間違いやすいクローバーとカタバミの違いとすぐにわかる見分け方

公園などで沢山のクローバーの中から四つ葉のクローバーを探したことのある人も多いのではないでしょうか。私も四つ葉や四つ葉以上のクローバー探しをした経験があり、確か六つ葉まで見つかったと覚えています。

ところでクローバーに似た葉があります。クローバーだと勘違いされている人もいらっしゃるかもしれませんが別の植物でカタバミといいます。

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クローバーについて

クローバーは世界に約260種類ほどあるシロツメクサ(白詰草)やアカツメクサ(赤詰草)などを含むマメ科シャジクソウ属の多年草の総称です。しかし日本においてクローバーはシロツメクサを指すことが多いようです。

このツメクサ(詰草)という名前は、1846年にオランダから献上されたガラス製品を梱包するための緩衝材として使われてきたことに由来します。日本では明治時代以降に家畜の飼料用として導入されたものが野生化していき、今のように公園などで見かけるお馴染みの植物になりました。

クローバーの葉

クローバーの葉の形は想像とは異なりハート形はしていません。少し葉の先がへこんではいますが、どちらかといえば丸みを感じさせる葉をしており、斑紋と呼ばれる白い模様がついていることが多いようです。

クローバーの葉

四つ葉のクローバーの4枚の小葉は希望、誠実、愛情、幸運を象徴しています。良いのは四つ葉だけというわけではなく、実は4枚以外の枚数を持つクローバーにも意味があります。

  • 一つ葉:困難に打ち勝つ
  • 二つ葉:素敵な出会い
  • 三つ葉:愛・希望・信仰
  • 四つ葉:幸運
  • 五つ葉:経済的繁栄
  • 六つ葉:地位と名誉
  • 七つ葉:無限の幸運
  • 八つ葉:家内安全・子孫繁栄
  • 九つ葉:神の運
  • 十つ葉:完成・成就

七つ葉は無限の幸運、九つ葉なんて神の運!これを見つけた時には宝くじをいつもより多く買うことにしましょう。

そもそもクローバーの小葉は通常3枚で、四つ葉以上のクローバーは変異体です。四つ葉になる発生確率は10万分の1、五つ葉だと100万分の1、六つ葉だと1600万分の1、七つ葉になるとなんと2億5000万分の1だそうです。八つ葉以上は見つかる確率ってほぼゼロに近いかもしれませんね。

小葉の数のギネス記録は、岩手県の小原さんが自宅の畑で見つけた56葉です。小原さんは60年以上に渡り、多葉株を自然交配させ葉の数を増やすことに取り組んでこられたのだそうです。凄いですね。

クローバーの花

花冠や指輪を編んだことがある人も多いと思いますが、あの白い花がクローバーの花、シロツメクサです。花期が4月頃から9月頃までと長いため、養蜂にも利用されています。

シロツメクサ

このシロツメクサ、葉も花の形も同じなのに白い花ではなくピンク色をしているものがあります。こちらの名前をモモイロシロツメクサ(桃色白詰草)といい、シロツメクサの色変わりです。

ところが同じような花で、ピンクよりもう少し濃い色をしたムラサキツメクサ(紫詰草)というのがあります。一般的にアカツメクサ(赤詰草)と呼ばれており、シロツメクサと似ていますが少し異なります。

アカツメクサ

シロツメクサの葉は地面の近くにあり、そこから茎が出て花が付いています。それに対してアカツメクサの葉は花のすぐ下にあり、そこから茎が伸びています。

ところがところが、アカツメクサと同じように花の真下に葉が付いて茎が伸びているけれど白い花が咲くものがあります。これはシロバナアカツメクサ(白花赤詰草)という名前で、別名でセッカツメクサ(雪華詰草)という種類です。


カタバミについて

クローバーとよく間違われるのがカタバミです。カタバミはカタバミ科カタバミ属の多年草で、葡萄茎を伸ばしていくため繁殖力が早い植物です。

漢字で書くと片喰、傍食、酢漿草ですが、この内の片(傍)喰というのは夜になると葉が閉じてしまうことで葉が半分食べられてしまったように見えるので付けられたという説や、葉の先が凹んでいることが虫に喰われたように見えるために付けられたという説があります。また酢漿草という漢字は葉を食べると酸味が強いことから付けられたようです。

片喰紋をはじめ、カタバミをモチーフにした家紋がありますが、これはカタバミは繁殖力が強く、根付くと絶やすことが困難であることから「家が絶えない=家運隆盛・子孫繁栄」に繋がり縁起が良いということから用いられました。

カタバミの葉

クローバーの葉と違い、カタバミの葉はハート形をしています。葉は3小葉で表面はほとんど無毛ですが、縁と裏に疎毛があります。茎はあまり高く伸びずに葉腋から花柄を出して花を咲かせます。

カタバミの葉

カタバミの葉もクローバーと同じように4枚以上のものがありますが、環境耐性が高いらしくクローバーより見つかる確率は低いようです。

カタバミの花

カタバミの花は4月頃から10月頃にかけて道端でよく見かけることがあり、花びらは5枚で小さく黄色をしています。花が終わると種ができ、熟すとはじけ飛んで今以上に繁殖します。

カタバミの花

一般的に見るカタバミの葉は緑で花は黄色ですが、黄色の花を咲かせるけれど葉の色が紫のものをアカカタバミ(赤片喰)といい、葉は緑でピンク色の花を咲かせるものをイモカタバミ(芋片喰)といいます。またイモカタバミには白い花を咲かせる種類もあります。

先日、散歩をしていて通常のカタバミの花と比べてとても大きな花を見つけました。これはオオキバナカタバミ(大黄花片喰)といい、葉から長い茎を伸ばして花を咲かせます。葉には紫褐色の斑点があるのが特徴です。

カタバミをクローバーと間違ってしまう理由

見ると違う葉や花をしているのに間違って覚えてしまう理由はいくつかありそうですが、もしかするとこれが理由かなと思っていることを2つ書いてみます。

幸せ=ハート=クローバー

幸せの四つ葉のクローバー、幸せだからハートね♪という流れで、クローバーはハート形と思い込んでしまったということがあるかもしれません。

しかしクローバーはトランプでいえばクラブです。クラブは日本語で三つ葉のクローバーを意味しています。

お店などのロゴの葉がハート形

実はうちの近くにもあります。クローバー〇〇という店舗が…。そしてそこのロゴは四つ葉のカタバミです。

このように、どこかしらの絵やなにかのグッズやお店のロゴなどでクローバーと書かれていながら葉の形がハート形になっていることが、クローバーの葉はハート形と思い込んでしまう原因になっているのではないでしょうか。

クローバーとカタバミ

クローバーもカタバミも日本のどこでも見ることができますが、一般的にクローバーは公園などでそのあたり一面に生えていることが多く、カタバミは道の隅や花壇で見かけることが多いように思います。

葉の形も違うのでわかると思いますが、なにより花が全く違うので迷った時は花を見ていただければ一目瞭然です。

カタバミが花壇や鉢植えに植えてもいないのに生えてしまったら、なるべく早く根こそぎ全て抜いてしまいましょう。可愛い花が咲くので可哀想に思ってしまいますが、とにかく繁殖力が凄いので育てている植物の栄養も取られて枯れてしまう事があります。


確実に四つ葉になる…

四つ葉になる条件ははっきりとわかっていないようですが、環境要因と遺伝要因だといわれています。先に書いた岩手県の小原さんが自宅の畑で見つけた56葉は遺伝要因です。

環境要因というのは、クローバーが育っていく経過途中に踏まれてしまったりして傷がついて葉が増えるというものです。いずれにせよ、クローバーもカタバミも四つ葉が見つかったら、その近くにも四つ葉が見つかることが多いようです。

園芸種で四つ葉や五つ葉になるものがあります。

ハルディン・クローバー ティント

私はこの写真のもの(ハルディン・クローバー ティント)を育てていますが、その殆どが四つ葉になっており、たまに五つ葉になっている葉もあります。

5月頃になると花も咲きます。下の写真は2021年5月10日に撮ったものです。

ハルディン・クローバー ティントの花

この他にも園芸店やホームセンターには四つ葉のクローバーの苗がありますので、興味を持たれたら育ててみてくださいね。

今回はクローバーとカタバミについてでした。

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