葉腋(ようえき)
葉のついている根元の茎に接したまたになった部分のことを葉腋と呼びます。この部分にできた芽を腋芽と呼び、普通はこの部分に生じた芽が伸長していきます。
養液栽培(ようえきさいばい)
植物や作物を栽培する方法のひとつで、水に肥料を溶かした培養液を使って栽培することを養液栽培、あるいは水耕栽培といいます。
養液栽培の良いところは、連作による障害がないことや病害虫の回避、土を耕す手間が不要ということがあげられています。
葉物野菜は養液栽培されていることが多く、スーパーなどで販売されている袋入りのリーフレタスなどはこの養液栽培の代表のようなものではないでしょうか。イチゴもこの栽培方法が多くなってきました。
バラの花も養液栽培されているものもあります。バラはロックウールを利用した養液栽培をしています。
しかしこの養液栽培の基本は、小学生の頃に水栽培で育てた経験のある人も多いであろう、ヒヤシンスの球根じゃないかなと個人的には思うのですが…
葉芽(ようが)
「はめ」とも読むことがありますが、正式には「ようが」と読みます。
植物の芽は、花になる芽と葉になる芽があります。葉芽というのは生育すると葉になる芽のことで、花になる芽(花芽)との区別方法は、花芽はふっくらとした丸みのある芽なのに対し、細長く小振りなものが葉芽です。
葉鞘(ようしょう)
イネやカヤツリグサなどの単子葉植物によく見られるもので、葉の基部にある鞘のようになり葉を包んでいる部分を葉鞘といいます。
葉状茎(ようじょうけい)
茎が葉のように変形したものを葉状茎といい、葉と同じように光合成も行なうことができます。葉状茎の植物は本来の葉を持っていないものが殆どで、乾燥にも強いようにこのようになったと考えられています。
写真はシャコバサボテンですが、この他にもクジャクサボテンやウチワサボテン、カンキチク、ナギイカダ、アスパラガスなども葉状茎をもつ植物です。シャコバサボテンのように扁平になったものは扁茎(へんけい)と呼ばれます。
溶脱(ようだつ)
土や岩石、コンクリートなどに含まれる土壌物質が雨水や地下水などによって溶け出し、水が別の場所に移動することで土壌物質が失われることを溶脱といいます。
農業では同じような意味で流亡という言葉を使うこともありますが、これは水によって農地から土壌成分や養分が失われることです。特に水に溶けやすいカリや硝酸態窒素は溶脱しやすく、逆にリンは殆どが溶脱しません。肥料については雨が多いと溶脱が激しくなります。
抑制栽培(よくせいさいばい)
作物の収穫期を自然な状態より遅らせる栽培法を抑制栽培といいます。
方法としては、種を遅く蒔いたり植え付けの時期を遅らせたり、日長や温度などの環境を調節して収穫期を遅らせます。
逆に作物の収穫期を自然な状態より早くする栽培法は促成栽培といい、そのどちらの栽培方法も自然な収穫期では出回らない季節に野菜を出荷することができます。そして私たちは抑制栽培と促成栽培のおかげで1年中、トマトや大根など、いろいろな野菜を食べることが可能になるのです。
よじ登り植物(よじのぼりしょくぶつ)
よじ登り植物とは、つる性の植物の一種で、なにかの手法により茎を固定しつつ上に茎を伸ばしていく植物のことです。
登っていく方法は棘などで引っ掛けながら登るもの、巻きひげを絡めて登るもの、付着根で固定しつつ登るもの、茎を巻きつけて登るものがあります。
身近な巻きひげの代表はブドウやエンドウ、茎を巻きつける代表はアサガオですね。