ビオトープ(びおとーぷ)
ビオトープは生物(Bio)と場所(Topos)を組み合わせて作った言葉で、多数の生物が共生する空間のことです。
大きな範囲では河川や湖、池などに草木を植えてホタルや小魚などが成育する環境を作り、たくさんの昆虫や野鳥が集まるように作ったものから、小規模なものでは住居の庭に池を作ったり、ベランダやバルコニーにスイレン鉢などの容器を置いて水生植物を植えてメダカなどを泳がせるといったものまで、さまざまな形でビオトープを取り入れることができます。
水と植物と生物が一体になっているのは、自然の中にいるような空間を作り出してくれるので、ゆったりした気分になることができます。
光飽和点(ひかりほうわてん)
植物の光合成において二酸化炭素濃度と温度が一定のとき、光の強度が上がると光合成速度が速くなりますが、ある程度以上光が強くなると光合成は飽和状態になり、それ以上速くはなりません。
このように光をこれ以上強くしても光合成速度が増加しない光の強さのことを光飽和点といいます。
ひげ根(ひげね)
イネやムギ、トウモロコシやネギなどの根は肥大せずに細い根が無数に発達します。このような根をひげ根と呼びます。
浅根性のため移植は簡単ですが、土の乾きすぎには弱いので気をつけてください。
被子植物(ひししょくぶつ)
種子植物は裸子植物と被子植物に分かれます。種子植物のうち、胚珠が心皮に包まれて子房の中にできる一群の植物を被子植物といいます。
被子植物はひとつの花の中に雄しべと雌しべの両方が備わった花が多く、昆虫や鳥などの媒介によって受粉して種子を作ります。
胚珠がむき出しになっている状態の植物は裸子植物といいます。
一重咲き(ひとえざき)
単弁咲きともいい、植物の種によって決まった基本の花弁数、あるいはそれに近い花弁数で花弁が重なり合わずに咲いている花を一重咲きといいます。
キク科の花は舌状花(下部は筒状になっており上部の一部が舌状に伸びている花)が一重、あるいは一重に近い咲き方の場合に一重咲きといいます。
被覆資材(ひふくしざい)
被覆資材とは植物の上に被せて外的な刺激から植物を守る役割をする資材のことです。被覆資材にはいろいろな種類があります。
- 寒冷紗:防虫、防鳥、保温、乾燥防止、暴風、遮光
- 不織布:保温、防鳥、防虫、防霜
- 防虫ネット:防虫
- フィルム:保温
また土壌表面を覆うことをマルチングといい、ワラやフィルムを使います。
日向土(ひゅうがつち)
日向土は宮崎県日向地方で産出される、霧島系火山から噴出された軽石です。
石には微細な穴が開いていて、水や養分、空気を保ち、通気性や排水性が良いので培養土を作るときに混ぜたり、鉢底石としても使うことができます。
硬さは軽石と鹿沼土の中間くらいで、鹿沼土に比べて崩れにくいのが特徴です。ラン類や山野草の栽培にもよく使われています。
日除け(ひよけ)
太陽光線を弱め、温度が上がり過ぎないように、日除けは夏の植物の栽培には必要な場合もあります。
微粒種子(びりゅうしゅし)
非常に細かい種子のことです。
ペチュニアやベゴニア、ロべリアなど、家のガーデニングで楽しむ時は、葉が出た状態で販売されている苗で購入することが多いので種子を見る機会は限りなく少ないですが、これらの種子は微粒種子です。
種から育てる時は、細かいために厚播きになりやすいので草木灰を混ぜて播く場合もあります。
微量要素(びりょうようそ)
生物が生育するのに必要な元素のうち、必要量が0.1%以下の微量でよいものを微量要素といいます。
植物においては、塩素(Cl)ホウ素(B)鉄(Fe)マンガン(Mn)亜鉛(Zn)モリブデン(Mo)が微量要素とされており、土壌中に不足することは殆どないですが、土壌酸度によって植物体内に欠乏症状を示すことがあり、その場合は生育が損なわれてしまいます。
ピンチ(ぴんち)
摘心ともいい、草姿や樹形を整える目的のほか、側枝を挿し穂にする場合も摘心することがあります。浅くピンチすることをソフトピンチ、深くピンチすることをハードピンチといいます。
よくピンチと切り戻しを混同される人がいます。確かにどちらも茎を切る作業ですが、ピンチは茎の先を切ることで、切り戻しは全体的に半分とか1/3とかに剪定することなので、全く異なる作業です。