各都道府県の花です。こちらのページは北陸地方のシンボルフラワーです。
富山県
チューリップ(鬱金香)
チューリップはユリ科の球根植物で和名を鬱金香と書いて「うっこんこう」と読みます。
新潟県の花もチューリップで、お隣の富山県もチューリップです。確かにどちらもチューリップが有名ですが、新潟県は切り花の出荷量が全国1位で、富山県は球根の出荷量が全国1位になります。
富山県のチューリップといえば砺波(となみ)です。最初は10球程の球根から始まったチューリップ栽培が、富山県の気象と土壌がチューリップに良い条件だったこともあり、今や日本一になるなんて素晴らしいですね。
砺波の春の風物詩、となみチューリップフェアは見ごたえ充分です。
チューリップの花言葉
「博愛」「思いやり」
石川県
クロユリ(黒百合)
クロユリはユリ科で6月から夏頃に亜高山帯や高山帯で花を咲かせる多年草の高山植物です。日本では北海道のほか、本州では山形県の月山など高い山では見られ、分布の西限地が石川県の白山になっています。
クロユリには両性花と雄花の2種類があり、2つ花を付けているものでは雄花と両性花だったり、雄花と雄花だったり、両性花と両性花というようにいろいろな組み合わせがあります。
ユリといえば甘く良い香りを想像しますが、クロユリは臭いです。たぶん悪臭といった方がいいかもしれない臭いです。しかしその臭いで虫を呼び花粉を運ばせるのですから、虫にとっては良い香りでクロユリにとっては大切な香りなのでしょう。
クロユリの花言葉
「恋」「呪い」
福井県
スイセン(水仙)
スイセンはヒガンバナ科の球根多年草です。開花期は11月中旬以降から桜の開花あたりまでで、冬の寒い中に健気に咲いている姿は力強さを感じさせてくれます。日本海の風雪に耐えて咲く忍耐強さは福井県の県民性に通じているようですね。
スイセンにはラッパズイセンや八重咲きスイセン、房咲きスイセン、口紅スイセンなどいろいろな種類がありますが、福井県のスイセンは日本水仙で、越前水仙というブランド名があります。冬の開花のシーズンは甘く良い香りが潮風に乗ってくるようです。
私の家の周りにも毎年花を咲かせてくれる水仙があります。このように庭などで栽培されていることもあるようですが、最近たまに聞くニュースにスイセンとニラを間違えて食べてしまって中毒を起こしたというものがあります。スイセンにはアルカロイドのリコリンという有毒になる成分があります。ニラと間違えないようにしてください。
ニラの葉はスイセンより薄く幅も狭いです。スイセンの葉はアレンジメントにも使いますが、中に細いワイヤーが通るくらい葉に厚みがあります。間違わないようご注意ください。
水仙の花言葉
「自己愛」「うぬぼれ」「エゴイズム」