【さ】から始まる園芸用語-50音別

咲き分け(さきわけ)

ひとつの株の中で異なる色の花が咲くことを咲き分けといい、サツキやボケ、ウメなどで見られます。咲き分けはトランスポゾンという染色体の中を動く遺伝子が関与している可能性が高いということのようです。

下の写真は大阪府吹田市にある万博記念公園で撮った「思いのまま」という梅です。この梅も咲き分けです。

咲き分け

作型(さくがた)

野菜、果樹、花などの園芸作物はその地域に適した栽培サイクルや技術がありますが、さまざまな施設や技術を使って栽培期間や収穫期を変える生産技術全体のことを作型といいます。

ある一地域では促成栽培や普通栽培、そして抑制栽培などの作型を併用することで収穫期が長くなります。同じように各地にさまざまな作型があることで、周年の供給が可能になっています。



雑種強勢(ざっしゅきょうせい)

交雑によって作られた雑種第一代は、両親よりも強健で勢いの良い生育を示すことがあります。これを雑種強勢またはヘテロシスといい、農作物の品種改良に利用されています。

特に種間交雑によるときや、同じ種でも自生地が離れたものの交雑では雑種強勢になりやすい性質がありますが、稀に生育不良になる場合があり、それは雑種弱勢といいます。

雑種第一代(ざっしゅだいいちだい)

異なる種や品種の交雑の結果生じた、第一世代目の子孫のことでF1ともいいます。

雑種第一代同士の交雑の場合は雑種第二代(F2)雑種第二代同士の交雑の場合は雑種第三代(F3)といいます。

サンクガーデン(さんくがーでん)

西洋庭園の形式のひとつで、広い面積を掘り下げて花壇などで修飾したものをサンクガーデンまたは沈床花壇(ちんしょうかだん)、沈床園ともいいます。

酸性植物(さんせいしょくぶつ)

湿原や泥炭地などの酸性土壌に見られる植物のことで酸性土植物ともいいます。

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