冬の寄せ植えやガーデニングの彩りに寒さに強いガーデンシクラメン

秋頃から年末にかけて沢山のシクラメンがお店に並びます。

大きな鉢のシクラメンとは違って、花が小さくビニールポット苗の状態で販売されていることの多いガーデンシクラメンは、シクラメンの原種を元に作られているため耐寒性があり、条件次第では-5℃くらいまでなら屋外で育てることができ、冬のガーデニングに彩りを添えてくれます。

シクラメンとガーデンシクラメンの違い
シクラメンは主に室内で楽しむ植物で、一般的に花は大きく派手です。ガーデンシクラメンは主に屋外で育てるシクラメンです。

ガーデンシクラメンを購入する時の注意点

ガーデンシクラメン

シクラメンにはミニシクラメンという種類があって、ガーデンシクラメンの花の大きさとあまり変わりません。ミニシクラメンは室内で育てるシクラメンの花と同じ品種なので、育て方は室内で育てるシクラメンと同じですのでガーデンシクラメンと思って屋外で育てるとすぐに枯れてしまいます。

ホームセンターなどでは花に関しての専門家がいない店もあり、ミニシクラメンをガーデンシクラメンとして販売されている場合もあるので注意が必要です。

鉢植えのガーデンシクラメンはあるのか?

ガーデンシクラメンは寄せ植えなど自分で植え替えるため、ビニールポットに入って販売されていることが多いようです。ミニシクラメンは植え替えをせず、そのまま鑑賞するので鉢に入って販売されていると思います。

ラベル等を確認して、鉢植えなのにガーデンシクラメンと書かれているようでしたらお店の人に確認して下さい。



ガーデンシクラメンの育て方

花を沢山咲かせようと思ったら、まずは良い苗を選ぶことが大切です。

良い苗を購入するコツ

購入する時は次の点に注意して苗を選んでください。

  • 葉が沢山付いていて、大きさも揃っているもの
  • 葉が黄色くなっていないもの
  • 新しい蕾が沢山付いているもの
  • 品種が明記されているもの

花(蕾)の数は葉の数と同じといわれていますので、葉が多い株を選びましょう。

ガーデンシクラメンを植えつける時

植えつけに使う用土はシクラメン用を使うのが失敗がなくお勧めです。

地植えの場合は腐葉土を2割ほど混ぜて水はけの良い土を作っておいて下さい。古い土を使う場合は、植えつける2週間ほど前までに土作りをしておきましょう。鉢植えではあまり深く根を張りませんので、深さ20cmもあれば十分です。

土にポットの大きさの穴を開け、植えつけたあと周りに土を被せます。

水やりの頻度

植えてすぐには根が落ち着いていないので、乾燥させないように水を与えます。2週間ほど過ぎると根も落ち着いてきますので、表土が乾いて白く見えてきたらたっぷりと水を与えるようにしてください。

地植えの場合は雨水でたいていは事足りるのですが、晴天続きで土が乾燥しているようでしたら水を与えるようにします。

はなこ
はなこ

水やりは花や葉に水がかからないように土だけに与えましょう。

水やりの時間

冬は夜になると気温が下がります。土に水が沢山残っていると凍ってしまい根を傷め、花を枯らしてしまう原因になりますので、日中の温度の高い時に与えるようにしてください。

肥料について

植えつけるときに元肥を混ぜていれば半月ほどは必要ありません。

3週間を超えたあたりから1~2週間に1度程度、液体肥料を与えるようにすると花がよく咲きます。

ガーデンシクラメンの花がら摘み

花が枯れてもそのままにしておくと次の花を咲かせる力を奪いますし、カビなどの原因になりますので花が枯れたら必ず花がらを摘んでください。

花がら摘みは花だけでなく花茎から摘み取るようにしてください。ハサミで切ると断面から菌が付き病気になりやすいので、手で摘み取る方ようにしましょう。

はなこ
はなこ

ガーデンシクラメンにかぎらず、どんな花でもハサミを使わず手で摘み取る方が安心です。

極寒の時に気をつける点

地植えの場合はその場所から移動させることはできませんが、鉢植えで移動が可能であれば気温が0度以下になりそうなときは軒下や室内に入れてあげるほうが良いと思います。

日中との温度差があると弱ってしまう事がありますので、風のあたらない玄関の中や暖房のない部屋に置くようにしてください。

地植えの場合はシートや藁などでマルチングすると寒さから根を守ってくれます。

ガーデンシクラメン



春から夏のガーデンシクラメンの管理

春になると花も咲かなくなり、葉も変色してきてガーデンシクラメンの季節は終わりになりますので、翌年の開花に向けて夏越しをします。

夏越しの方法は、休眠法(ドライ法)と非休眠法(ウェット法)の2通りあります。

休眠させて夏越しする(ドライ法)

休眠法(ドライ法)は水を与えない状態で夏越しをすることです。

5月頃になって葉が黄色く枯れてきたら、葉を取り除いて球根だけにします。鉢を雨の当たらない涼しい半日陰~日陰で管理し、水を与えずに球根を休眠させます。

秋の涼しさを感じ始めたら水やりを再開し、葉が出てきたら日当たりの良い場所で育てましょう。夏越しのあとは9月中旬~10月上旬頃に元肥の入った新しい培養土に植え替えるとよく育ちます。

非休眠で夏越しする(ウェット法)

非休眠法(ウェット法)は夏の間も水を与えて葉がある状態で夏越しをする方法です。

休眠させない場合は葉を残したまま夏越しをさせますので、直射日光が当たる場所に置くと葉焼けを起こして枯れてしまいますので、休眠させる時と同じように雨の当たらない涼しい日陰で管理しましょう。

乾かし気味に育て、10日に一度くらい水やりをします。もし鉢皿を使っている場合、鉢皿に水が溜まっていると球根が腐りますので水は必ず捨てて乾いた鉢皿の上に鉢を置いてください。また月に一度程度、薄い液体肥料を与えます。

秋になったら休眠法(ドライ法)の時と同じように植え替えをしましょう。

はなこ
はなこ

夏越しは休眠させるドライ法が簡単だと思います。しかし休眠させないウェット法のほうが開花は早いです。

休眠させるか休眠させないか迷った時

休眠させた方がいいのか、させない方がいいのか迷った時は、開花時期が終わった時点で葉が枯れ始めているか、緑色で生き生きしているかで決めるのもひとつの方法です。

葉が枯れ始めていたら休眠法(ドライ法)、綺麗だったら非休眠法(ウェット法)がいいかもしれません。しかしウェット法で夏越しを開始したものの、水やりを忘れてしまったらドライ法に切り替えてください。

冬を彩るガーデンシクラメン、花を楽しんだあとは翌年の開花に向けて夏越しに挑戦してみましょう。

シクラメンの記事はこちらです。↓↓↓

冬の鉢花の女王シクラメン、室内での育て方と夏越しや翌年の開花
最近はいろいろな種類がでてきたシクラメンは年末に向けて沢山流通する花です。良い株を探しコツや購入するときに気をつけていただきたいことや、育て方を纏めてみました。翌年も花が咲くので楽しんで育ててみて下さい。
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