暑くてもどんどん花が咲くペチュニアとサフィニア育てるならどちら?

4月になりパンジーやビオラが満開になると、園芸店やホームセンターでは、ペチュニアやサフィニアの苗が並び始めます。

ペチュニアとサフィニア、見ると同じような花の形ですよね。でも価格はサフィニアの方が何倍も高い。さてどちらを植えようかと思われた人もいらっしゃるかもしれません。

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ペチュニアとサフィニアどちらが良いか

ペチュニアはナス科の1年草で、色も多彩な上に花のサイズもいろいろあり、夏を彩るのに最適な花といえます。

和名をツクバネアサガオ(衝羽根朝顔)といいます。そういえばどことなく花の形が朝顔に似ていますよね。

そのペチュニアを品種改良してできたのがサフィニアです。

ペチュニアとサフィニアの違いについて

ペチュニアとサフィニア

ペチュニアは南アフリカに自生していた花がヨーロッパに伝わり、その後に品種改良されてできた園芸種です。ただペチュニアは雨に弱いという弱点がありました。その弱点のあるペチュニアを雨に強く、その上に花数も多く咲かせることができるように品種改良されたのが、サントリーのサフィニアです。

価格もサフィニアのほうが高いですが、1つの苗だけでとても大きくなりますので、お得感があるように感じられるかもしれませんね。

ペチュニアは雨に弱いという点がありますので、屋外でも雨が当たるような場所に置くのであればサフィニアが良いでしょうし、軒下であればペチュニアでも問題ないと思います。ただガーデニング初心者の方は、サフィニアのほうが簡単に育てられて、大きく育った楽しみを味わえると思います。

サフィニアやペチュニアの苗を植える

サフィニアの場合は苗に比べて、こんなに大きい鉢で良いの?と思うくらい余裕のある鉢を選んで下さい。25cm~30cmくらいの鉢に対してサフィニアの苗は1株で十分です。ペチュニアの場合は同じくらいの大きさの鉢なら3株程度が良いでしょう。

植え付けるときは、土に元肥が混ざっているものを購入するか、混ざっていない土の場合は元肥を混ぜて土作りをします。鉢底石を入れた後、土を入れポットから苗を取り出して植え付けます。その後、水を与えて下さい。

全体に花を咲かすために重要なこと

ペチュニアの苗を植える

直射日光の当たる場所で育てていると、どんどん枝が伸びてきます。

ここでそのままなにもせずに放置すると、ひょろひょろと伸びた茎になり、花数も増えないという大変残念な結果になりますので、摘心という作業をします。

摘心というのは、伸びてきた枝の先を刈り込むことです。枝が小さい時は先端を摘むだけにし、鉢の周囲にまで増えてきたら鉢の周囲に合わせた場所でカットします。この作業はとても重要ですので、必ず忘れないようにお願いします。

摘心を繰り返すと株そのものにボリュームが出てきます。そうすると大きなサフィニアの鉢植えが出来上がります。

ペチュニアやサフィニアの水と肥料について

水やりは真夏になるまでは、土が乾いてきたらというタイミングでいいのですが、真夏は朝夕の2度、水やりをするくらいでもいいかもしれません。その時は必ず鉢底から流れ出すまで与えてください。

肥料が切れてくると花が付きにくくなりますので、10日に1度程度の割合で液体肥料を与えるようにしましょう。

梅雨の時に気をつけること

花壇などの場合は無理ですが、プランターや鉢などで移動が可能な場合、長雨になりそうな時期は軒下での管理が良いと思います。

特にペチュニアは雨に弱いので、必ず軒下に移動してあげてください。

真夏のワンポイントアドバイス

真夏の地温はとても熱くなっています。日光はサフィニアにとってありがたいのですが、問題は下からの熱です。特にベランダやコンクリートなどの上に直接置くと鉢にすぐ熱が伝わります。そのような時は、スノコなどを敷いてあげてその上に置いてあげるほうが、花にとって良い環境になります。

また脚付きのプランターなども良いでしょう。

花が咲き終わったら丁寧に花がら摘み

花が咲き終わったあと、そのままにせず必ず花がらを摘むようにしてください。その際には茎から切り取るようにお願いします。

花がらをそのままにしておくと、結実させることになってしまい、どうしても株が弱ります。またカビなどの原因にもなりますので、こまめに取ってあげてくださいね。

そうしてどんどん花は咲いていきますが、やがて…

茎の先にしか花が咲かなくなっても、また全体に花を咲かせる

枝元に花が咲かず、先にしか花が付かなくなったら、思い切って切り戻しをやってみましょう。

切り戻すというのは、再度小さく整えるということになります。できれば鉢の縁に沿ってきり戻しをしてあげるのが理想です。ただその際に枝元(中心部分)に葉がない状態でしたら、切り戻しても花は咲いてくれません。

枝元に葉がある段階での切り戻しをしてあげるようにすると、しばらくするとまた満開のサフィニアを楽しむことができます。


ペチュニアやサフィニアに発生する病気

ペチュニアやサフィニアにはナメクジやハダニ、そしてうどんこ病が発生する場合が多くあります。

ナメクジの場合は見つけたらすぐに取ることが大事で、放置していると食べられてしまいます。

ところがこのナメクジ、昼間にはあまり顔を出しません。昼はどこかに潜んでいて、夕方から明け方にかけて出てきて花を食べているのです。ナメクジがいるかどうかを調べるのは簡単で、

・どこか食べられているような箇所がある。
・花や葉に白く光ったような筋が付いていて、ねばねばした感じがする。

この2つです。

夕方などにふっと見つけてしまうことがあります。そんな時はすぐに取り去って下さい。

あとはナメクジを駆除する薬もありますし、ナメクジホイホイと私は勝手に呼んでいますが、ナメクジを集めて駆除するゴキブリホイホイのナメクジ版のようなものもありますので、利用してみてください。

ハダニは体長が0.5mmほどのものですが、発生すると葉に白っぽいカスリ傷模様が出てきます。駆除には早めの薬剤の散布が一番です。また水に弱いので葉の裏から流水で流してあげるのも良いでしょう。

葉が白くなってきたらうどんこ病になっているかもしれません。うどんこ病になると枯れてしまうこともありますので、早めの薬剤の散布と白くなっている葉の除去をお願いします。

追記:自宅で育てているミリオンベルの生育状態

長い間サフィニアやペチュニアを自分で育てることはなかったのですが、ブログに書いたことで久しぶりに育ててみる事にしました。

とはいえ、サフィニアでもペチュニアでもなくミリオンベルというペチュニアの親戚のような花です。親戚だけあって育て方は同じです。

2018年8月11日

今回はサントリーの「すぐ楽ミリオンベル、チェリー&バナナ」というものを植えてみることにしました。こちらは2色がひとつに纏まっている苗で、サイズは3.5号ポットです。3.5号というのは直径が約10.5cmで少し大きめの苗になります。それをひと苗だけ植えたのが5月5日でした。

植えた鉢の大きさは30cmのもので、植えたときは周りの土が丸見え状態でした。水やりとたまの肥料、そして途中で伸びすぎたところをカットして今に至ります。しかしどちらかというと殆どなにも手をかけていません。

盛夏になってからは、鉢を直接置かずにスチールワイヤーでできたフラワースタンドの上に置いています。

家のすぐ楽ミリオンベル・チェリー&バナナ

けっこう大きくなったので、どの程度なのかサイズを測ってみました。

大きくなった、すぐ楽ミリオンベル・チェリー&バナナ

大きさは直径約60cmありました。ひとつの苗でも充分大きくなりますので、サフィニアやミリオンベルを植えられるときは、はじめからたくさん植えないようにしてくださいね。

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