭に並びます。
そしてその中には白いカーネーションも少ない本数ですがあります。
花屋には多くのお客様が来店され、お母さんの好む色のカーネーションを選ばれることも多く見られます。
その中で特に若い方が来店されて、ご自分で花の色を選ばれる時に
「えっと、この赤いカーネーションと、ピンクと…すごく綺麗なので白も入れて下さい♪」
と元気良く指定されることがあります。
お母さんはご健在ですよね?とお尋ねすると
「もちろん元気です!」とお答えになられます。
白は避けてくださいね。実は白は…と理由を申し上げると、知らなかったとビックリされたことが1度や2度ではありませんでした。
そっか…今の若い人は知らないのかとビックリしたのが、花屋1年目の母の日の出来事です。
赤いカーネーション
赤いカーネーションは母の日の定番で、母の日には一番人気のある色です。元気なお母さんには赤いカーネーションはもちろん、ピンクやオレンジなどの色の付いたカーネーションを贈りましょう。
白いカーネーション
白いカーネーションは、亡くなったお母さんに生前の感謝の気持ちを込めて贈るものです。
母の日を始めたアンナさんが、お母さんを思って白いカーネーションを配ったことが由来だといわれています。
確かに白いカーネーションは、花束やアレンジメントに入れたくなるくらい美しくて清楚なのですが、お元気なお母さんへの母の日のプレゼントとしては避けてくださいね。
私の知人で、母の日には白いカーネーションを抱えてお母さんに会いに行ってくるとお墓参りをしている人もいました。
青いカーネーション
青いカーネーションは、サントリーが品種改良に成功した花です。
ムーンダストといい、色はアクアブルー、ライラックブルー、プリンセスブルー、ベルベットブルーというスタンダードなカーネーションのほか、スプレー咲きのサファイアとアクアマリンという種類があります。
青というより紫だといったほうが良い色ですが、青の色素を持たないカーネーションの品種改良としては画期的だと言えます。
たまに本当の青のようなカーネーションがあるようですが、あれは白いカーネーションに青いインクを吸わせたものなので別物です。
カーネーション、色別の花言葉
カーネーション全般の花言葉は
無垢で深い愛
お母さんにピッタリな花言葉ですね。
それとは別に色別でも花言葉が異なります。
- 赤:母の愛、愛を信じる、熱烈な愛
- ピンク:美しい仕草、感謝、上品、気品
- オレンジ:純粋な愛、熱愛します
- 紫:気品、誇り
- 黄:軽蔑、嫉妬、友情、愛情の揺らぎ
- 白:尊敬、純潔の愛
今年の母の日、お母さんにどのようなプレゼントをしましょうか。
お母さんの喜ぶ顔を想像しながら、プレゼントをお選びになってくださいね。