一青窈さんの歌、ハナミズキ。大好きな曲です。
歌詞のように4月から5月に花が咲くハナミズキ、とても綺麗な花が咲きますね。ということで今日はハナミズキのお話です。
春になるとハナミズキの開花
桜の花が終わって暫くするとハナミズキの花が咲き始めます。花色は白、赤、ピンクがあり、庭木として植えていらっしゃるお家も多く見かけます。
別名はアメリカヤマボウシといいます。
実はヤマボウシという木があり、似ているようですがヤマボウシの開花はハナミズキの花が終わった5月中旬から6月になります。
またハナミズキは花が葉より先に咲き、ヤマボウシは葉がついてから花が咲くので区別しやすいと思います。
ハナミズキはアメリカからのプレゼント
日本でいう桜のようにハナミズキはアメリカ合衆国を代表する木です。
1915年(大正4)当時の東京市長であった尾崎行雄氏がアメリカ合衆国に桜の木を贈り、その返礼として贈られたのが日本でのハナミズキの始まりです。
花ってこれじゃないの?
ピンクや白で綺麗なハナミズキ。本当はピンクや白で花に見える部分は、総苞片(そうほうへん)と呼ばれる花のつけ根にある葉なのです。
ガクにあたるものと思っていただければわかりやすいと思います。
本当の花は花に見える中心にある緑色のつぶつぶっとした部分です。
この中に小さな花が沢山あって順番に開花していきます。
このように花弁に見えているけど花弁じゃない花はほかにもあって、ブーゲンビリアやポインセチアも同じです。
秋には紅葉し実をつけるハナミズキ
本当はハナミズキの話は花の咲く春に書こうかと思っていたのですが、先日ハナミズキの実を見て春じゃなくても書こうと思い立ち、この記事に至っています。
ハナミズキは春には花で楽しみ、秋には紅葉と実で楽しむことができます。実は勿論、花の部分からできます。あの中心の部分です。
食べてみたい衝動に駆られるほど綺麗な赤い実ですが、とても苦く渋いそうなので人間には向かないようですね。でも鳥には美味しいようでヒヨドリやムクドリが食べているようです。
紅葉のあとには落葉
綺麗に紅葉したあと、冬になると落葉して春を待つハナミズキ。また春になると花を咲かせてくれます。
ハナミズキを育てるポイント
よく日の当たる場所に植えるのが基本です。暑さや寒さには強いですが、北海道などは少々厳しいかもしれません。水やりは地植えの場合はほとんど必要としません。
もし植えようと思われたなら10月下旬から11月半ばくらいまでか、3月くらいが適期です。寒い時期や真夏は避けて下さい。
植えてあって花があまり咲かないときは、植えてまだ年数が経っていない、日照不足、土の問題、あるいは前の年に花が咲きすぎたという場合があります。またうどんこ病やアメリカシトヒトリの幼虫がいる場合もありますので、そのような場合は園芸専門店にご相談くださいね。
秋も深まり紅葉の季節、皆様はどこにお出かけになられるのでしょうか?