各都道府県の花です。こちらのページは中国地方のシンボルフラワーです。
鳥取県
20世紀ナシの花(二十世紀梨の花)
二十世紀梨の全出荷量の50%以上が鳥取県であり、鳥取県の産業と生活に関係が深いため、県花となっています。
二十世紀梨は 明治37年に千葉県から導入されて以来、100年以上の歴史がある代表的な品種で、果汁が多く爽やかな甘さとシャキシャキとした食感が特徴です。
梨は他にも多くの品種があります。品種名は多いので省きますが、分類として大雑把に分けて和梨、中国梨、洋梨の3タイプに分けることができます。そのうちの和梨は赤梨と青梨に分類され、幸水に代表されるような皮が濃い色をした梨を赤梨と呼び、二十世紀梨のように薄黄緑色をした梨は青梨と呼びます。
梨もイチゴやリンゴと同じバラ科です。
二十世紀梨の花の花言葉
愛情、博愛、優しい思い

島根県
ボタン(牡丹)
島根県の東部の中海に浮かぶ大根島のボタンは有名で、約300年前から栽培されています。大根島は海中火山であったため、草花の栽培に適した土壌ということもあり、その中でもボタンに特に適していたことから、作り続けられてきました。
この土地で栽培されているボタンを地ボタンと呼び、花の色は濃い赤紫なのが特徴です。現在は品種改良品も増え、約300種ほどのボタンが栽培されています。
そういえばボタンとシャクヤクって似ていますよね。同じボタン科の花ですが、ボタンは樹木の分類になり、シャクヤクは草という分類になります。また葉もボタンは切れ込みが入っていて艶がなく、シャクヤクは丸みと艶があります。蕾の形も異なりますし、散り方も違います。シャクヤクはゆっくりと散っていきますが、ボタンは花びらが一気に散ります。
ボタンの花言葉
風格、高貴、恥じらい

岡山県
ももの花(桃の花)
岡山県では明治時代から桃の栽培が行なわれてきました。桃太郎伝説のこともあって、県花になっています。岡山県で栽培されている桃の品種は、清水白桃、おかやま夢白桃、白麗などで、どれも丁寧に袋掛けを行なって作られています。
水密桃(すいみつとう)という言葉がありますが、これは品種のひとつで現在の白桃は、この水密桃の品種改良で生まれたものだと言われています。
桃には白桃と黄桃がありますが、果実をそのまま食べるのは白桃が美味しく、黄桃は果実が固い為に缶詰用に栽培されています。
桃の花の花言葉
私はあなたのとりこ、気立ての良さ、天下無敵、長命

広島県
もみじ(椛・紅葉)
広島といえば、もみじ饅頭!ではなく、もみじです。宮島にはもみじが美しい、その名も『紅葉谷公園』があり、約700本のもみじがあります。
紅葉谷公園のもみじは、江戸時代に苗木が植えられたことから始まったものだったのですが、昭和20年の枕崎台風で土砂に飲み込まれてしまいました。その後復興工事を経て、今のように美しい景観を見ることができるようになったということです。
もみじとかえでは、どう違うのか?という疑問ですが、もみじもかえでもカエデ科の植物で同じ種類です。紅葉する前は全てがカエデで、その中で美しく色づいてきたものに対して、もみじと呼んでいるようです。
もみじは葉の色ばかりが美しいと思われていますが、ちゃんと花も咲きます。新緑の季節になると写真のように小さな紅い花が咲きます。とても可愛い花ですよ。
もみじの花言葉
大切な思い出、美しい変化、遠慮

山口県
夏みかんの花(夏蜜柑の花)
夏みかんは山口県が原産地で、江戸時代に黒潮に乗って文旦系の種が漂着し、その種を植えたことから始まったと言われています。この原木となっている夏みかんは現存していて、天然記念物に指定されています。
明治時代、仕事を失った武士への救済として夏みかんの栽培が奨励され、萩市では今でも夏みかんの木が多く見られます。市内には良い香りがすることから、環境省の『かおり風景100選』で、萩城下町夏みかんの花として選ばれています。
近年は夏みかんから甘夏みかんへの栽培の切り替えが進み、今では夏みかんといえば甘夏みかんをさすようになりました。
夏みかんの花の花言葉
純潔、花嫁の喜び、清純
