大阪環状線各駅のシンボルフラワー【玉造駅から外回りで今宮駅まで】

大阪にはJR環状線という電車があり、各駅には発車メロディとシンボルフラワーを定めています。このページは前のページ大阪環状線各駅のシンボルフラワー【大阪駅から外回りで森ノ宮駅まで】からの続きです。

まずはJR大阪環状線についての説明ですが、前のページからご覧になられた方も、もう一度お付き合いください。

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JR大阪環状線、19個の駅名

JR大阪環状線

前のページにも載せていますが、JR大阪環状線の駅名を書いた図です。環状線なので一部を除きグルグル回っている電車で外回りと内回りがあります。外回りは時計回りで、内回りは反時計回りです。

前のページでは大阪駅から外回りの電車に乗って森ノ宮駅まで行きましたので、このページでは玉造駅からスタートです。

玉造駅

玉造は古墳時代に勾玉を製作する玉作部(玉造部:たまつくりべ)があったことから付けられた地名です。また河内国(かわちのくに)高安(たかやす)にもあった玉造部とも玉祖道(たまのおやみち:現在の十三街道)で繋がっていました。

近くには玉造稲荷神社があり、社伝によれば垂仁天皇18年(紀元前12年)に天皇によって創建され、当時は比売社と称していました。蘇我氏と物部氏の戦いの際、蘇我氏方の聖徳太子が玉作岡に布陣して戦勝を祈願し、戦勝後当地に観音堂を建てたという伝承があるそうです。

農耕の文化をもつ日本人にとって米は命のもとのように扱われてきました。このことから玉造稲荷神社の御朱印には勾玉と稲穂の印が押されていますし、境内には水田があり地域住民や崇敬者により古代米が作られています。

玉造駅のシンボルフラワーは「稲穂」花言葉は「神聖」です。

玉造駅のシンボルフラワーは稲穂

稲はイネ科の植物で、トウモロコシや小麦と共に世界3大穀物になっています。稲には野生稲と栽培稲があり、栽培稲はアジア栽培稲とアフリカ栽培稲の2種類があります。私たち日本人が食べている稲はアジア栽培稲でジャポニカ種という耐冷性のあるものです。

日本で稲の栽培が始まったのは縄文時代からといわれていますが、本格的に始まったのは紀元前2世紀頃だということです。最初は近畿地方、そのあと2世紀頃に関東地方、東北などは12世紀頃、北海道は明治時代以降に栽培が始まりました。

住所:大阪市天王寺区玉造元町1

玉造駅の発車メロディ:メリーさんのひつじ/アメリカ民謡(玉造駅には環状線そっくりなオレンジ色をしたビエラ玉造というビルがあります。ビルの窓枠はわざと高さを変えてあり、音階に見立てるとメリーさんのひつじになります。)

鶴橋駅

鶴橋といえば焼肉ですね。安くて美味しい焼肉屋さんがたくさんあります。そしてコリアタウンにはキムチをはじめとする韓国食品を販売しているお店が多いので、わざわざ電車に乗ってキムチを買いに行く人もいます。

鶴橋という地名の由来は、江戸時代に鶴が多く飛来していたことからつけられたもので、もっともっと以前には日本書紀の仁徳天皇14年11月の条に「猪甘津(いかいのつ)に橋為(わた)す。即(すなわ)ち其の處(ところ)を號(なづ)けて小橋(をばし)と日う」と記されており、この猪甘津の橋がつるの橋であったのではないかといわれています。

この橋は木造橋としては日本最古の橋だそうですが、現在はその橋はなく「つるのはし跡」として残っているだけです。

鶴橋駅のシンボルフラワーは「アジサイ」花言葉は「家族団らん」です。

鶴橋駅のシンボルフラワーはアジサイ

アジサイには赤系や青系、紫系などの色がありますが、色の違いには土のpH値が関係しており、アルカリ性に傾くと赤系になり、酸性に傾くと青系になるといわれています。中性の場合は紫色になります。

これはアジサイがアントシアニンを持っていて、アルミニウムと結びつくと青系になり、吸収しないと赤系になるからです。

住所:大阪市生野区鶴橋2丁目

鶴橋駅の発車メロディ:ヨーデル食べ放題/桂雀三郎 with まんぷくブラザーズ(一目瞭然!焼肉屋さんが多いことからです)

桃谷駅

昔、桃谷のあたりには広い桃畑があり桃の名所でした。現在の上本町6丁目より南は桃山と呼ばれ、北は低地だったため桃谷と呼ばれていました。

現在は大阪市阿倍野区にある桃山学院中学校・高等学校は阿倍野区に移転するまでは天王寺村(桃山)にあったことにより学校名が決まったいうことです。

環状線になる前の大阪鉄道の時代は桃谷駅という駅名ではなく桃山駅という名称だったのですが、明治38年(1905年)京都伏見の桃山駅と混同されることから桃谷駅に改称されました。

桃谷駅のシンボルフラワーは駅名の通り「桃の花」花言葉は「チャーミング」です。

桃谷駅のシンボルフラワーは桃の花

桃の花は花桃(ハナモモ)と呼び、実を食用にする為のものではなく、花を観賞するために品種改良されたものです。花桃にも実はできますが小さくて食用にはなりません。食用にする桃は実桃(ミモモ)といいます。

花は一重咲き、八重咲きなどがあり、3月中旬から4月中旬に開花します。3月3日のおひな祭り(桃の節句)に飾るお家も多いですね。

住所:大阪市天王寺区堂ケ芝1丁目

桃谷駅の発車メロディ:酒と泪と男と女/河島英五(付近でライブハウスBeeHouseを経営されていたことから)


寺田町駅

寺田町という地名の由来はこの地が四天王寺に隣接していて、寺社領の田があったことから付けられたといわれています。

2015年、寺田町駅の改修工事をした際に外回りホームの広告看板を取り外したところ、壁に直接書かれた1932年の開業当時の駅名標が見つかりました。貴重な鉄道遺産だということから復元し現地で公開しています。

また寺田町にはわが国初の登録有形文化財に登録された源ヶ橋温泉(げんがはしおんせん)という銭湯があります。正面の屋根の上に入浴とニューヨークをかけて温泉マークを持った自由の女神像が1対あるのが大阪らしいといいますか…。

追記:2020年10月:源ヶ橋温泉は2019年の近隣のマンション建設工事に伴う振動で、建物の倒壊の恐れがあるとして休業されていました。再開を望む声もありましたが再開することなく2020年に廃業となったようです。

寺田町駅のシンボルフラワーは「カモミール」花言葉は「あなたを癒す」です。

寺田町駅のシンボルフラワーはカモミール

カモミールはキク科の一年草で、和名をカミツレといいます。

カモミールには種類がありますが、ハーブとして使用されるものはジャーマンカモミールとローマンカモミールの2種類で、ハーブティーとして馴染みのあるものはジャーマンカモミールです。

効能はリラックス効果のほか、花粉症や鼻詰まりの緩和、女性特有の症状の緩和などがあります。キク科の植物に対してのアレルギーのある人は栽培、摂取ともにご注意ください。

花言葉は「あなたを癒す」のほかにも「逆境に耐える」「苦難の中の力」「厳しさの中の愛情」など力強いものがありますが、私はあのリラックスできる香りは癒しそのものではないかと思っています。

住所:大阪市天王寺区大道4丁目

寺田町駅の発車メロディ:Life Goes On/韻シストBAND(大阪を拠点に活動するヒップホップグループが作曲した曲です。)

天王寺駅

天王寺駅は聖徳太子により建立された日本最古の官寺である四天王寺に近いJRの駅になります。(直近の駅は大阪メトロ谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘駅駅です。)

天王寺という地名は四天王寺に由来します。天王寺というお寺は存在せず、天王寺は四天王寺の略称です。また四天王寺は「寺」なので寺院ですが西門に石鳥居があります。鳥居というと神社の境内にあるものというイメージがありますが、四天王寺に鳥居があるのは昔の神仏習合時代の名残です。

春と秋の彼岸の中日(春分の日と秋分の日)には、四天王寺の石鳥居の中心を通り夕日が沈みます。この日は西方浄土を思って日が没する様子を見詰め、お経を唱える法要「日想観:じっそうかん」が行なわれています。一般の人も参加できますので機会があれば行ってみてください。

天王寺駅のところで最初に書きました大阪メトロ谷町線の四天王寺前夕陽ヶ丘駅駅の駅名は、夕日の眺めが素晴らしいということから付けられたものです。

大坂夏の陣で真田幸村が本陣を置いていた茶臼山は、この天王寺駅から近い天王寺公園の中にあります。またあべのハルカスも天王寺駅で降りるとすぐです。

天王寺駅のシンボルフラワーは「ペチュニア」花言葉は「心の安らぎ」です。

天王寺駅のシンボルフラワーはペチュニア

ペチュニアはナス科ペチュニア属の草本の総称で、和名をツクバネアサガオといいます。夏の花壇を彩ってくれるペチュニアはとても育てやすく増えやすいため、ガーデニング初心者の方にお勧めできる花です。

サントリーが出しているサフィニアはペチュニアを品種改良させてできた花で、ペチュニアよりもっと花数が増えてくれて雨にも強いのが特徴です。

住所:大阪市天王寺区悲田院町10

天王寺駅の発車メロディ:あの鐘を鳴らすのはあなた/和田アキ子(四天王寺の鐘にちなんで)

新今宮駅

今宮戎や通天閣に近い駅が新今宮駅です。

今宮戎は商売繁盛の神様「えべっさん」として親しまれていますが、元は聖徳太子の四天王寺建立の時に西方の守護神として建てられたと伝えられています。

通天閣は大阪の観光名所のひとつで、国の登録有形文化財です。5階展望台には尖った頭と吊った目をしたビリケンさんがいて、足の裏を触るとご利益があるといわれています。

大阪の中でもディープともいわれている新今宮駅周辺ですが、2022年春に「星野リゾートOMO7大阪」ができてからは少しイメージが変わったかもしれません。

新今宮駅のシンボルフラワーは「ハギ」花言葉は「思案」「柔軟な精神」です。

新今宮駅のシンボルフラワーはハギ

ハギの花はマメ科の落葉低木で秋の七草のひとつです。またハギは日本人にとって古くから親しまれてきたため、万葉集の中で最も多く読まれている花だということです。

痩せた土地でも良く育ち、水はけと日当たりが良ければ生育してくれる丈夫な花です。開花時期は7月から10月で、お月見にススキとともに飾るとグッと秋らしさを感じさせてくれます。

住所:大阪市浪速区恵美須西3丁目

新今宮駅の発車メロディ:新世界/ドヴォルザーク(通天閣を含むこのあたりは新世界と呼ばれていることから)

今宮駅

今宮駅は1899年(明治32年)に開業された駅です。1964年(昭和39年)に新今宮駅ができるまでは今宮戎に一番近い駅でした。現在、今宮駅から今宮戎まではだいたい900mほど、新今宮駅からは500mほどなので今宮戎までは新今宮駅が若干近いです。

しかし今宮駅から今宮戎に行く途中の道の手前を少し北に行くと、敷津松之宮(しきつまつのみや)があり、同じ境内に木津の大国様と呼ばれて親しまれている大国主神社があります。このふたつの社は、南北の参道が敷津松之宮、東西の参道が大国主神社となっていて境内の中央で2つの参道が交差しているという珍しい神社です。

また敷津松之宮の拝殿前の左右には狛犬さんですが、大国主神社は狛犬さんではありません。

大国主神が須勢理姫(スセリヒメ)と結婚する時、須勢理姫の父である須佐之男命(スサノオ)から出された試練のうち、須佐之男命が放った矢を取ってくるという最後の試練の際、矢を探している最中に須佐之男命がその周りに火を放つという非情なことをしたのです。その時に助けてくれたのがネズミさんだったということでと、大国主神社は狛犬さんではなく狛ねずみさんです。

今宮駅のシンボルフラワーは「菩提樹」花言葉は「結ばれる愛」です。

今宮駅のシンボルフラワーは菩提樹

菩提樹は中国原産のシナノキ科の植物です。日本へは臨済宗の開祖である栄西が持ち帰ったそうです。

お釈迦様が悟りを開かれたのは菩提樹の下といわれていますが、お釈迦様の菩提樹はインド菩提樹で、中国では気候が違う為、葉の形が似ているシナノキ科の木を菩提樹と名づけたということです。

住所:大阪市浪速区大国3丁目

今宮駅の発車メロディ:大黒様/文部省唱歌(駅から近い大国町や大国主神社にちなんでいます)

玉造駅から今宮駅までを紹介しました。あともう少しで1周です。大正駅より先は次のページで紹介します。

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