屈性(くっせい)
屈性とは植物が外部からの刺激に対して定まった方向に向く特性のことで、刺激の与えられた側に曲がる場合は正の屈性、反対側に曲がる場合は負の屈性といいます。また光が差し込む方向に茎を伸ばしたり葉の向きを変えることは屈光性、重力が与えられる方向に根が伸びる反応は屈地性といいます。
屈性は茎や根などの両側で生長の速度が異なることで起こり、その多くはオーキシンと呼ばれる植物ホルモンの不等分布によって生じます。
太陽に向く花といわれているヒマワリは屈光性により太陽の方向を向きます。これは日の当たる側と当たらない側があった場合、オーキシンが日の当たらない側に作用して成長を促すためです。ただし太陽を向きながら成長するのは蕾ができるまでの間のことで、花が咲くと東側を向いている状態で固定されます。
グランドカバープランツ(ぐらんどかばーぷらんつ)
カバークロップや地被植物ともいうグランドカバープランツは、土壌の流亡や乾燥を防いでくれる上に雑草が茂るのを防ぐ効果があります。
グランドカバーに使う植物は、背丈が低めで横に広がり、水やりなどの手入れができるだけ不要のものを選ぶことが重要です。また花の咲く植物か葉の色を楽しむかということも選ぶポイントのひとつです。
グランドカバーに使える花の咲く代表的な植物5種類
- ヒメイワダレソウ:とても丈夫なので人気があります。
- ヒメツルソバ:まるで金平糖のような花で可愛いです。
- アジュガ:青紫の花が綺麗です。
- シバザクラ:春の花としてよく知られています。
- ツルニチニチソウ:乾燥にも強くどんどん増えます。
グランドカバーに使えるグリーン5種類
- アイビー(ヘデラ):おなじみのグリーンで大変強いです。
- フィカス・プミラ:とても可愛い葉なので花と合わせても良いですね。
- ヒューケラ:葉色が豊富なのでいろいろ合わせると美しいです。
- ハツユキカズラ:ピンクから白に、そしてグリーンになり秋以降は紅葉します。
- クローバー:定番中の定番です。
クリーピング(くりーぴんぐ)
茎を横に伸ばして地面を這うように生長する性質のことで、ほふく性や這い性ともいいます。
クロロシス(くろろしす)
白化(はっか)ともいい、葉緑素が失われてしまう現象のことです。
これは葉緑素生成に必要な窒素、マグネシウム、マンガン、イオウ、鉄などが土壌中に欠乏することで起こります。
群殖(ぐんしょく)
広い場所に同種の植物をまとめて植えることを群植といいます。群植することで、小さな植物でも存在感が出て植物の個性を楽しむことができます。