根腐れ(ねぐされ)
根詰まり、過湿、肥料のやり過ぎなど管理が悪いと植物の根が腐ってしまうことがあり、その状態を根腐れといいます。病原性による根腐れもあります。
根挿し(ねざし)
挿し木のひとつで根を切って挿し穂にする方法で、太い根の一部を切り取り用土に挿します。その際、根を全部土に入れてしまわずに、斜めにして一部が地上に出るよう挿します。
根がゴボウ状になる植物や、貯水能力のある肥大した根を持っている植物が適しています。
根締め(ねじめ)
園芸においての根締めは、樹木を植えた後に根元の土を固めることをいいます。また庭木や鉢植えなどの高性の株もとに植える植物のことです。
生け花でも根締めという言葉がありますが、こちらは挿した枝や花の根もとに生ける花です。
どちらも全体の形を整える為に使う言葉です。
根接ぎ(ねつぎ)
根接ぎは接ぎ木のひとつで、根を台木として接ぎ木をすることです。
普通、接ぎ木は繁殖を目的に行ないますが、根接ぎは弱った木に勢いのある強い木の根を接いで樹勢を回復させる目的で行ないます。
根詰まり(ねづまり)
根詰まりは鉢の中に根がいっぱいになり、新しい根を伸ばす余地がなくなったことです。根詰まりを起こすと水分や養分を吸収できない状態になるため植物の生育が悪くなり、いずれは枯れてしまいます。
鉢に比べて植物が大きすぎる場合は、既に根詰まりを起こしている可能性がありますので、なるべく早く植え替えをするようにしましょう。
根鉢(ねばち)
鉢植えの植物がしっかりと根を張り、根と土が固まりになったものを根鉢といいます。
根張り(ねはり)
根張りは張っている根の状態のことです。
植物の生長度合いや樹勢を判断する時、根張りを見ることがあります。根張りの良いものは養分の吸収もよく、地上部も健全に生育します。
盆栽では、土より上に出て見える上根の状態が、成果の良し悪しの判断材料になり、四方に広がるどっしりとした根には安定感や重量感があり、評価が高くなります。
根巻き(ねまき)
樹木を移植する時、根鉢を藁や麻布で巻いて縄などで縛り固めて、土ごと形が崩れないように包むことを根巻きといいます。根巻きは掘り上げたあとに施されます。
植えつけるときは、麻布のような自然素材はそのまま植えつけると数ヶ月で分解してなくなりますが、不織布やビニールで包まれたものは取り外すか、根鉢が崩れそうであれば数箇所に切れ目を入れて植えつけるようにしてください。
根回し(ねまわし)
次回の会議でうまく事が運ぶように、事前にまわりに根回しをして…。というように根回しという言葉を使いますが、実は元々は園芸用語です。
樹木を移植する時、あらかじめ根切りなどをして細根の発生を促す作業を根回しといいます。このように事前に工作をするということから、下工作や仕込み、下打ち合わせという意味で根回しという言葉が使われるようになりました。