アロエとアガベは似ているけれど近縁ではなくまったく異なる植物

アガベとアロエは似ているといわれます。実際、私もアガベを育てる前はアロエとの区別が付きにくかったこともあり、違いを纏めてみることにしました。

アロエ

アロエはツルボラン科アロエ属の多年草で多肉植物です。現在はツルボラン科に分類されていますが、以前はユリ科に分類されていました。学名はAloeといい、アラビア語の「alloeh:苦みがあるという意味」に由来しているように葉に苦みがある植物です。

アロエ

原産地は南アフリカ共和国からアラビア半島あたりで、エジプトやギリシャでは紀元前から利用されていたといわれています。日本へは鎌倉時代に伝わりました。世界には500以上の種類があるようですが、日本では「キダチアロエ」と「アロエベラ」の流通が多いようです。

はなこ
はなこ

多くの品種があるアロエですが、最小では数センチにしかならないものや、20mにもなるような大きなものがあり、最小はアロエ・ディスコイングシーという品種、最大はアロエ・バーベラエという品種です。



アガベ

アガベはキジカクシ科リュウゼツラン属の植物で、世界に200種以上、変種を含めると900種や1000種あるともいわれています。ただ個体での変異が多く、同じ品種でも見た目が異なっていることも特徴です。

アガベ

原産地はメキシコを中心とした、北アメリカ南部、中央アメリカ、南アメリカ北部の乾燥地です。日本に入ってきたのは江戸時代後期で、園芸品種として広まったのは昭和になってからのようです。

ではアロエとアガベの違いを比較してみようと思います。

アロエとアガベの違い

アロエとアガベの葉や幹の違い

アロエ

アロエの葉は肉厚で沢山の水分を含んでいます。これは乾燥した環境でも生育できるように貯水の役割を果たします。葉の表面は滑らかですが縁に小さなとげがあります。また殆どのアロエの葉は緑色をしていますが、白い斑が入っている品種もあります。またアロエには幹があります。

アガベ

殆どのアガベの葉の縁には鋭い棘が生えています。生え方は中心から放射線状に広がるロゼット型で、葉の集合体で構成されています。アロエと違って葉は繊維質で硬いことも特徴のひとつです。幹があったアロエと違ってアガベは一部の品種を除き、幹が短いかほとんどありません。



アロエとアガベの花の違い

アロエ

アロエは12月から3月にかけての寒い時期に、赤色やオレンジ色の花を咲かせます。形状は細長い筒状で茎の先端に纏まって咲きます。

しかし全てのアロエが花を咲かせるわけではなく、高さが50cm以上、茎の太さが2.5cm以上の大株に育っており、1日を通して日当たりが良い場所で育てていることや夏に水を与え過ぎないこと、肥料などいくつもの条件を満たさないと開花に繋がらないため、長く育てている人でも花を見ることが少ないようです。

アガベ

アガベはセンチュリープラントと呼ばれるように、花を咲かせることが珍しいといわれる植物で、開花したということがニュースになるほどです。

テレビやネットでご覧になった人もいらっしゃるかもしれませんが、花茎を数メートルから10メートルほどにも伸ばし、黄色っぽい筒状の花を房のようにたくさん付けます。花茎を伸ばし始めて花が枯れてしまうまでは1~3ヶ月程度かかりますので、何か月間も成長を楽しむことができます。

アロエは花を咲かせても枯れませんが、アガベは何十年もかけて成長したのち、最後に一度だけ花を咲かせて子株を残しその親株は枯れます。

アロエの花とアガベの花

アロエとアガベの使い道の違い

アロエ

アロエは昔から「医者いらず」といわれ、民間療法として利用されてきました。今でも観賞用だけでなく食用や薬用に用いられ、食用ではヨーグルト、薬用では軟膏や錠剤が作られています。

アガベ

アガベも食用として用いられることがあり、古くは約1万年くらい前であろうとされるメキシコの遺跡からアガベを焼いていたような痕跡が見つかっています。今でもアガベシロップやテキーラとして食用にしている植物です。

ざっくりですがアロエとアガベの違いを書いてみました。園芸店などでご覧になった時の参考になさってくださいね。

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