春に咲く球根の花を来年も咲かせる為の準備をしてみましょう

春の花が咲き終わると夏の花に植え替えをしたくなりますね。春の花の中でも球根は翌年も咲かせることができますので、今回は球根の春から夏にかけてのお手入れを書いてみたいと思います。

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花を手入れしよう

春に咲く花で球根のものといえば代表的なものではチューリップがあります。ほかにもラナンキュラスやヒヤシンスなどが球根から咲く春の花です。

球根植物の中にはニホンズイセンやシラーやクロッカスのように植えっぱなしでも問題ない植物もありますが、チューリップやヒヤシンスなどは一旦掘り上げて保管するのが基本です。

今回は土に植えるチューリップと、水栽培が多いヒヤシンスについて書いてみます。


土に植えるチューリップの場合

チューリップ

3月から4月に花を楽しんだら、花が枯れ始めるまでに花を摘みます。切るときは葉は残し、茎の途中から切るようにしてください。切った花は切り花として花瓶などでお楽しみくださいね。切るとき、まだ花が綺麗なのにと思いますが、躊躇わずに切ってください。早く切る方が球根内に栄養が残ったままになります。

切るときは病気に感染させないようにできれば手で折るのが良いのですが、はさみを使うときは、熱湯ではさみを消毒してから切るようにしてください。

切るのが遅くなると種ができます。植物が種を作ることはエネルギーを使います。種のためにエネルギーを使うと球根に栄養が回らなくなってしまいます。翌年にも綺麗なチューリップを咲かそうと思われたのでしたら、なるべく早めに花を切ってあげてください。花を切ってしまうと葉だけになります。そしてここからが来年のために球根を太らせる作業です。

葉だけになったチューリップは枯れたわけではないので水やりは必要です。しっかり日光に当て1週間に一度程度、液体肥料も与えましょう。

しばらくすると葉が黄色くなり枯れ始めてきます。枯れ始めたら水やりをやめて球根を掘り上げます。掘り上げた球根がいくつかに分かれていたらそれぞれに分けてやり、表面の土や古い皮や根を綺麗に落としたのち、ネットなどに入れて風通しが良く雨の当たらない場所で保管してください。

紅葉の季節がきたら、チューリップの植え付け時期です。

水栽培で見かけるヒヤシンスの場合

ヒヤシンス

ヒヤシンスは球根植物の中でも水栽培で育てる定番植物です。もちろん土に植えても良いのですが、水栽培で育てると花の可愛らしさだけでなく根の美しさも鑑賞でき、その全てを外から楽しんで育てることができます。

ヒヤシンスは小さな花が沢山咲き、上から順番に枯れ始めてきます。枯れ始めた花をそのままにしておくと種を作ってしまい、球根を弱らせてしまうので花がらはこまめに摘むようにしてください。

花が終わったら、茎を下の方で切り、根を傷めないように水栽培の器から取り出し、そのまま土に植えます。植える深さは根が出ていますので、深めに穴を開けてから植えてください。水栽培で育てていたため、最初のうちは土で育てる環境に慣れておらず、水分不足になりがちですので水を忘れないように与えてください。日光に当て1週間に一度程度の肥料も忘れないようにして葉が自然に枯れるまで育てます。

葉が枯れたら球根を掘り上げ、水洗いをしてから乾かし、チューリップの球根と同じようにネットなどに入れて風通しが良く雨の当たらない場所で保管してください。

ただ水栽培で育てたヒヤシンスは、最初から土で育てたヒヤシンスより球根のダメージが大きいため、翌年の開花は100%でないかもしれません。

なぜ葉が枯れるまで放置するのか

花を切ったあと葉を残しておくと、葉が光合成を行い球根に栄養分を貯蔵してくれます。栄養分の詰まった球根にするためには、どうしても葉が必要です。

肥料を与えるのも球根に栄養分を与えるためですので、忘れないようにお願いします。

チューリップの球根のところに、いくつか球根ができていたらそれぞれに分け…と書きましたが、花が咲いた球根が元になって分かれたのではなく、花の咲いた球根は小さくなってしまっており、周りに新しい球根ができています。この新しくできた球根に栄養を与えて翌年咲く球根に育ててあげるのです。

花もなく葉だけを育てる工程というのは、殺風景で楽しくないもので、えい!抜いてしまえ!と思ってしまいがちですが、球根のために我慢してくださいね。

また葉が枯れた後も球根を掘り上げなかった場合ですが、水を与えると腐ります。時期は真夏になりますので、水をあげようと思ってしまいますが、絶対にダメです。雨水もダメなので、雨の当たらないところで管理してください。そしてできるだけ風通しの良い場所がよいでしょう。

しかし球根の中には先にも書いたようにずっと植えたままでも大丈夫な植物や、数年に一度の掘り上げで良いものもあります。育てている植物はどうしたらよいのかご不明でしたらアトリエはなこまでご連絡ください。

 

 

 

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