初心者にもおすすめ!育てやすいアガベ(リュウゼツラン)について

放射状に成長する葉が特徴のアガベは非常に丈夫なため、初心者でも育てやすい植物です。また品種によって個性があるので好みのアガベを探すのも楽しみです。

今回は、アガベの特徴や育て方についてのお話です。

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アガベについて

アガベはアメリカ南部やメキシコ等の乾燥した場所に自生するキジカクシ科リュウゼツラン属の植物です。和名は「属」と同じ竜舌蘭(リュウゼツラン)といいますが、コチョウランやシンビジウムのような蘭の仲間ではありません。

品種によってはトゲがあったり斑が入っていたりしていて、葉色も緑だけでなく黒や青白かったりとさまざまなので、1種類だけでなくたくさんのアガベを育てているコレクターさんも多いようです。また暑い夏にも0℃近くまでの低温にも耐えることができるくらい強健なので育てやすい植物といえます。

アガベは一般的に成長が遅くて寿命が長く、環境にもよりますが開花まで10年から数十年かかることから、別名で100年に一度開花するという意味のcentury plant(センチュリープラント)と呼ばれています。ただ花が咲くと株は枯れます。ところが親株が枯れるまでに子株ができ、子株を株分けすれば新しい株として育てることができます。

アガベ

育て方

置き場所

アガベは日当たりと風通しが良く温暖な環境を好みます。日当たりが悪いと軟弱な株になりますし、湿度が高い環境も苦手です。

春と秋は屋外の日当たりの良い場所で育てますが、真夏の直射日光は葉焼けを起こすことがありますので、屋外なら半日陰になる場所に置くか、一旦室内に入れてカーテン越しに日が当たるようにしてください。冬は最低気温が5℃になったら室内管理にします。

アガベは夏型種なのですが、自生地は日中に気温が高くなり、夜には気温が下がる乾燥地なので、日本で栽培する時は春秋型と考えたほうがいいかもしれません。



水やり

アガベを春秋型として扱う場合、生育期の春と秋の水やりは土が乾いたら鉢底から水が流れ出るまで与えます。7月から9月の日本は多湿なので水の与え過ぎに気をつけて、土が完全に乾いたのを確認して乾いていたら日が落ちた夕方に水やりをします。日中に与えると水が鉢内でお湯になるのでご注意ください。

休眠期の冬は断水気味で管理します。水やりの目安は月に一度くらいで、成長期のように鉢底から流れ出るまで水を与えるのではなく、土の表面を湿らせる程度にしましょう。水やりのタイミングは、2~3日ほど晴れの日が続いて体感的に今日は暖かいかなと思った日の午前中です。

肥料

生育期の春と秋は薄めた液体肥料を月に2度ほど与えます。私はどの植物もですがハイポネックスを使っています。休眠期に肥料を与えると肥料焼けを起こして枯れることがありますので与えないようにしてください。

植え替えをする時は元肥として緩効性肥料を用土に混ぜ込んでから植えてください。

植え替えと用土

植え替えは2年に一度、生育期に入った4~5月頃に行います。植え替える数日前から水やりをやめて用土を乾かしておきましょう。

植え替える時は今までの鉢よりひと回り大きい鉢を使い、用土は水はけの良い多肉植物用、あるいは赤玉土や軽石や培養土などを自分でブレンドしたものを準備します。

手順としては

  • 新しい鉢にネットや鉢底石、用土を適量入れておきます。
  • 古い鉢からアガベを抜きます。その時枯れた葉があれば取り除いてください。
  • 根を見て黒い根があれば消毒したハサミでカットします。
  • 新しい鉢にアガベを置いて用土を足します。
  • 植え替え後すぐに水を与えず、5~7日くらいしてから水やりをしましょう。

もし古い鉢から抜いた時に用土が乾いていなかったら、すぐに植え替えず、1~2日そのままにしておいて根を乾かしてから植えるようにしてください。また植え替える時に大きすぎる鉢に植えると、水やりのあと用土の渇きが遅くなって根腐れを起こすこともありますので、ひと回りだけ大きい鉢に植え替えるようにしましょう。

育てていると子株を出すこともあります。子株で増やしてみようと思ったら、植え替え時に親株から外して親株とは別の鉢に植えてください。

アガベは鉢植えだけでなく、氷点下でも冬越しできる品種なら地植えでも育てることができます。地植えの時の水やりは基本的には雨水だけで大丈夫です。しかし2週間ほど雨が降らないようでしたら、水をたっぷりと与えてください。



アガベとテキーラ

テキーラはメキシコを代表するお酒として知られていますが、その原料はアガベです。

しかしさまざまな品種があるアガベのうち、テキーラとして使用できるのは「アガベ・アスール・テキラーナ(ブルーアガベ)」という品種だけです。テキーラに使用するのは丸く大きい茎の部分(球茎)なのですが、葉を落とした球茎の形がパイナップルに似ていることからスペイン語でパイナップルを意味する「ピニャ」と呼びます。

テキーラリュウゼツラン

球茎がどのように処理されてテキーラになるのか調べたところによりますと

  1. ピニャを蒸してでんぷんを分解させて糖分を引き出します。
  2. それを砕いて搾って温水をかけて残った糖分を搾ります。
  3. その搾った液を発酵させて蒸留させるとテキーラになります。

ということのようです。

アガベ・アスール・テキラーナがどんなアガベかと思っていましたら、先日訪れた鶴見緑地公園内にある植物園「咲くやこの花館」にテキーラリュウゼツランとして展示されていました。

日光の当たり具合でとても見にくいですが、テキーラリュウゼツランとそのネームプレートの写真です。

テキーラリュウゼツラン

2022年11月10日追記

先日、淡路島にある「淡路夢舞台公苑温室 あわじグリーン館」に行ってきました。こちらは建築家・安藤忠雄さんが手掛けられた温室で、高さ約20mもある空間にさまざまな植物が集められています。

その中にアガベ・アスールがありました。

アガベ・アスール

説明している部分を拡大した写真も載せておきます。

アガベ・アスール

アロエとの違い

以前、あまりアガベのことを知らない時、アロエに似た形をしている植物だなと思っていたことがあります。

アガベとアロエは形が似ていることから近縁種かなとも思われそうですが、このふたつは全く違う植物です。

それぞれの特徴を纏めてみました。

アガベ
  • キジカクシ科リュウゼツラン属
  • 葉の先端部分に長く鋭いトゲがあって皮膚を傷つけて出血することがあります。
  • 幹がほとんどありません。
  • 葉は繊維状です。
アロエ
  • ススキノキ科アロエ属(ユリ科と書かれているものもあります。)
  • トゲはありますがアガベより鋭くなく、触れてもひっかき傷程度ですみます。
  • 幹があります。
  • 葉に厚みがあり中身は透明なゼリー状です。

育てているアガベ

私は「シジゲラ・ホワイトストライプ」と「屈原の舞扇(くつげんのまいおうぎ)」の2種類のアガベを持っています。

下の写真はシジゲラ・ホワイトストライプです。葉の縁の白いラインと白い糸状になっているフィラメントが綺麗だったので購入しました。

シジゲラ・ホワイトストライプ

次の写真は屈原の舞扇です。青白い肌に赤いトゲが気に入って購入したものです。

屈原の舞扇

育てると他にもいろいろな種類が欲しくなってしまうのですが、次はチタノタナンバーワンを買おうと思っています。

アガベに限らずどのような植物でも環境によって育て方が違ってきます。紹介した記事は参考程度にして、お住まいの地域や管理方法にあった育て方で園芸を楽しんでくださいね。


追記2022年11月28日

この記事を書いた10月末から今までに3種類のアガベが増えました。

記事を書き終わってすぐに購入したのが「ブラックアンドブルー」です。

アガベ・ブラックアンドブルー

その次に購入したのはアガベ・ホリダです。

アガベ・ホリダ

ブラックアンドブルーとホリダの2種類はまだ小さい株なのですが、3つめに購入したのは少し大きい株です。

以前の記事「個性派の多肉植物、ユーフォルビア・キングマハラジャ(大明神)」を購入したのと同じホームセンターで見つけた「吉祥冠」です。

アガベ・吉祥冠

購入したとき、株に対して小さい鉢に入っていたせいか、株元の葉が鉢の縁に潰されそうな感じだったので、家で育て始めて1週間目くらいに鉢増しをしました。現在の鉢は7号(直径21cm)、鉢の直径と株の直径はほぼ一緒なので、吉祥冠の株の直径も21cmくらいです。

以前書いたチタノタナンバーワンにはまだ巡り合っていません。見つけたらまた追記に書き込みたいと思います。

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