【き】から始まる園芸用語-50音別

桔梗咲き(ききょうざき)

変化咲きアサガオのひとつで、花弁の先端が尖っており花冠はラッパ状になる咲き方で、桔梗の花姿に似ていることから桔梗咲きといいます。

写真のように一重のもの以外に多重咲きもあり、普通のアサガオとは違った花姿を好んで植える人も多いようです。アサガオ以外ではカンパニュラやクルメツツジにも桔梗咲きがあります。

桔梗咲き

木子(きご)

地下部で形成される球根のまわりに発生する小球根のことで、ユリやグラジオラス、フリージアに見られます。

寄生植物(きせいしょくぶつ)

植物の中には生育するために必要な物質を自分で作ることができないものがあり、それらは別の生物に付着するか侵入して生活をします。

このような植物が寄生植物で、その中でも一部の栄養を宿主に依存しつつ自ら光合成を行うものを半寄生植物、葉緑体がなく光合成ができないために養分はすべて宿主から吸収するものを全寄生植物といいます。

  • 半寄生植物:コゴメグサ、ヤドリギ、ツクバネなど
  • 全寄生植物:ハマウツボ、ナンバンギセル、ラフレシアなど

正解最大の花といわれるラフレシアですが、これはブドウ科植物に寄生します。



キセニア(きせにあ)

花粉の優性遺伝子が受粉したときに胚乳の形質を支配する現象のことをキセニアといいます。

このキセニアで例としてよく出されるのがお米とトウモロコシです。お米においては胚乳の形質からうるち米ともち米に分かれています。もち米の雌しべにうるち米の花粉が付き受精すると、花粉由来のうるち米に変化するという現象が現れます。またトウモロコシも白系のトウモロコシに黄色系のトウモロコシの花粉が付いた場合、黄色の粒が混じったトウモロコシになってしまうこともあります。

忌避剤(きひざい)

忌避剤は昆虫や動物が植物などに近寄らないようにする薬剤のことで、大半は動物などが嫌う臭いが主成分になっています。

客土(きゃくど)

土壌が植物の生育に不適切な場合、土壌改善のために土を別の場所から搬入して置き換えることを客土といいます。

厩肥(きゅうひ)

家畜の排泄物や敷き藁を発酵させた有機質肥料で、家畜糞堆肥ともいいます。

休眠(きゅうみん)

植物の種子や球根や芽などが一定期間生育を停止する現象のことで、動物の冬眠や夏眠と同じものです。

これは不適切な環境に対して抵抗する為の性質と考えられており、休眠に入る条件として温度、日長、水分、抑制物質などがあります。



休眠打破(きゅうみんだは)

休眠に入った植物の種子や球根や芽などが休眠から覚めることを休眠打破といいます。

一年草の殆どは水分により発芽しますが、永年性の植物では気温上昇などの刺激により休眠打破が起こります。また高温処理や低温処理、ジベレリン処理など人為的に休眠打破させる場合もあります。

サクラは冬に一定期間低温にさらされることが、春の開花にとって重要なポイントになります。前年の夏に生成したサクラの花芽は、そのあと休眠し低温にさらされることで休眠打破が起こり開花の準備を始めます。

毎年の桜の開花予想はこの休眠打破の日を起算日として、温度変換日数を積算して定めた日数に到達した日を開花日としています。

休眠打破

局所施肥(きょくしょせひ)

耕起前に全面に肥料を散布してから耕起し、作土全体に肥料を施す全層施肥に対して、畝内や畝間、株元など根の伸びる周辺に施肥することを局所施肥といいます。

鋸歯(きょし)

鋸歯は植物の葉や花弁やがく片の周縁部の細かい切れ込みのことです。

下の写真はアジサイの花と葉です。葉の縁にギザギザとした刻みがあり、これを鋸歯といいます。鋸歯のないものは全縁、カエデのような不揃いの切れ込みのものは欠刻(けっこく)といいます。

鋸歯

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