各都道府県の花です。こちらのページは甲信越地方のシンボルフラワーです。
新潟県
チューリップ(鬱金香)
チューリップはユリ科の球根植物です。
和名で鬱金香と書いて「うっこんこう」と読みます。これはチューリップの香りがウコンに似ているということから付いたようです。園芸種も多くあり、スタンダードなチューリップの形をした花から、八重咲きのものや先の尖った形のもの、フリル状のものなどがあります。
チューリップといえばオランダのイメージがありますが、元々はトルコが原産で、オランダはトルコから伝わってから生産地として有名になりました。
日本では大正時代に新潟県が初めてチューリップの球根の生産に成功し、広く栽培してきました。今では富山県と並んでチューリップの栽培が盛んです。現在では富山県は球根の出荷量が全国1位、新潟県は切り花の出荷量が全国1位です。
チューリップの花言葉
「博愛」「思いやり」
山梨県
フジザクラ(富士桜)
フジザクラは正式にはマメザクラといいますが、山梨県の人たちは富士山に多く咲いていることからフジザクラと呼んでいます。ソメイヨシノと違って、少し俯きがちで咲くことからオトメザクラと呼ばれることもあります。
マメザクラという名前のように、樹高も大きくならず花も小さいのが特徴で、その小ささから盆栽にもよく使われます。
桜には約10種類ほどの原種があり、その原種を元に交配させた園芸種があります。原種を山桜といい、交配種を里桜と呼びますが、フジザクラは原種のひとつです。
バラ科に属し、落葉低木です。
フジザクラの花言葉
「優れた美人」「冷静」
長野県
リンドウ(竜胆)
リンドウはリンドウ科の多年草で、長野県軽井沢高原や開田高原で見ることができる花です。
名前の由来ですが、リンドウの根は竜胆(りゅうたん)として漢方薬に使われます。この竜胆はとても苦味が強く、クマの胆嚢を乾燥させた熊胆より苦いことから、熊より強力な竜の胆という名前が付きました。
リンドウは敬老の日にプレゼントすることの多い花ですが、これはこの漢方薬としての効果から、病気に打ち勝つ意味の勝利という花言葉があるからだそうです。
もうひとつの理由は聖徳太子の制定した冠位十二階において紫色が最高の位だったということも、敬老の日フラワーギフトのイチオシになった理由です。
リンドウの花言葉
「満ちた自信」「正義」「誠実」「悲しんでいるあなたに寄り添う」