花が咲かない?デンマークカクタス(シャコバサボテン)の育て方

デンマークカクタスは、花が少なくなる冬に嬉しい鉢植えです。11月20日頃に私も1鉢購入しました。

品種名は「チヨカ」といい、淡いピンク色がとても可愛くて一目惚れして衝動買いです。

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デンマークカクタスについて

デンマークカクタスはサボテン科カニバサボテン属(シュルンベルゲラ属)の多肉植物で、ブラジルアルガン山脈あたりの高山に自生しています。ブラジル原産なのにデンマークと付くのはなんだか面白いですが、名前の由来はブラジル原産だったものをデンマークで品種改良されたことで、この名前が付きました。

クリスマスの時期に開花することから、クリスマスカクタスとも呼ばれていますが、日本では「シャコバサボテン」という名前の方が知られているかもしれません。

カクタス(cactus)は、サボテン科植物やその他サボテン科植物に似た多肉植物の総称なので、日本語のシャコバサボテンは、シャコのような葉のサボテンという意味になります。シャコというのは甲殻類で寿司ネタにもなるあのシャコ(蝦蛄)です。

耐寒性はやや弱く、開花時期は11月から3月くらいです。

デンマークカクタス(チヨカ)

写真は私が育て始めた「チヨカ」です。買った時はまだ全部が蕾だったのですが、ずいぶん花が咲いてきました。5号鉢なので、そんなに大きくはありません。本当はもう少し大きな鉢植えがいいなと思っていたのですが、家族から「小さいのを買って大きくするのが好きなんやろ?」と言われましたので、大きくすることを前提としてこのサイズに決めました。

デンマークカクタスの雄しべと雌しべ

花の中を覗いてみると雄しべと雌しべが見えます。雌しべは鮮やかなピンク色をしていて綺麗です。

普通は花が終わったら花がら摘みで取ってしまいますが、そのまま受粉させて暫くすると実ができます。別の品種と交配させたいのでしたら人工受粉で挑戦してみてください。その際、人工受粉の前に自家受粉してしまわないように気を付けてくださいね。


育て方

置き場所

デンマークカクタスは寒さにも暑さにもあまり強くありません。

花が咲いている11月~3月くらいまでは室内の日当たりのよい明るい窓辺に置きましょう。 4月から10月までは、鉢を屋外で育てることができますが、真夏の暑い時期(7月~9月)は、直射日光を避けるよう半日陰で管理してください。

水やり

水やりは季節や生育によって少し異なります。

4月~7月中旬 生育が旺盛になる時期ですので、土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
7月中旬~9月中旬 暑さで生育が衰えるので水やりは控えめにしましょう。土の表面が乾いて2~3日してから水を与えてください。
秋の芽(葉)摘みまで 4月から7月中旬の水やりと同じように土の表面が乾いたらたっぷりと水を与えます。
秋の芽(葉)摘み後 新芽の発生を抑え、花芽の形成を促すために水やりはやめてください。
花芽が確認出来たら 目で見て花芽がわかるくらいの大きさになってきたら、水やり開始です。土の表面が乾いてからたっぷりと与えましょう。
冬の水やりは控えめにしましょう。表面の土が乾いてから、あと1~2日待って与える程度で大丈夫です。おそらく1ヶ月に2度程度でも大丈夫と思います。

*鉢皿を使っている時は、水を鉢皿に溜めないようにしてください。

肥料

花が咲いている時期に肥料はいりません。

肥料を与えるのは生育期の4月~7月です。固形肥料を月に一度くらい、液体肥料を2週間に一度くらいの割合で与えます。固形肥料を与える時は肥料が植物に触れないように、鉢の縁の方へ置くようにしてください。

7月以降は肥料を与えないようにしましょう。

花がら摘み

デンマークカクタスは次々に花が咲いていきますので、咲き終わった花はこまめに花がらを摘みます。

見ていただくとよくわかりますが、葉や花の根元が節になっていますので、葉と花の根元を手で押さえて、花を捻じると簡単に花がらを摘むことができます。

デンマークカクタスの花がら摘み

デンマークカクタスの花がら摘み

翌年のために

購入した年は綺麗に咲いたのに、翌年になると花が咲かなかったということをよく聞くのですが、デンマークカクタスは開花前の管理をしないと冬になっても花が咲かない植物です。

花が咲いている時より、花のない時のお手入れをきちんとして翌年も綺麗な花を咲かせましょう。

剪定(葉摘み・芽摘み)

デンマークカクタスを育てる中で大切な作業が葉摘みや芽摘みです。葉摘みは全体のバランスを整えるだけでなく、花を咲かせるためには必要なことですので、忘れずに行うようにしてください。

ハサミなどは必要なく、節になっているところを指で捻るだけで簡単に摘むことができます。葉摘みは春に、芽摘みは秋に行います。

春の葉摘み

春の葉摘みは株をバランスの良い形に仕立てることと、新しい葉を増やすために行います。最低気温が10℃を上回ってから作業しましょう。

だいたい5節程度を残すような感じで、各葉の茎節2~3節を摘み取ります。全体的に纏まった形になるように葉を摘んでください。摘み取ったあとの茎節はさし芽として利用できます。

秋の芽摘み・葉摘み

秋の芽摘みや葉摘みは花を咲かせるために行います。

デンマークカクタスは成熟した葉の先にしか付きません。もし花芽ができても開花時期が遅れたり小さい花になりますので、色が赤っぽく柔らかな新芽は摘み取るようにします。こうすることで節茎の先に花芽が付きやすく、花芽の分化も促してくれるようになります。

増やし方

デンマークカクタスはさし芽で増やします。

春に葉摘みをした茎節の中から元気な茎節を選んで鉢に挿します。木質化してしまった茎節はさし芽にはできません。茎節は2節でさし芽する方が生育も早いようです。気温は最低気温が20℃前後までに行いましょう。

用土は市販のシャコバサボテン専用培養土、多肉植物・サボテン用土、さし芽・タネまき用土がいいのですが、ない場合は市販の花や野菜用の培養土に赤玉土や鹿沼土と軽石を混ぜて水はけのよい土を使うようにしてください。

鉢に用土を入れて少し水で湿らせておきます。さし芽をする場所に割り箸などを使って穴を開け、茎節1節の半分くらいを埋めるようにします。2節で切ってあるので、土の上に出ているのは1節半です。

よく見ると茎節は反っているのがわかると思います。植える時には沿っている面を上に向け、反りが緩やかなものは内側に、反りが強いものは外側になるようにして、中心から外側に向かって円を描くように植え付けていくとバランスよく育ちます。

植え替え

ずっとそのまま育てると鉢の中に根がいっぱいになり、根詰まりを起こしますので1~2年に1度、植え替えが必要です。春の葉摘みと同じ時期の4月中旬から下旬あたりに植え替えをしてください。用土はシャコバサボテン専用培養土が便利です。

  • 植え替える数日前から水やりを控える
  • 鉢から抜いたら1/3程度の土を落とす
  • 黒くなった根や伸びすぎている根は切る



花芽が付かないのは?

「限界暗期」というものがあります。これは花芽の形成に必要な連続した暗期の長さのことで、この限界暗期より暗い時間が長くなると花芽ができる植物を「短日植物」、限界暗期より暗い時間が短くなると花芽ができる植物を「長日植物」といいます。

ポインセチアが赤くなる話について以前書きましたが、このポインセチアも短日植物で暗くなる時間(夜の時間)が長くならないと緑色のままですので、9月頃から段ボールを被せて強制的に暗くなる時間を長くして赤く色付かせました。

デンマークカクタスも同じ短日植物なので、9月頃からは夜は暗くなる場所に置いてあげないと花芽を付けません。おそらく花が咲かない一番の理由がこれではないかと思います。花芽を付けるためには1日の日照時間が12時間以内になるように、夕方以降は段ボールなどを被せて暗い状態を作ってあげてください。

ポインセチアのお手入れや翌年赤くするための育て方と自宅の生育記録
12月になると沢山販売されるポインセチア。少し育て方が難しいですが、コツがわかれば翌年も綺麗に咲かすことができます。冬の管理方法や春の植え替え、夏の生育などを書いています。クリスマスを彩ってくれたポインセチアを上手に管理して、翌年も色づかせてください。
赤くなったり葉から根が出たり木質化した場合
葉が赤くなったり葉の付け根から根が出ている時は根腐れしている可能性があります。また株元が木質化した時も生育が悪くなりますので、どちらの場合も春に葉摘みをして新しい株を作る方がいいと思います。

シャコバサボテンとカニバサボテン

デンマークカクタスは日本ではシャコバサボテンともいい、サボテン科カニバサボテン属ということを最初のほうに書きましたが、実はカニバサボテン属にはカニバサボテンと呼ばれているものもあります。

日本に出回っているカニバサボテン属は、シャコバサボテンとカニバサボテン、そしてその両種を中心にした交雑種です。

シャコバサボテンとカニバサボテンの違い

見分け方ですが、シャコバサボテンの茎節は突起が尖っていて開花時期は11月から1月くらいです。カニバサボテンの茎節は突起はシャコバサボテンに比べると丸くなっていて開花時期は1月から3月くらいです。ただその中間的な交雑種も多くありますので、見分けが難しいかもしれません。

冬を彩るデンマークカクタス、花を楽しんで、また翌年には今年以上に大きくしてくださいね。

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