コットンにフランネルにレース、生地の名前のついた花はどんな花?

植物の中には生地(布地)の名前のあとにフラワーという言葉が入った花があります。今回はコットン、フランネル、レースのあとにフラワーが付いた花を紹介いたします。

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コットンフラワー

コットンフラワーはアオイ科ワタ属の多年草で、和名では「綿花」や「綿」といいます。綿に咲く花のように感じますが、切り花でコットンフラワーというのは、綿の果実の部分のことを指します。しかし果実ができるということは花も咲きます。

綿の花の開花は7月~9月頃で、ムクゲやハイビスカスに似た形の花を咲かせます。この花は開花した時は薄いクリーム色をしていますが、徐々に色が変化していき、花びらが閉じる頃にはピンク色になります。開花から閉じるまではほぼ1日なので、1日のうちでクリーム色からピンク色に変化してしまいます。

綿の花

花が終わったあと実が膨らみ始め、少しずつ実が割れて中から綿が見えてきます。この綿が見えた状態で販売されているものが「コットンフラワー」と呼ばれています。

コットンフラワー

夏に咲く本来の花は切り花として流通はしていなくて、地植えや鉢植えで観賞することができます。コットンフラワーの収穫期は9月~11月頃で、収穫後から切り花としても出回ります。

コットンフラワーを楽しむ

一般的に販売されているコットンフラワーは枝物ですが、生花ではなくドライフラワーになっていますので、水揚げは不要、生ける時も水は不要です。

出回る時期がクリスマスの準備を始める頃くらいなので、花瓶に挿すだけでなく部屋飾りにしたりクリスマスリースやスワッグに使うと温かな雰囲気になり、一気に冬の花飾り感が増すのではないでしょうか。

ところでコットンフラワーには白以外に茶色があります。これは白いコットンに着色をしているのか?と思ってしまいますが、着色はしていない自然のものでカラードコットンといいます。

本来の綿花は繊維の中に色素が入っており、元々はいくつかの色のものがあったようです。しかし染色することを考えるとより白い方が綺麗に仕上がるということから、白い綿花を求めて改良が重ねられ現在のような白い綿花が当たり前のようになりました。

このように白い綿花が増えていく中で、茶色の綿花は無農薬のオーガニックコットンを栽培しているうちの突然変異から生まれたもので、今では茶色の綿花の他にもグリーンの綿花がカラードコットンとして出回っています。

100円ショップのコットンフラワーについて

ダイソーさんをはじめ、100円ショップでもコットンフラワーを販売しています。たいてい造花のあたりか季節のグッズのあたりに陳列されているはずですが、この100円ショップのコットンフラワーは本物のコットンフラワーなのか調べてみたところ造花でした。

材質にポリエステルが使われている時点でコットンではありません。しかしこのコットンフラワーは良くできています。屋外に飾るリースなどにはこれで十分だと思いますので、フラワーショップで販売されているものとは別のものとして使ってみるといいかもしれません。



フランネルフラワー

布地でフランネルという名前を聞いたことはありませんか。フランネル生地はネルとも呼び、柔らかく軽い毛織物です。この布地のフランネルのように花や葉や茎に細かな毛が密生している花があり、名前をフランネルフラワーといいます。

フランネルフラワー

フランネルフラワーは、オーストラリアの山岳地帯の森林や沿岸部の砂地に自生しているセリ科アクチノータス属の多年草で、別名「アクチノタス」とも呼ばれています。もともと日本では輸入の切り花が主流だったのですが、品種改良され近年では鉢花でも流通するようになりました。

花は四季咲きで、4月~6月頃と、9月~11月頃に開花します。

四季咲きとは?
四季咲きという言葉から1年中花が咲いているイメージを持つ人もいらっしゃいますが、実際は春夏秋冬全ての季節でずっと咲いているのではなく、気温や株の状態が咲くという条件に合えば、1年間に何度も開花することができるのが四季咲きです。

フランネルフラワーの花色は白やクリームや複色で、葉の色はシルバーグリーンです。

フランネルフラワーのほかにもフランネルと名前が付く植物にフランネルソウというのがあって間違われることが多いようです。フランネルソウも葉や茎の手触りが布地のフランネルに似ていることから名前が付けられたのですが、フランネルフラワーがセリ科なのに対してフランネルソウはナデシコ科なので全く別の植物です。

フランネルフラワーを楽しむ

切り花のフランネルフラワーはあまり水あがりがよくない上に、水が下がりやすいので湯上げをしてしっかりと水を吸わせたのち、毎日切り戻しをして生けなおしてください。

湯上げの方法

  • 熱湯の入った容器と水の入った深さのある容器を用意します。
  • 茎の下10cmほどを残し新聞紙などで包みます。
  • 茎を斜めにカットして熱湯に10~20秒浸けます。
  • すぐに水の入った容器に真っ直ぐ立てるように入れて3時間ほどそのままにします。
  • 水があがったのを確認して新聞紙を外し、花瓶などに生けます。



レースフラワー

切り花でレースフラワーといえば、ホワイトレースフラワーとブルーレースフラワーがありますが、このふたつはどちらも名前にレースフラワーと付きますが、全く別の種類の花です。

ホワイトレースフラワー

ホワイトレースフラワー

ホワイトレースフラワーはセリ科ドクゼリモドキ属の一年草です。繊細なレースのようで花束やアレンジにはもちろん、切り花としてお家で生けるときもカスミソウとは違った添え花として人気があります。

和名でドクゼリモドキ(毒芹擬き)といいますが、ドクゼリ(毒芹)とは異なる植物です。ドクゼリ(別名でオオゼリ:大芹)は、セリ科ドクゼリ属の多年草でドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物ですが、ドクゼリモドキ(ホワイトレースフラワー)には毒はありません。ただ双方の花はとても似ていますし、セリの花とも似ていますので山菜採りなどで見つけても持ち帰らないようにしましょう。

ブルーレースフラワー

ブルーレースフラワーはウコギ科トラキメネ属の一年草です。ホワイトレースフラワーの咲き方とは違い、小花が密生して半球状に盛り上がって直径5~7cmくらいの房になって咲きます。

葉や茎には産毛のような毛が生えており、茎は長めで枝分かれした先に花を咲かせます。

ブルーレースフラワー

レースフラワーを楽しむ

ホワイトレースフラワーとブルーレースフラワーは白いからホワイトレースフラワー、青いからブルーレースフラワーだと決めつけてはいけません。

最近では青だけでなく白やピンクのブルーレースフラワーがありますし、ピンクに染めたホワイトレースフラワーもありますので、色ではなく放射状になっていたらホワイトレースフラワー、半球状になっていたらブルーレースフラワーと区別しましょう。

ホワイトレースフラワーもブルーレースフラワーも生ける前に水切りをして、花瓶の水は毎日交換し、切り戻して生けなおすだけで大丈夫なはずですが、水あがりが悪かったら湯上げをしてみてください。

寒い季節にはコットンフラワーが似合います。10月~11月頃はフランネルフラワーも切り花として店頭に並ぶと思います。そして春から初夏になるとレースフラワーが多く出回ります。見かけたら是非生けてくださいね。

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