おなじみの春の花といえばチューリップです。切り花でもガーデニングでも可愛らしいですね。今回はチューリップの植え付けについて書いてみることにします。
チューリップの球根を植える時期とコツ
チューリップは種子ではなく球根から育つ植物です。品種もいろいろありますのであれもこれもと植えたくなってしまいますが、品種によって開花時期が違います。
大きく分けるとチューリップの開花時期には3つのタイプがあります。
- 早生(わせ):3月下旬~4月上旬
- 中生(なかて):4月中旬~4月下旬
- 晩生(おくて):4月下旬~5月上旬
開花時期による品種の違いもあります。
- 早生:一重早咲き、八重早咲き
- 中生:トライアンフ、ダーウィンハイブリッド
- 晩生:一重遅咲き、八重遅咲き、ユリ咲き、パーロット咲き、フリンジ咲き、レンブラント咲き
このようにチューリップには早生、中生、晩生とありますので、植えた全てのチューリップを一斉に咲かせたいのか、ひとつの品種が終わっても次が咲くというように開花時期をずらしながら長い期間楽しみたいかでも選ぶ品種が違ってきます。
球根を選ぶ時の注意点
球根を選ぶ時には次の3点に気をつけてください。
- 大きくて重量のあるもの
- 傷の無いもの
- ツヤのいいもの
チューリップを植える時期
球根は9月頃から店頭に並びます。あまり遅くに買おうとすると良い球根が残っていなかったりすることがありますので早く購入してしまいがちです。購入したら植えたくなるものですが、すぐに植えずに気温が下がるまで待ってください。
目安として紅葉が見頃になったら植え付けをして、そのあと寒さにあてましょう。
咲く時期の違い(早生、中生、晩生)があっても植える時期は一緒です。
球根を植える時の注意点
自作の図なので上手ではありませんし実際の球根はこんなに左右対称でもありませんが、なんとなくでいいのでイメージを掴んで下さい。
この図は球根を真上から見た図です。真ん中の丸は芽の出る所です。上から見ると丸く膨らんでいる側と平らな側があります。葉は矢印の方向に出ますので植える時は方向を揃えてあげるようにします。
プランターに植える時はこの図のように球根の向きを合わせて植えることが大切です。
球根を植える深さ
プランターに植える場合と花壇などに直植えする場合では植える深さが少し違ってきます。
植え付けたあとはたっぷりと水をあげましょう。
土や肥料について
植えつける時は、球根の用土やチューリップの用土を使うと保水性や保肥性などが球根に合うように配合されているのでお勧めです。
球根には開花のための必要な養分がつまっているため、球根の用土やチューリップの用土を使った場合は元肥の必要はありませんが、元肥が混じっていない用土を使う時は元肥を混ぜてから植えるようにしましょう。
その後は生育具合を見て芽が出た頃に追肥をしてもいいですが、基本的に肥料は必要ありません。また植物は花が終わったあと「お礼肥」といって開花後や収穫後に疲れた株を回復させるための肥料を与えることがありますが、チューリップは肥料を与えると新しい球根が腐りやすくなるためお礼肥を施さないようにしましょう。
水やりの頻度
チューリップの球根を植えてから開花までの間の気温は低いので、午前中の太陽が昇った時間帯に水やりをしてください。
花が咲き終わったあとは?
葉だけになったチューリップは数週間で黄色くなって枯れてしまいます。この状態が養分がつまって球根として一番成長した時ですので、この時点で球根を掘り上げます。
掘り上げた球根はネットに入れて雨の当たらない風通しの良い日陰に吊り下げて保管しましょう。
チューリップと他の花を寄せ植えにする
チューリップの背丈を考慮してあまり背が高くならないものを選ぶようにしてください。
秋植え球根にはチューリップ以外にもあります。参考にしてくださいね。