各都道府県の花です。こちらのページは東海地方のシンボルフラワーです。
岐阜県
レンゲソウ(蓮華草)
レンゲソウは昔から水田の緑肥として栽培されてきた馴染みのある可愛らしい花です。
緑肥とは栽培している植物を収穫せず、田畑にそのまま耕して後から栽培する作物の肥料にすることです。レンゲソウの場合は、秋に種を蒔き春に咲いた花をすき込んで土の肥料分を増やしたあと田植えをします。
化学肥料を使うようになるまでは、この緑肥が普通に使われていました。最近はレンゲ畑が減りましたが、岐阜県では今も水田でレンゲソウが栽培されており、春になると一面に紅紫色の花を咲かせてくれます。
レンゲソウはマメ科の越年草で、良い蜂蜜のための蜜源植物でもあります。ゲンゲとも呼びます。
レンゲソウの花言葉
「あなたと一緒なら苦痛がやわらぐ」「心がやわらぐ」

静岡県
ツツジ(躑躅)
県花を決める際、花の咲くもの、県民の誰からも親しまれ愛されるもの、栽培が容易なものという条件をもとに公募で決まったのがツツジです。
静岡県には多くの野生のツツジがあり、その中には静岡県にしかない品種もあります。
ツツジはツツジ科の植物の総称で、常緑あるいは落葉性の低木から高木で4月から5月にかけて開花します。古くから園芸品種用に交配させてたくさんの品種ができました。そのうち公園や道路でよく見るツツジは大紫ツツジで、平戸ツツジの一種になります。
最大級のツツジは富士宮市猪之頭の個人宅にあるミツバツツジで、樹高4メートル、枝張り15メートル前後という大きさのもので県指定の天然記念物になっています。
ツツジの花言葉
「情熱」「愛の喜び」「節制」「伝奇」

愛知県
カキツバタ(杜若)
愛知県刈谷市にある小堤西池のカキツバタは、京都府の大田ノ沢と鳥取県の岩美町の唐川と並び、日本三大カキツバタの自生地です。刈谷市のカキツバタは保護活動が行なわれており、肥料を与えず自然のままに自生していて、株ごとに花の色や大きさのほか、咲く時期にばらつきがあるのが特徴です。
カキツバタはアヤメ科の多年草でハナショウブやアヤメととても似ていますが、カキツバタは花弁の中心の部分に白い線が入っていることと、湿地に自生することで区別することができます。
愛知県のカキツバタは国の天然記念物に指定されています。
カキツバタの花言葉
「幸福」「幸運」「気品」「贈り物」

三重県
ハナショウブ(花菖蒲)
ハナショウブはアヤメ科の多年草でアヤメやカキツバタとよく似た花を咲かせます。ハナショウブは花の中心が黄色をしており、湿地に自生することで区別をつけることができます。
三重県のハナショウブは九華公園や伊勢神宮の勾玉池、そして斎宮のハナショウブ群落が有名で、斎宮のハナショウブ群落は国の天然記念物に指定されています。
古書によると「紫の雲がたなびくように大変美しい眺め」だったそうで、伊勢参宮客の目を楽しませてくれたと記されています。
今ではいろいろな花色のバリエーションもありますが、紫色をした素朴な野花菖蒲が最初のハナショウブです。
ハナショウブの花言葉
「優雅」「伝言」「嬉しい知らせ」
