梅の花が綺麗に咲く季節になりました。梅が咲き始めると春の訪れももうすぐという気持ちになりますね。
私は3月の始めに、万博記念公園の梅林に行ってきました。その日はサイクルモードライト大阪やアウトドアフェスも開催されていて、気温も暖かだったので人出も多かったですね。
梅林では紅梅や白梅など、どの花も綺麗で何枚か写真を撮りましたが、あまり綺麗に撮れていなかったので白梅だけアップします。
どの木にも花が咲いていないのに、梅の花が咲くといよいよ春だなと感じるので、なんとなく心がウキウキするように思います。桃や桜ほど華やかさはないけれど、清楚で美しいですよね。
日本といえば桜のイメージがありますが、万葉集では桜より多く詠まれている梅の花は、昔から日本人にとって特別なものだったようです。これもやはり春を告げてくれる花としてや、梅の花の香りが愛されていたからなのでしょう。
梅はバラ科サクラ属の落葉高木
バラ科には沢山の花があります。もちろん切り花でよく見る薔薇の花もそうですが、桜や桃、アーモンドやビワ、イチゴなど果実が出来るものはバラ科が多いのです。
バラ科は花弁やガクが5枚で、おしべが10本から多数あり、めしべが1本から多数という特徴があります。
そうそう、バラ科の果実を食べるとアレルギー症状が現れる人もいます。
実梅と花梅の違い
梅には実を収穫する品種の実梅と、花を観賞する目的の花梅があります。
しかし、その二種類の境界線は曖昧で、花梅でも実を収穫することはできます。ただやはり実梅の実は大きく、花梅は花を沢山つけてくれるのではないでしょうか。
専門的に分類するなら、花梅は原種に近い野梅系、赤い花を咲かせる緋梅系、杏との雑種とされる豊後系があります。その3種類に分けた中でも分類があり、またその分けた中で花の名前があるのです。
実梅はブランド力のある南高梅、大粒で青いダイヤとも呼ばれる古城梅、杏との自然交配で出来た豊後梅、生産量の多い白加賀梅、梅の中で一番小さくカリカリ梅にも利用される甲州最小、花が美しく花梅としても楽しめる玉梅、アポロ11号が月面着陸をしたことにちなんで名前が付けられた比較的新しい月世界、それとは逆に南北朝時代にはすでに存在していたといわれる鶯宿梅があります。
庭木として咲かせていらっしゃるお家も見かけます。また盆栽で育てていらっしゃる人も多いのではないかと思う梅の木ですが、実はあまり盆栽には明るくないので育て方はサラッとしか書けません。申し訳ありません。
梅の盆栽について
盆栽は木を仕立てて育て楽しむものです。基本樹形というものがあり、木の幹がまっすぐ天に伸びるように仕立てた直幹、幹が一方向へ傾くように仕立てる斜幹、左右に伸びるように仕立てる模様木、幹が根元から2本や3本に分かれる双幹・三幹の4つのいずれかに仕立てます。
置き場所ですが、日当たりも風通しも良い屋外で育てます。冬の凍結には気をつけて下さい。
剪定について
2月から3月、花が咲き終わったらすぐに、葉の芽の枝元から1つか2つを残して切り落とします。また梅雨入りの頃に枝が伸びすぎていたらカットします。枝が伸びすぎると花芽がつかないので注意してくださいね。
桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿ということわざがあるように、桜は下手に枝を切ると腐朽菌が入って枯れてしまうのに対し、梅は切ることで枝数を増やしますので、上手に剪定してください。
植え替え
長く植えたままだと根が張り詰めて水を含まなくなりますので、3年に1度程度のサイクルで植え替えを行うのが良いとされています。
梅は初心者が始めやすいお勧めの盆栽です。一度挑戦してみられてはいかがでしょうか。
お正月に松竹梅盆栽を飾られた方も、それぞれの樹木の育て方が異なりますので、是非植え替えて管理してください。そしてまた年末に寄せ植えをして飾ることをお勧めします。
追記:自宅で育てている梅の生育状態
2年前の年末に小さな松竹梅の盆栽を購入しました。お正月が終わり梅の木を大きめの鉢に植え替えて、剪定時期がきたので一応基本通りに剪定したのですが、年が明けても花は咲かないままでした。
翌年はもう少し剪定に気を付けていたら…
2020年1月21日
咲きました!嬉しいです!まだまだ蕾もありますし当分楽しめそうです。高さや横幅は購入した時の数倍大きくなっています。
梅の後ろに見えている赤い小さな葉はオタフクナンテンで、これも松竹梅の盆栽に入っていた小さな小さなオタフクナンテンでしたが、こちらは問題もなくスクスクと育っています。