梅雨に注意してもらいたい自宅でのプリザーブドフラワー管理方法

プリザーブドフラワーにとって梅雨は嬉しくない季節になります。花が透明になってしまったり、カビや虫の発生があるのもこの時期です。

プリザーブドフラワーの寿命は5年以上ともいわれていますが、日本では1~3年程度と思っていただく方がいいようです。といいますのも梅雨のない国であればいいのですが、日本では梅雨の時期に劣化してしまうのです。

でも少しでも長持ちさせたいですよね。ではプリザーブドフラワーはどのような点に気をつけて飾れば良いのでしょう。今回は自宅でできるプリザーブドフラワーの梅雨対策を書いてみたいと思います。

梅雨にプリザーブドフラワーを飾る時の注意点

プリザーブドフラワーはクリアケースに入って販売されている場合が多いです。家ではクリアケースから出して飾ることもあるかと思いますが、梅雨の時期はできればクリアケースに入れたまま飾る方がいいかもしれません。

もちろんクリアケースに入っているから湿気や虫対策はバッチリ!というわけではなく、ケースに入れずに飾るより、ケースの中の方が少しだけ対策になるということだとお考えください。

プリザーブドフラワーのケースの中に乾燥剤を入れる

クリアケースの中に乾燥剤を一緒に入れておくようにすると湿気対策のひとつとしてより安心です。

乾燥剤

湿気を含んで花が透明になってしまうと元に戻すのは大変です。

「プリザーブドフラワーのトラブル対処法」の際に書いたことがありますが、万が一にも透明になった場合はドライヤーの風を当てて乾かしてあげると復元してきます。

自分でできるプリザーブドフラワーの傷みや欠けなどのトラブル対処法
プリザーブドフラワーは数年間、綺麗な状態が保てるとは言え、月日が経過すると花弁の欠けだけでなく、半透明になったり、虫やカビの発生や埃が溜まるといったトラブルが生じることがあります。ご家庭でできる対処法を書いていますので、参考にしてください。

しかしガーベラやひまわりなどのプリザーブドフラワーは戻りにくく、一旦湿気を含んで透明になってしまうと劣化も早まります。またドライヤーで乾かしすぎると今度は欠けを生じさせることもありますので、お使いになる時は弱風の冷風で当てるようにし、くれぐれも花の損傷を起こさないようにご注意下さい。



プリザーブドフラワーのケースの中に防虫剤を入れる

プリザーブドフラワーに虫が付くということは、私はお目にかかったことがないのですが、絶対にないわけではありません。

もしプリザーブドフラワーを作る生花に虫が付いていても、プリザーブドフラワーの製造過程で虫は死んでしまいます。しかしお家で飾っている時に虫が卵を産んでしまうケースがあるようです。

また梅雨の時期は湿度が高くなりますので、カビやダニなどを生じさせます。そのカビやダニは花より天然の葉や実などに多く発生します。

もし虫やカビやダニを見つけた時は、虫を取り除くことはもちろんのことですが、その部分の花や葉を全て取り除いて下さい。取り除くともしかすると隙間ができるかもしれませんが、そうなった場合は造花の葉やリボンなどでカバーしてあげるのもひとつの方法です。

防虫対策には防虫剤がお勧めです。防虫剤でもスプレータイプは水分がありますので絶対に使用せず、衣料用で置くタイプのものをお使いください。

アトリエはなこのアレンジメントについて

アトリエはなこのプリザーブドフラワー

アトリエはなこは最初は花だけでなく葉もプリザーブドフラワーを使っていました。ところが梅雨になると花には問題がないのに一部の葉にカビが生えてきたのです。

雨が続いて湿度が高くなると、着色料が染み出してきたのも葉のほうでした。染み出た葉の緑の着色料は隣接している花に付いてしまい無残なアレンジメントになってしまいました。

そのことがあって以来、お届けしてから1日でも長く、そしてお手軽にトラブルも少なく飾っていただきたいと思う気持ちから葉は厳選し、確実に染み出ないものを利用しつつアートフラワーも使うようにしています。

プリザーブドフラワーの大敵は湿度と日光です。

雨が降ると湿度が高くなり、晴れた日には日差しが強くなってしまう季節。環境の良い場所でプリザーブドフラワーを飾っていただくことや劣化させない対策を取っていただくことが、長く花を楽しむことができるコツになります。

どうかひと手間かけてくださいますようお願いします。

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