頻繁な水やり、毎日少しずつ与える水やりではダメ!水やりのコツ

「水やり三年」という言葉があります。

植物に水を与えることなど簡単なように見えますが、その植物にとって良いタイミングで水やりができるようになるまで3年はかかると園芸の世界では言われています。

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水やりはなぜ必要か?

植物の体は約90%が水分で出来ています。私たち人間の体は60~70%が水分なので、私たちより多くの水分を必要としており、水分がなくなった状態を水切れといいます。

植物の細胞の中には原形質という水分をたくさん含んだものが詰まっています。植物が成長していくためにはこの細胞内に水分が豊富にあることが必要です。

また光合成をするためには二酸化炭素の他に水も必要ですし、与えた肥料を吸い上げるためにも水が必要になります。その他、土の中の二酸化炭素や根から出た老廃物を出し、新しい酸素を取り入れるためにも水やりをしなければいけません。

このように植物にとって水はなくてはならないものです。

地植えの場合は植え付けした後、根付くまでの期間はしっかりとした水やりが必要ですし、夏や日照りが続くときは水やりをしなくてはいけませんが、それ以外の時は基本的に降雨だけで育ってくれます。しかし鉢植えやプランターで育てる場合は、鉢(プランター)の中だけの水分で育っていかないといけないので、育てている間はずっと水やりをしなくてはいけません。

植物に水をあげるだけなんて簡単と思ってしまいがちですが、避けなくてはいけない水やりの方法もあります。


避けないといけない水やり

頻繁にたっぷりと水を与える

真夏など、毎日土が乾いてしまう季節以外、土が乾く暇がないほど毎日のように水を与え続けると、ずっと土が湿った状態になります。土が湿ったままの状態が続くと根の伸長が抑えられてしまい、植物そのものが生育していきません。

そして土がいつも水をたっぷりと含んでいるため、根が新鮮な酸素を取り入れることができなくなって根が腐ります。この状態が根腐れです。

植物にとって一番大事なところは花でも葉でもなく根です。根が腐ってしまうと植物そのものが枯れてしまうことに繋がります。

植物を枯らしてしまう原因で一番多いのが水のやりすぎによる根腐れともいわれています。

毎日少しずつ水を与える

毎日たっぷりの水を与えてはいけないのなら、毎日コップ一杯程度の水を与えるといいのか?というと、これも駄目です。

少量の水を毎日与え続けると、水が染みた土と全く水の染みていない土に分かれます。それを繰り返すと、土の中で水の通る道のようなものができてしまい、道になっているところはずっと湿ったままで、それ以外は水が来ないままになります。

水があり続ける場所の根は根腐れを起こし、水が来ない場所の根はカラカラになって枯れてしまい、結局は植物そのものを枯らしてしまうことになります。

鉢皿に水を溜める

鉢皿に水を溜めるパターンとしては次のような3通りがあると思います。

土の上から水やりをして鉢底から出てきた水を溜めたままにする

水やりをして土の中を通り、鉢底から出てきた水を鉢皿に溜めたままにしていた場合、水やりをすることで折角出てきた土の中の二酸化炭素や老廃物をまた吸わせることになってしまいます。

土の上から水やりをして鉢底から出た水を捨てて、新しい水を鉢皿に入れる

土の中の二酸化炭素や老廃物が出た水を捨てることはいいのですが、鉢皿に水を入れておくと鉢底がいつも湿った状態になりますので、根腐れを起こしやすくなります。

水やりの方法は鉢皿に入れた水を吸わせるだけ

土の上から水を与えるのではなく、水やりは鉢皿に入れた水を鉢底から吸わせていたら、土の中の二酸化炭素や老廃物を鉢底から出してあげることができません。

鉢皿を使う場合は、土の上から水やりをして鉢底から出て鉢皿に溜まった水を捨てて、水が入っていない鉢皿を敷くようにしてください。

水やりについて

水やりのコツ

水やりは何日に一度のように私たちが頻度を決めてはいけません。

土の表面が乾いたら与えるというのが基本ですが、鉢の深さや大きさ、季節や気温によっては土の表面が乾いていても、鉢底の土はまだ湿ったままの場合がありますので、植物の様子や季節、植物の成長期や休眠期などを考慮して水を与えるようにしなければいけないのですが、これが難しいのです。この難しさが「水やり三年」という言葉に繋がるのではないかと思います。

ではなぜ土が乾いてから水を与えないといけないのでしょう。

植物は根から水分や養分や酸素を取り込んでいます。水分を与えた場合、根は根の近くの土から水を吸い始め、近くの水分が無くなったら根を伸ばして遠くの土から水を吸おうとします。根を伸ばしていくことで、しっかりと根の張った植物になります。


水やりの時間

水やりに適した時間帯は午前中です。

春や秋は9~10時ごろまでに与えます。真夏は日差しの強くなる前の9時までに、冬は夏より少し遅めの10時くらいまでがいいと思います。

夕方の水やりですが、真夏で夕方になって土が乾いているようなら16時以降に再度水やりをしてもかまいません。昼過ぎに土が乾いているなと思っても、太陽が高い時間帯は水を与えると鉢の中で水がお湯になるので避けてください。そして移動できる鉢であれば日光が当たらない場所に移動させて夕方まで待って水を与えましょう。

冬の夕方の水やりは、与えた水が土の中にそのまま残ることになり、凍ってしまって根を傷めることになりますので厳禁です。

水やりの頻度

植物の成長期と休眠期では水やりの頻度は違いますし、季節によっても土の状態によっても鉢の大きさによっても頻度は違ってきます。

一般的に新しい葉が出てくる時や花が咲いていくときは成長期ですので、多くの水が必要になります。逆に休眠期にはあまり水を吸いませんので、与え過ぎると根腐れを起こします。

梅雨になると湿度も高くダメージを受けやすいので、よく土を観察するようにしてください。あまりにも土が乾かないようでしたら置き場所を変えて様子をみましょう。

すぐに土が乾くとき

朝に水やりをしても昼過ぎになると土が乾いてしまっているようなら、植物に対して鉢が小さいか鉢の中で根がいっぱいになっている可能性があります。根の状態を見て、必要なら大きな鉢に植え替えをしてください。その際、場合によっては根を崩さないように植え替えをしたほうがいい時もあります。

鉢の中の土の状態を調べる

夏などは鉢底に水が残っている状態で次の水やりをしても大丈夫なのですが、寒い季節になると表面の土は乾いていても鉢の中にはまだ水分が残っていることがあります。しかしこれは土の上からではわかりません。

そんな時は鉢底につく長さの竹串や竹ひごなどを用意して、それらを土の中に差し込んでおきます。水を与える前に、竹串や竹ひごを抜いてみて竹串や竹ひごが乾いていると土も乾いていますし、湿った土がついた竹串や竹ひごなら土の中にはまだ水分が残っていることになります。簡単な方法ですが、土の中の状態がわかりますのでお試しください。


葉水について

花や葉には水をかけずに株元に水を与えるようにしましょう、というのを見聞きすると思いますが、実際はそこまで気を付けなくても大丈夫です。しかし大丈夫といわれたからといってじゃぶじゃぶと花に水をかけるのはやめた方がいいです。多少水がかかっても大丈夫というイメージでお願いします。

葉に水をかけることはハダニの発生を防ぐためにも有用ですので、葉水は適宜与えてください。ただし夕方に葉水をすると、一晩ずっと葉が濡れたままになりやすく、病害虫の繁殖を促すことになるかもしれません。葉水は朝にするようにしてください。

水やりについて

水やりのポイント

最後に水やりのポイントを箇条書きにしてみました。

  • 土の状態を見て水やりをしましょう。
  • 与える時は鉢底から水が流れ出るまでしっかりと与えます。
  • 花が咲く植物は花にあまり水を掛けないようにしましょう。
  • 葉に水をかけるのは朝だけにしてください。
  • 水をやってもすぐに土が乾くようなら植え替えを考えましょう。

簡単そうに見えますが、なかなかに難しい植物の水やり。私も何度も失敗してカラカラにしたり根腐れを起こしたりしてきました。

それでも植物を育てていると、水やりのタイミングがなんとなくわかってくると思いますので、楽しみながら植物を育ててください。

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