結果習性(けっかしゅうせい)
植物はいつ花芽分化が始まり、どのように結実するかは植物の種類ごとに固有の性質があります。このような発育の仕方のことを結果習性といいます。
この結果習性を理解せず、剪定や整枝する時期や切る個所を間違えると、花が咲かなかったり実が出来なかったりします。
結果調節(けっかちょうせつ)
一般的に結果数と大きさは反比例し、結果数が適度でない場合は隔年結果を生じることもあります。結果調節は果樹などの生産において、適度な大きさの果実を得るために、多すぎる花や実を取り除く作業のことです。
結果調節には自発的調節と人為的調節があり、自発的調節は自然の落果のことですが、人為的調節は人の手による摘蕾、摘花、摘果の他に、薬剤を使用することもあります。
化土(けと)
ケト土ともいい、アシやマコモなどの水生植物が腐って蓄積してできた粘土様の土のことです。
通気性は悪いですが保水性や保肥性が良く、盆栽や山草の根と石のつなぎに使われます。
懸崖作り(けんがいづくり)
懸崖作りは盆栽や庭木の仕立て方のひとつで、植物の主幹を曲げて鉢より下になるように誘引して作る方法です。
菊の懸崖作り(懸崖菊)はよく知られています。
剣弁咲き(けんべんざき)
八重咲きのバラの咲き方のひとつで、花弁が剣のように尖った形で縁が外側に反り返ったように咲きます。剣弁高芯咲きはモダンローズのバラを代表する花型で、バラらしくキリッとした美しさがあります。
バラには剣弁咲き以外にも
- 丸弁:花びらが丸みを帯びている
- 半剣弁:剣弁まで尖っていないが丸みもあまり感じられない
- 波状弁:フリルのようにヒラヒラしている
があります。そして先ほどでてきた高芯咲きというのは、花を横から見ると外弁より花芯の方が高い位置にあるタイプのバラになります。これは咲き方というより花の形という分類になり、高芯咲きの他では以下のようなものがあります。
- カップ咲き:文字通りカップのような咲き方
- ポンポン咲き:ボールのような球形
- 平咲き:外弁と花芯が同じ位置にある
- ロゼット咲き:小さな花弁が沢山凝縮している
- シャクヤク咲き:まるでシャクヤクのような咲き方をする