プリザーブドフラワーアレンジメント製作時に使う接着剤の種類はこれ

プリザーブドフラワーアレンジメントを自分で製作する人もいらっしゃると思います。

出始めた頃は花の資材屋さんだけで扱っていたプリザーブドフラワーも、今ではネット通販でも販売されるようになっていますし、ショップによってはケースで購入しなくても1輪単位で販売してくれるところもありますので、自分でアレンジメントを楽しみたい人にとって便利になってきました。

生花でもデザインによって接着剤を使ってフォームに固定することもありますが、プリザーブドフラワーアレンジメントはなんらかの接着剤を使ってフォームに固定して製作することが多いようです。

私は宅急便を使ってお届けするため、絶対に花器から飛び出すことも形が崩れることもないように、花器とフォーム(オアシス)、フォームと花材、それぞれをきっちりと固定させるため接着剤を使っています。使っている接着剤は確実に固定できるという理由で高温用のグルーなのですが、しかし自宅で楽しんだり直接手渡しでプレゼントするのであれば、扱う面から考えてもそこまでの固定が必要でない場合もあると思います。

今回はプリザーブドフラワーアレンジメントを製作する時に使うことができる接着剤を紹介します。

木工用ボンド

工作でお馴染みの木工用ボンドはプリザーブドフラワーアレンジメントにも使えます。あとに紹介するグルーなどの接着剤より使い勝手が良く、乾くと無色透明になるため、はみ出して付けてしまっても安心です。

ベース(花器など)とフォーム(オアシスやスタイロフォーム)の接着だけでなく、ワイヤリングした花材をフォームに固定する時や、花弁を外して組み直して開花させる時にも使いやすいです。

ただ速乾性の木工用ボンドでも乾いて固定されるまでに少々時間がかかります。しかし時間がかかるということは付け直しもし易いし、なによりどこででも入手でき、特に初めてアレンジメントを作ってみようと思われた方にお勧めの接着剤です。

花用接着剤

花用の接着剤はプリザーブドフラワー専用ではなく、元々は生花用の接着剤です。耐水性があるため、茎に接着剤をつけてからフォームに挿し込みます。

もちろんプリザーブドフラワーアレンジメントにも使えます。木工用ボンドより粘性があり、しっかりと固定することができます。チューブ入りで通常サイズのものと小さいサイズのものがあり、たまにしか使わないようであれば小さいサイズのものが使い切りができるので便利です。

プリザーブドフラワーの場合はどこに接着剤をつけても問題ありませんが、生花に対して花用接着剤を使う時は切り口に付けると水を吸うことができなくなりますので切り口から少し離れた茎につけましょう。

グルーガン

グルーガンはグルースティックというスティック状の合成樹脂を溶かして、樹脂が冷めることで固めて接着する器具です。木工用ボンドや花用接着剤よりしっかりと固定できるので使い始めると大変便利な道具です。

グルーガンには低温タイプと高温タイプがあり、それぞれの特徴は次のとおりです。

低温タイプ

低温で溶けますのでコンセントに挿してから比較的早くグルースティックが溶け始めますが、固まるまでの時間が早いので手早く作業をする必要があります。

しかしグルーが溶ける温度が130度前後と高温タイプより低いので、初心者向けのグルーガンです。

高温タイプ

グルーが溶け始めるまでと固まるまでの両方、低温タイプより時間はかかりますが、固まるまでの時間が長い分、バラの開花などの作業にも向いています。高温タイプは低温タイプよりしっかりと接着できます。

ただグルーが溶ける温度が170度前後という高温なので低温タイプより火傷に注意しなければいけません。

はなこ
はなこ

プリザーブドフラワーを販売しているショップでは高温タイプを使っていることが多いようですが、個人で楽しむ分には低温タイプが安全だと思います。大きさもいろいろありますので、使いやすいサイズをお選びください。

グルーガンにはそれぞれの温度に合ったグルースティックが必要です。グルースティックを購入する時に気を付けていただきたいのはスティックの直径です。グルーガンに合ったサイズを使いましょう。また長さもいろいろありますので使いやすい長さを選んでください。

低温タイプのグルーガンに高温タイプのグルースティックは使わないでください。溶かす温度が低いため、接着強度が出ません。

グルーガンを使う際の注意点

  • グルーガンには手元でオンオフできるスイッチが付いていないのが一般的ですので、使わない時は必ずコンセントから抜いてください。
  • 使用している時、グルーガンスタンドなどを使い、先端は下を向くように置きましょう。横に置くとグルーがガンの内部に入ってしまい、ショートをするなどの故障で使えなくなります。私自身、これで故障させてしまったことがありますのでご注意ください。
  • 先端や溶けて出てくるグルーは大変熱いですので絶対に触らないようにしましょう。触らないまでも、なにかの拍子に手に垂れてくることがありますので、使用時はトリガーの押し加減に注意して適量のグルーを出すようにしてください。

グルーポット

私は偶に上で紹介した高温タイプのグルーガンを使います。偶にということは、いつもはなにを使っているのかというとグルーポットです。グルーポットはグルーガンと違い、ペレット状になったグルーをお皿に入れ、それを温めて溶かして使います。

グルーガンはスティックを溶かして押し出しながら使うため、どうしても一工程多くなってしまいます。しかしグルーポットを使うと溶けたものを使いますので作業が早くなります。溶けたグルーはポットの中に入れたまま冷やしてしまっても、次に使うときに温めれば溶かして使うことができます。

私自身は7~8年ほど前までは全てグルーガンを使って作業をしていましたが、現在は殆どの作業でグルーポットを使うようになりました。それでもどうしてもグルーガンでなくては接着しにくい箇所は、高温タイプのグルーガンを使うこともあります。

グルーポットを使う際の注意点

  • グルーガンと同じくオンオフのスイッチがありませんので、使い終わったら必ずコンセントから抜いてください。
  • 溶かすグルーは高温用のスティックでもいいですが、ペレット状になったものを使うと便利です。溶けたグルー、ポット共に熱くなっていますので火傷には注意してください。
はなこ
はなこ

大人数のレッスンなどではグルーポットを使うとグルーガン待ちをしなくていいので便利です。

ボンド

陶器や木製のベースとフォームはグルーで付くのですが、ガラスや金属をベースとして使う場合はグルーで付けても少し引っ張るとすぐに取れてしまいます。私がガラス花器を使う場合、ガラスとフォームの接着には「ボンド ウルトラ多用途」というものを使っています。


粘度があり、乾いた後はかなりしっかりと固定できます。ブラックなどの色付きもありますが、透明タイプを使えば問題ありません。

今回は5種類の接着剤を紹介しました。それぞれの特性もありますし、アレンジメントができたあとどのように扱われるか(自宅に飾って楽しむか、プレゼントで宅急便で送るかなど)を考慮して、ベストな接着剤をお選びください。

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