紅葉の季節が始まるとそろそろクリスマスの準備をする人が増えてきます。
一般的に玄関やドア飾りとしてクリスマスリース、部屋にクリスマスツリーを飾る家庭が多いと思いますが、中にはアドベントクランツ(アドベントリース)を飾る人もいらっしゃるのではないでしょうか。クリスマスリースは知っているけど、アドベントクランツってなあに?と思われた人もおられるはずですので、今回はそのお話を書きたいと思います。
アドベントクランツについて
そもそもアドベントってなんだかわからないという人もいらっしゃると思いますので、まずはアドベントの説明です。
クランツというのはKranzと書き、ドイツ語です。花輪や花冠のことをいいます。よくいわれているリース(Wreath)と同じ意味なのです。ということはアドベントクランツというのは、イエス・キリストを待ち望んでいる期間に飾る花輪ということになります。
クリスマスリースはドアリースに代表されるように、壁などに掛けて飾ることが多いですが、アドベントクランツはテーブルに置いた状態か、天井から吊るした状態で飾ります。そして4本のキャンドルを立てます。ドイツをはじめヨーロッパではこの形が一般的で伝統のものです。
おなじみのクリスマスリースは、このクリスマスクランツが元になっているともいわれています。
アドベントの期間
2022年だとクリスマス当日の12月25日が日曜日になりますので、その前の週の12月18日から数えて4つ目である11月27日がアドベント開始の日です。
2023年のクリスマスは月曜日になりますので、アドベント開始日は12月3日です。
アドベントクランツはどう使う?
クリスマスリースについて
クリスマスリースって可愛いからとか、シーズン物だからと思っていらっしゃる人も多いと思いますし、日本人ならそれでOKですが、実はちゃんと意味があります。
ひとつは魔除け、そして豊作祈願、それから新年に幸福を呼び込むということで飾ります。
またクリスマスリースやアドベントクランツには柊や松ぼっくりを使うことが多いですが、柊は作物の繁栄を意味し、松ぼっくりは収穫を意味しています。そしてベルをつけたりしますが、ベルには魔除けの意味があります。そう思うとクリスマスリースって意味があるものだと思いますよね。
クリスマスリースを飾る時期
クリスマスリースもアドベントクランツと同じようにクリスマスの4週間前の日曜日から飾り始め、翌年の1月6日の公現祭(こうげんさい)までが正式な飾り方です。
ただ日本にはお正月という大イベントがありますので、クリスマスリースやアドベントクランツは12月26日の朝までとしたほうが良いと思います。やっぱりお正月には門松や注連飾りを飾りたいですものね。
アドベント期間、クランツやリースでクリスマスを指折り数えてみられてはいかがでしょうか。