【え】から始まる園芸用語-50音別

エアープランツ(えあーぷらんつ)

エアープランツはハナアナナス属(チランドシア属)の植物の中で、空中の水分に依存して生活する植物のことです。生育の為の用土は必要ありません。地生種もありますが殆どが着生種で、雨水や霧などの水分を吸収して育ちます。

空気中の水分で大丈夫といわれていますが、やはり水やりは必要で、水なしだと枯れてしまうことがあります。水やりは2~3日に一度程度の割合で、株全体に霧吹きを使って与えることを基本として、月に1度くらい株全部を4~6時間程度水につけるソーキングをすることで成長していきます。ソーキングのあとは葉の間に入った水を綺麗に取り、乾かしてから飾るようにしてください。

冬の水やりは控えめでも大丈夫ですが、エアコンの風が当たるような場所へは置かないようにしてください。また水のやりすぎは腐ってしまいますのでご注意ください。

エアープランツ

枝打ち(えだうち)

枝打ちはもともと林業で樹木の枯枝や下枝を切り落とすことですが、園芸においては街路樹などが通行の邪魔にならないように、または強風で枝が落下しないように枝の除去をしたり、樹高の制限、採光、通風などの環境整備のために行う整枝作業のことを指します。

枝変り(えだがわり)

植物体の一部がそれまでの系統や栽培品種の持っている遺伝形質とは異なったものが突然現れる現象のことで、芽状変異(がじょうへんい)とも呼ばれます。

枝変わりした枝を挿し木や接ぎ木で繁殖させ、新品種を得ることもできます。



枝抜き(えだぬき)

枝抜きとは樹木の枝の中で伸びすぎたものや重なったもの、病害虫に犯されたものなどの不要な枝を切り落として、日当たりや風通しを良くするために行なう間引き剪定のことをいいます。

エチレン(えちれん)

植物ホルモンのひとつで、果実の成熟促進などの作用があります。果実は熟すとエチレンガスを発生させ、さらに早く熟していくようになります。

例えばバナナは収穫時は青いですが、私たちが購入するときは黄色くなっています。これは収穫から手元に届くまでの間に、バナナ室(むろ)の中でエチレンガスを使った追熟加工をしたことで熟成したバナナになるためです。そして購入したあとシュガースポットが出始め黒くなっていきますが、これもエチレンガスの作用によるものです。

購入したあと房のままで保存するとバナナ同士のエチレンガスが効いて早く熟してしまいますので、長持ちさせようと思ったら1本ずつ切り離して保存すると良いそうです。

カーネーションやスイートピーなどの切り花は、エチレンガスの発生で萎れてしまうことがあります。エチレンガスの作用を受けやすい切り花は、果物の近くに飾らないようしてください。

エチレン

塩害(えんがい)

塩害とは大きな意味では塩分によって植物や構造物、鉄などが被害を受けることですが、農作物においては、海水の浸入などで土壌に過剰な塩分が集積して発生する生育不全や枯死のことです。

潮風が運ぶ塩分による害は潮害といいます。

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