カメムシとカメムシソウについて、カメムシソウってなんの植物?

2023年秋、毎朝の日課が玄関ドア前のカメムシ掃除です。毎年カメムシにはお目にかかりますが、2023年は凄い数で、発生し始めてから10月半ば現在でおそらく1000匹近くは駆除しているような気がします。これを書いている途中でも窓を見ると3匹のカメムシが網戸に止まっています。カメムシ越しに窓から外を見るのは当たり前になってしまいました。

洗濯物はずっと室内干し、窓は開けても網戸はぴっちりと閉める、家に入る前は体全体を叩いてから、そして家族と一緒の時はお互いに全身を確認し合ってから入るようにしているので、屋外でこれだけ見ていても室内では1匹だけしか見ていないのが幸いです。

カメムシはなぜ臭い?

ウィキペディア(Wikipedia)によりますと、日本にカメムシは1000種以上が生息するものの、標準和名をカメムシとする昆虫は存在しないそうで、カメムシ目カメムシ亜目に属する昆虫の総称、またはそのうちの水生種、グンバイムシ、トコジラミなどを除いた陸生種の総称なんだそうです。

2023年に市街地で発生しているカメムシの多くは緑色をしているツヤアオカメムシという種類で、夏に山のスギやヒノキの実を吸って繁殖し、秋になると山から飛んでくるのだそうです。

カメムシのにおいの原因

カメムシには独特のにおいがあります。このにおいはアルデヒド類を主成分とした混合物でできています。しかし常ににおいを発しているわけではなく、外敵から攻撃を受けたときに身を守るために出すものなので、刺激を与えなければにおいを発することはありません。

カメムシの被害

無益な殺生はしたくないものですが、はたしてカメムシを見つけてもそのまま放置していいものなのでしょうか。

今秋、市街地で見かけるツヤアオカメムシはミカン、カキ、モモなどの汁を吸って果樹に害を与えます。ツヤアオカメムシの他にもチャバネアオカメムシやクサギカメムシなどもミカン、カキ、モモやウメ、ナシ、ブドウなどに害を与え、これらを果樹カメムシ類と呼んでいます。

果樹カメムシ類に加害されると果実に傷ができたり落果したりします。

果樹カメムシ類に対して稲穂を吸汁するクモヘリカメムシ、アカヒゲホソミドリカスミカメ、アカスジカスミカメなどを斑点米カメムシ類と呼びます。

稲穂を吸汁することで籾が不稔になったり、玄米に食害の痕が残ったり斑点米になったりします。

害ばかりではない

果樹にお米に害だらけのように思いますが、最初に書きましたように日本には1000種類ほどのカメムシが存在し、その中には害虫を食べる「生物農薬」として役に立ってくれるものも存在します。

また水面をスイスイと歩いているアメンボもカメムシ目なのでカメムシの仲間です。カメムシと同じようにアメンボも刺激を与えるとにおいを出します。しかしそのにおいはカメムシのように臭いものではなく、甘い飴のようなにおいです。

さて植物の話に移りましょう。

カメムシソウってなに?

そもそもカメムシソウなんていう名前の植物があるかどうかなのですが、○○ソウ(○○草)ということは学名や英名ではなく和名だろうと思ってしまいます。

その植物はパクチーなのですが、パクチーの和名はコエンドロ、英名はコリアンダーでパクチーはタイ語、学名はCoriandrum sativum L. なのでいずれにもカメムシを含む語は付いていません。また中国語ではシャンツァイといい、漢字では香菜なので字を見ると、いかにもカメムシとは無縁のような良い香りのする野菜のイメージを持ちます。

コリアンダー(パクチー・カメムシソウ)

しかしコリアンダー(coriander)は、ギリシャ語の「Koriandron」に由来しており、ラテン語の「coriandrum」を経て「coriander」になりました。ギリシャ語の「Koriandron」の「kori」は、カメムシを意味する「koris」で、コリアンダーのにおいがカメムシのにおいに似ていることから名前が付けられたということです。

ではコリアンダー(パクチー)とカメムシは本当ににおいの成分は似ているのでしょうか。

カメムシのにおいの成分には「デセナール」「ヘキセナール」などのアルデヒド類が含まれています。パクチーのにおいの成分にも「デセナール」「ヘキセナール」が含まれています。

はなこ
はなこ

においの成分はパクチーの葉に多く含まれています。

このことからパクチーとカメムシのにおいは似ているということになるようです。とはいえ、完全に一致したにおいではありませんが…。

パクチーのにおい成分と似た植物

パクチーに似たにおい成分を持つ植物にミョウガやシナモンがあり、パクチーが苦手な人の中にはミョウガやシナモンも苦手という人がいます。

パクチーのにおい成分は「デセナール」「ヘキセナール」と書きましたが、それ以外にも含まれています。

ミョウガの香りは「α(アルファ)ピネン」という成分で、マツやヒノキなどにも含まれている成分のほか、パクチーにも含まれています。またシナモンの香りの中にはシンナムアルデヒドが含まれており、パクチーと同じようにアルデヒド類ということから成分が似ていることで苦手になるようです。

カメムシの発生時期は9月頃から11月頃までだそうです。例年は見かけても数匹程度なので、屋外で見たものはそのまま、室内に入ってきたものだけ駆除したり捕まえてから屋外に逃がしたりしていたのですが、今年はそうもいかずカメムシに効くスプレーやハッカ油、そしてペットボトルで作った自作のカメムシホイホイを使って駆除しています。

カメムシ大量発生中の地域の皆さん、あと少し辛抱しましょう。

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