母の日プレゼントの定番、鉢植えのカーネーションを来年も咲かせる

母の日のプレゼントの定番といえば、カーネーションですね。

カーネーションには切り花のほかに鉢植えがありますが、鉢植えのカーネーションを贈った側からすれば、切り花より長く楽しめるからという理由で選ぶことが多いですよね。ところが、根元が蒸れてしまって枯らせてしまうことも多いのです。

私も昨年の母の日に、息子夫婦からカーネーションの鉢植えを貰いました。そしてそのカーネーションは、年を越して翌年も花を咲かせてくれました。

カーネーションはちょっとしたコツで、翌年も花を楽しめます。是非挑戦してみてください。

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カーネーションを頂いたら最初にやって欲しいこと

母の日にプレゼントされたカーネーションは、鉢周りを綺麗にラッピングされているか、鉢カバーに入っていて、その中に不織布やセロファンなどが敷いてあるのが殆どだと思います。綺麗なのでそのまま飾りたいものなのですが、花のためには良くありません。

カーネーション

受け取ったらセロファンや不織布のラッピングを1秒でも早く取り去って、根元の部分を風通しが良い状態にしてあげてください。

綺麗だからとラッピングをそのままにしていると、根元の蒸れに繋がります。せっかくのプレゼントだしラッピングをしたままにしておきたい気持ちもわかりますが、カーネーションを枯らしてしまう原因で一番多いのが、根元の蒸れなので、すぐに取り外すようにしましょう。

ラッピングや鉢カバーを外したら、土を触って濡れているかどうか確かめてください。そして乾いているようでしたら、すぐに水を与えてあげましょう。その際、花や葉にはかからないよう、土だけに与えてくださいね。

もし根元がグラグラするようでしたら、少し土を足してあげてください。それだけで茎はしっかりと止まります。

そのあと蕾を触ってみましょう。軽く触れてみるだけでわかりますが、中身の詰まっていない蕾は咲きません。カーネーションの鉢植えは蕾が沢山付いていますが、数%は中身のない空っぽの蕾です。その空っぽの蕾をカットします。勿体無いと思わずに、中身の詰まった蕾を咲かせるための作業だと思って、思い切ってカットしてください。

さて、カーネーションを長く楽しむための最初の準備はできました。

鉢植えのカーネーションの置き場所と育て方

せっかくプレゼントしてもらったのだからお部屋の中央にでも飾りたくなりますが、その気持ちをグッと抑えて日当たりが良く風通しの良い屋外で管理しましょう。どうしても室内に飾りたい場合は、日光の当たる窓辺に置くようにしてください。

しかし真夏になり、日光が強すぎる場合は室内管理のほうが楽だと思います。

梅雨時は、雨が当たらない場所に置いてくださいね。

水やりと肥料について

水やりは、表面の土が乾いたら、鉢底から流れ出るまで与えます。

どの鉢植えでもそうですが、水を与える時は鉢底から流れ出るまで与えるのが基本になります。そうすることで、土の中にある二酸化炭素や根から分泌される老廃物などを水を一緒に出すことができます。水を与える際、花はもちろんのこと葉にも水がかからないよう、土だけに与えるようにしてあげてください。

生育期間は液体肥料を1週間に1度程度の割合で与えます。真冬は生育しませんので肥料は不要です。

鉢皿に水を溜めると根腐れを起こしますので、鉢皿を敷く場合でも中に水は溜めないようにしてください。

咲き終わった花はカットする

花が枯れてきたら、枯れた花をカットします。枯れた花を取り除くことで残りの蕾が咲きます。

そうしてどんどん花が咲き、花が咲かなくなったら…

カーネーションの切り戻しのやり方

母の日から1ヶ月くらい過ぎると、咲く蕾もなくなります。

ちょうど6月くらいになっているかと思いますが、花が咲かなくなったら思い切って根元から10cm程度残して、切り戻しをします。季節的にも梅雨や真夏になる前の時期ですから、切り戻しをすることで蒸れも防げますし、秋に花を咲かせる準備にもなります。

切り戻してあげると土も良く見えますので、土の状態を確認してその時に植え替えをするか、秋まで今の鉢のままにするかを決めます。

カーネーションの植え替え

たいていのカーネーションは小さめの鉢に植えられていることが多いように思います。また土が固く感じる時は根がいっぱいになっているかもしれません。花より鉢が小さく感じたり、土が固いように思った場合は、切り戻しをしたときに植え替えをしたほうが良いですね。

通常は今の鉢よりひとまわりかふたまわり大きい鉢に植え替えます。私は昨年息子夫婦からプレゼントしてもらったカーネーションを切り戻しをした時点で植え替えをしました。

植え替えをする際には培養土やマグァンプなどの元肥を混ぜた土を用意して、カーネーションの根を軽くほぐして新しい鉢に植えます。

植え替えたあとも普通は日の当たる場所に置きますが、真夏は室内に置いたり、屋外なら風通しの良い日陰に移動してあげましょう。ベランダなどでは下からの熱を防ぐためにスノコの上に置いてあげるといった管理が必要になります。

先ほども書きましたが、雨が降る時や梅雨には濡れないように軒下に入れてあげてください。

もし切り戻しをした時に植え替えをしなかった場合は、9月から10月までの間に植え替えをしましょう。

秋にも咲くカーネーションと冬越しについて

夏を無事に越すと、秋にまたカーネーションの花を楽しむことができます。プレゼントされたときのように沢山の花を咲かせるのは難しいかもしれませんが、いくつか花を咲かせるでしょう。

蕾がたくさん付いていたら、前と同じように中身が空の蕾はカットすると、中身のある蕾はどんどん開花してくれます。

冬越しは、日当たりの良い室内で管理するのがベストですが、私はそのまま屋外に置いたままでした。ただ、夏のスノコの代わりに発泡スチロールを鉢の下に敷いてあげて、ベランダにビニールを垂らし、その内側に置いておきました。半分室内と同じような感じですよね。実は冬も常に数輪の花が咲いてくれていました。

冬越ししたカーネーション

冬を越したカーネーションは、昨年よりもしっかりとした株に育っています。ここまで来ると安心できます。

春になると蕾を付けてきますので、以前と同じように中が空の蕾をカットして、花を咲かせる蕾を育ててあげましょう。きっと綺麗な花を咲かせてくれると思います。


追記:自宅で育てているカーネーションの生育状態

2018年4月15日

カーネーション2018年4月15日
写真は昨年の母の日に貰ったカーネーションの今年4月中旬の状態です。きっとお嫁ちゃんが私の好みの色を知ってくれているのでしょう。縁がオレンジ色をした複色系のカーネーションでした。少しだけ花が咲いていて新芽も伸びているのがわかります。

2018年5月1日

カーネーション2018年5月1日

4月に比べて蕾が膨らんできているのが見えます。花も咲いています。

これから開花しそうな蕾もたくさん付いてきました。このあと、私は中身が空の蕾をカットしました。満開までもう少しですね。

2018年6月1日

カーネーション2018年6月1日

花が沢山咲きました。まだ咲きそうな蕾もあります。そして昨年に比べて株が大きくなったと思います。色も昨年と変わらずに綺麗です。

カーネーションは地植えでも育ちます。しかし雨の時のことや冬越しを考えると、移動させやすいプランターや鉢がお勧めです。

2019年3月16日

6月の満開のあと、切り戻しをして秋が来て冬が来て、新しい年が来て3月になりました。昨年の冬に撮り忘れていたベランダの簡易温室モドキ?の写真、今年は撮りました。

ベランダの簡易温室

12月くらいから写真のように物干し竿を利用して、糸入り透明ビニールシートでベランダを覆って温室代わりにしています。内側はさすがに夜になると冷えますが、昼間は20度を越えるときもあり、椅子でも出して本を読みたいほどの温度でした。

昨年の冬から春にかけて育てていた時以上に放置して育てていましたが、冬の間ずっと数輪が咲いていました。おそらく昨年より多く開花したと思います。

3月の時点での開花がこちらです。

冬も咲いていたカーネーション

カーネーションのシーズンまでまだ2ヶ月ほどありますが、現在でもけっこう咲いているのでこの先どうなるのか楽しみです。

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