整地(せいち)
種苗や苗の植え付けができる状態にするために、花壇や畑などの土をうち起こしたり土を砕いたり表面をならしたりして整える作業のことです。
生長促進剤(せいちょうそくしんざい)
植物の生長を促進するために用いられる薬剤の総称で、植物生長ホルモン成分を含んでいます。
よく知られているものはジベレリンやオーキシン、サイトカイニンなどで、種子の発芽、茎や葉の生長、果実の生長を促進させます。
生理障害(せいりしょうがい)
植物を栽培する上での障害は、大きく分けて生理障害と病害虫によるものです。そのうちの生理障害は養分の過不足や天候などの物理的、あるいは化学的障害によって生育異常が起こることです。
節間伸長(せっかんしんちょう)
葉が茎に付いている部分を節、節と節の間は節間いい、節間が長くなることを節間伸長といいます。
舌状花(ぜつじょうか)
ヒマワリやコスモスやタンポポなどのキク科に見られる周縁部にある花弁状の花冠を持つ花を舌状花といいます。
キク科の花はたくさんの花弁が集まっているように見えますが、実際は5枚の花弁を持つ花の集合体です。1枚の花弁のように見えているそれぞれがひとつの花で、それぞれに雄しべも雌しべもあります。
キク科の花には中心に雄しべや雌しべっぽい部分がありますが、この部分も花で管状花といいます。
浅根性(せんこんせい)
地中の浅い部分に広がる性質を持っている根のことです。細かい根が沢山あるのが特徴で、ヒノキやヒバ、ブナ、ソメイヨシノなど、ほかにも数多く浅根性の樹木はあります。
全層施肥(ぜんそうせひ)
全層施肥は耕起前に全面に肥料を散布してから耕起し、作土全体に肥料を施す方法です。それに対して畝内や畝間、株元など根の伸びる周辺に施肥することを局所施肥といいます。
先祖返り(せんぞがえり)
先祖返りというのは、交配や突然変異から品種改良された植物が交配前の品種に戻ってしまうことです。
この現象はその植物が持っている本来の個性が出てしまうことで、例えば斑入りのポトスがいつの間にか斑がなくなってしまうことがあります。これは元々は斑のないポトスを品種改良で斑のあるポトスにしたのですが、先祖返りで本来の斑のないポトスに戻ったということになります。
剪定(せんてい)
不要な枝を切り除き、樹形を整えることを剪定といいます。
刈り込みのほか、人工的な樹形にするためにも必要な作業で、見た目だけでなく風通しを良くしたり生長を促す効果もあります。
剪定作業は落葉樹では葉を落として休眠している落葉期に、常緑樹では真夏と極寒期を除いた時期にすることが一般的です。