小学1年生夏休みの観察日記!学校から持ち帰ったあさがおの育て方

小学1年生の夏休みの宿題、観察日記の定番といえばアサガオ(朝顔)の花です。アサガオの種まきは5月中旬から下旬あたりですので、おそらくゴールデンウイークが終わって少し経った頃に小学校で種まきをしたのだろうと思います。そのアサガオを夏休み前になるとお家に持って帰ってきます。

しかし8月半ばくらいに外を歩いていると、小学校から持ち帰ったと思われるアサガオの鉢植えが枯れてしまっているのを目にすることがあります。それを見るたび、もしかしたら子どもさんは悲しい気持ちになっているかもしれないなと思い、今回はアサガオを枯らさず育てるポイントを書いてみることにしました。

あさがおの育て方

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アサガオについて

アサガオといえば夏の風物詩のような花であり、日本人にとって馴染みのある花のひとつといえます。しかし元々は中国から日本に渡り、日本で沢山の変化アサガオが作られて今に至っています。開花時期は7月から10月くらいまでで、夏休みの観察日記が終われば枯れる花ではなく、結構長く楽しめる花です。

アサガオはヒルガオ科サツマイモ属の一年性植物で、よく似た花にヒルガオ、ユウガオ、ヨルガオがありますが、アサガオとヒルガオとヨルガオはヒルガオ科ですが、ユウガオだけウリ科に分類されています。

アサガオは名前のように早朝から昼頃まで開花していますが、朝になったから咲くのではなく前日の日没時間と関係していて、日没から8~10時間後に開花するという習性があります。

【日本語って美しい「花が枯れる」だけじゃない花が終わる時の表現】でも少し触れていますが、2020年7月1日の大阪の日没時間は19時15分、2020年10月10日の日没時間は17時30分でした。日没から10時間後の開花とするならば、7月1日は5時15分に開花し、10月10日には3時30分には開花しているということになります。

因みにヒルガオは朝から夕方頃まで、ユウガオとヨルガオは夕方から翌朝にかけて開花します。ユウガオとヨルガオを同一の花と言う人もおられるようですが別の花で、ユウガオには実ができ、その実はよくご存じの「かんぴょう」です。

またアサガオには日本アサガオと西洋アサガオがあります。違いは日本アサガオは葉に細かな毛が生えていて、開花は早朝から午前中いっぱいくらい、対して西洋アサガオの葉には毛はなく昼を過ぎても花が咲いていて、日本アサガオよりたくさん花を咲かせてくれます。

このようなアサガオの花、小学1年生の生活科の授業で種まきをして育て、夏休み前になると自宅へ持って帰って夏休みの観察日記として宿題になります。

宿題だから頑張って育てようと思っていても、最初に書きましたが夏休み中に枯らしてしまうことが案外と多いのです。その理由を推察してみました。

アサガオが夏休み中に枯れるのは

  • 土が少ない
  • 水が足りない
  • 日が当たりすぎる

おそらくこのあたりが多いのではないかと思います。では持ち帰ったアサガオはどのようにすれば10月まで咲くのでしょうか。

朝顔

家に持ち帰ったアサガオの育て方

学校の教材として使われている植木鉢は、1年生が植え付けたり家に持ち帰ったりする時の重さなどを考慮してあまり大きなものを使っていません。ということは植木鉢に入っている土も少ないのです。そして水が足りないのは、土が少ないので土の中の水もすぐになくなることが原因です。また日が当たりすぎるのは、夏の日差しが強すぎることに関係します。

持ち帰ったアサガオはそのままにせず、少し手をかけてあげるだけでどんどん成長し、花も沢山咲かせてくれますのでお試しください。


鉢のサイズ

うちの息子たちも小学1年生の時に学校で種まきをし、少し成長したアサガオの鉢植えを1学期の終わりの保護者個別懇談会の日、私が自転車のカゴに入れて持ち帰ったように思います。自転車のカゴに乗るくらいだからあまり大きな植木鉢ではありませんよね。鉢のサイズが小さいので土もあまり入っていません。

アサガオは一年草なので本来の植え替えは本葉が3~4枚くらい出た時に行うものですが、小学校で使う植木鉢は小さいため、持ち帰ったらひとまわりかふたまわり大きい植木鉢に植え直しをしてあげるほうが成長しやすくなります。小さい鉢から大きい鉢へ植え替えることを「鉢増し」といいます。

鉢増しをする時は鉢の直径だけでなく、深さも現在の鉢より深いものにしてください。

鉢増しができない場合は、今の植木鉢に土を足してあげるだけでも現状よりは良いかもしれません。しかし持ち帰った植木鉢の底の穴から根が見えているとか出ているのであれば絶対に鉢増しをしてください。根が見えたり出たりしていることは根詰まりを起こしている状態、あるいはそれに近い状態になっているので枯れてしまうことになります。

植え替える時の注意点

植え替え用に用意した植木鉢に鉢底ネットと鉢底石を敷き、その上から培養土を入れておきます。元の植木鉢から根が切れないようにそっと抜き、新しい植木鉢の上に置いてその周りに培養土を入れます。くれぐれも根鉢(根と土がまとまったもの)が崩れないように注意して植え替えてください。

そのあと水やりをして根と土を馴染ませるようにしましょう。

水やりの方法

水やりは朝の10時くらいまでに鉢底から水が流れ出るまで与えます。水切れが心配であれば夕方にも与えましょう。気温が高くなる日中の水やりは控えてください。

しかし昼の時間しか水やりができない場合は、朝夕の水やりより沢山の水を使って鉢内が熱いままにならないようにたっぷりと与えてください。植木鉢の側面を触ってみて熱くなければ鉢の内部も熱くありません。

お出かけなどで水やりができない時ですが、出かける前にたっぷりと水を与えたのち、ペットボトルに水を入れ、100円ショップなどでも販売されているペットボトルに取り付けて使う吸水用のキャップを使い、土の中に差し込んでおくと2日程度なら大丈夫だと思います。

それ以上の日数であれば毛細管現象を利用した水やりの方法が安心かもしれません。準備するものはバケツなど水を入れるものと太めの紐、あるいは紐になりそうなもののふたつです。

アサガオの鉢の近くに満水にしたバケツを置き、紐の片方の端をバケツの中に、もう片方の端をアサガオの鉢の中に少しだけ埋めます。そうすると紐をつたって水を補給することができます。注意点はバケツの水は植木鉢の高さよりも低くならないように設置することと、水の温度が上がらないように日陰に置くこと、そしてバケツに入れた紐は底までつけておくことです。10L~15Lくらいのバケツを使い、直射日光の当たらない場所に置くようにすれば5日程度なら大丈夫だと思います。

置き場所

午前中に日が当たる場所に置きましょう。一日中日が当たりすぎる場所や、西日が強く当たる場所は避けてください。植木鉢を土の上に置くのは良いのですが、アスファルトやコンクリートの上に直接置くと地熱で鉢の中が熱くなってしまいますので、その場合はすのこや植木鉢スタンドなどを利用して、直接置かないようにしてください。

ベランダに置くときはベランダの床材にもよりますが、なるべく直接置かないでこちらもすのこや植木鉢スタンドなどを利用することと、エアコンの室外機の前には置かないようにしましょう。

先にも書きましたがアサガオは日没から8~10時間後に開花します。日没後は暗くないと開花しない場合もありますので、電灯が直接当たらないような場所に置くことも大切です。


摘芯について

アサガオはツルを伸ばして成長していきますが、なにもせす伸ばすだけにしておくと頂点の生長がわき芽の生長より優先されてしまい、ボリュームもなくなり咲く花の数も少なくなってしまいます。そうならないように摘芯という作業をしましょう。

摘芯は本葉が8~10枚ほどになったら新芽を切り取ります。摘芯を学校で行っているのであればいいのですが、なにもしていないようでしたらお家で摘芯をしましょう。

やり方ですが、持ち帰ったアサガオはおそらく本葉が10枚以上出ていると思いますので、すぐに一番上の親づるの先端を摘んでみましょう。そうするとわき芽から子づるが伸びてきます。子づるの葉が5~6枚になったら、同じように先端を摘みます。そうすると今度は孫づるが伸びますので子づるの時と同じように葉が5~6枚出たら先端を摘みます。

もし摘芯をしなかったら親づるだけが伸びます。アサガオだけでなく多くの植物は頂芽優勢(ちょうがゆうせい)という性質があります。頂芽優勢というのは植物の茎の先端にある芽の成長が、わき芽の成長よりも優先される現象のことで、優先された茎だけが伸びて花もそこにしか咲きません。茎の先端を切るなんて不安かもしれませんが、花数を増やすためにもやってみてください。

肥料について

次々に花を咲かせるアサガオは水やりだけでなく肥料が必要です。

10日くらいの間隔で液体肥料を与えてください。液体肥料は水で薄めるタイプと原液のまま使えるタイプがあります。他に植物を育てているのであれば薄めるタイプがお得ですが、アサガオしか育てないのであれば原液タイプを使うと便利です。

肥料と活力剤は異なります。アンプルになっていることが多い活力剤は人間で例えるとサプリメントのようなものです。活力剤では栄養を補給できませんので必ず肥料を与えるようにしてください。

花がら摘みの方法

アサガオは1日だけ咲く「一日花」です。どんどん咲きますがどんどんしぼんで(枯れて)しまいます。そこで必要になるのが花がら摘みです。

種を作らない場合や、夏の初めには

花がしぼんだ後には種ができますが、あまり早い時期から種を作ってしまうと種を作る方に養分を使ってしまうため株が弱り、花をたくさん咲かすことができなくなってしまいます。種を取るのは少し後回しにして、花を咲かせることを楽しんでみましょう。

種はアサガオの花の下の部分、子房と呼ばれる部分が膨らんできてその中で作られますので子房を残してはいけません。アサガオの花を見ると花の下に短い茎がありますので、その茎の所で切ってください。

種を作る場合

花も楽しめたし、そろそろ夏も終わるかなという時期になり種を取ってみようと思ったら、今度は子房を残さなくてはいけません。

種を作る場合の花がら摘みは、しぼんでしまった花のみを取り除きます。花がしぼんだ後、翌日くらいになると軽く花を引っ張ると抜けてくれます。花がらをそのままにしておいても種はできますが、しぼんだ後に落ちてしまった花が葉に付いて腐ったりすることがあり、病気の原因になることもありますので花がら摘みをすることをお勧めします。

朝顔の花がら摘み

夏休み中に枯れてしまったら

実店舗がある時、8月半ば過ぎになると「観察日記を書かないといけないのにアサガオが枯れてしまったので売っていませんか?」と聞きに来られるお母さんがちらほらといらっしゃいました。なんとかしてアサガオを入手してお子さんに宿題を…という気持ち、よくわかります。

でも枯れたら枯れたままを日記に書くほうがいいのではないかと思います。小学校の先生のご意見はどうなのかわかりませんが、枯れたということ、悲しかったという気持ち、なにが悪かったのか考えて日記に書いてみてください。そしていくつかでも種ができていたら、翌年リベンジしましょう。

しかし夏休みが始まってすぐの7月中に枯れてしまったら、これはちょっとショックですよね。その場合は枯れたという事実と原因になった理由を日記に書いて、「あまりに悔しかったから園芸店(ホームセンター)でアサガオの苗を購入して育ててみることにしました」というのもひとつの方法かもしれません。その場合は種からでは遅すぎますので必ず苗を購入してください。

アサガオにはいろいろな種類や品種がありますので、学校で育て始めたアサガオとは品種が異なるかもしれません。そのためにもきちんと枯れた事実と買い直したことを書くようにしましょう。


翌年もアサガオを育ててみましょう

アサガオの花がしぼんだ後、子房が膨らんできます。花が咲いておおよそ40~50日くらい過ぎると種を取ることができるようになります。

朝顔の実

種を取った後の保存

上の写真は、まだ未熟な種なので取ってはいけません。

朝顔の種

このように枯れたような茶色になり、カサカサと乾いた感じになったら取り頃です。この状態になっていればハサミなどがなくても手で簡単に取ることができます。もし手で取れないようでしたら、まだ取る時期には早いのでもう少し待ってみましょう。

自然界でのアサガオは、このような乾いた状態になると勝手に外側の殻が割れて種が飛ぶようになっています。育てているアサガオが割れる状態までそのままにしておいたら、あちこち飛んでしまいますので、良いタイミングの時に収穫するようにしてくださいね。

取った後の種は翌年の春まで保存しておかなくてはいけませんので、晴れた日に数日間陰干しをして乾かしたのち、封筒に入れ、その上からジップロックに入れて冷蔵庫で保管してください。

種はよく乾かさないとカビが生えます。

種を植える時の注意点

小学校で植えた種は、おそらく発芽しやすくなる処理がされていたと思います。しかし自分で収穫した種はその処理を自分で行わなくてはいけません。もし処理をしなかったら芽が出ないかもしれないので、少し手間ですが芽切りという処理をしてから蒔きましょう。

アサガオの種は硬実種子(こうじつしゅし)といい、種皮が硬く種子の中まで水分を含みにくいため、そのままでは発芽が難しい性質をもっています。そのため芽切りという処理をして発芽しやすくしてあげる必要があります。

芽切りの方法

アサガオの種をよく見ると内側の先端に点があります。この点を「へそ」といい、発芽部になっておりすぐ近くから根が出てきます。この部分を傷つけてしまうと生育に問題を起こしてしまいますので、絶対にへそには傷が付かないように気を付けてください。

朝顔の種の芽切り

芽切りはヘソ以外の部分に爪きりやヤスリを使って、少しだけ傷を付けます。安心なのはカーブしている外側の部分にヤスリを使って少しずつ削っていく方法かもしれません。中の白っぽい部分が見える程度まで削りましょう。

その後、3時間ほど水に浸してから土に蒔きます。蒔く際にはへそを下にするようにしましょう。使用する土は一般的に販売されている培養土で大丈夫です。

そのあとの工程は子どもさんが小学校でお世話をしていたのでご存じだとは思いますが、簡単にだけ書いておきます。

  1. 種を蒔くのは5月中旬〜下旬に
  2. できればポットに種を蒔き、本葉が2〜3枚出たら大きい鉢に植え替える
  3. 初めから大きな鉢に植えた場合は、しっかりした芽を残し、他の芽は間引く
  4. 支柱を立てる
  5. 本葉が8~10枚になったら摘芯をする

この後は、小学校から持ち帰った時と同じ育て方をしていただければ良いと思います。

植物を育てるという夏休みの宿題、大変だと思いますが、枯らすことなく新学期を迎えることができるように親子で楽しみながら頑張ってくださいね。

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