ほうき立ち(ほうきだち)
盆栽の樹形のひとつで、箒を逆さまに立てたように上向きに広がるように仕立てたものをほうき立ちといいます。ケヤキの盆栽はほうき立ちが多いようです。
胞子(ほうし)
胞子はシダ植物や苔植物、藻類や菌類などを形成する単細胞の生殖細胞のことです。これらは単細胞で発芽して新個体になります。
放射線照射育種(ほうしゃせんしょうしゃいくしゅ)
放射線を用いて新品種を作る育種法を放射線照射育種といいます。花だけでなく農業でもこれを利用して突然変異を引き起こし、品種改良をしているものもあります。
遺伝子組み換えと違うところは、遺伝子組み換えでは別の植物から遺伝子を取り出して、その性質を持たせたい植物に組み込みますが、放射線照射では本来持っている遺伝子を壊して変異を作り出します。
防虫ネット(ぼうちゅうねっと)
植物を育てていると、どこからともなく虫が飛んできて卵を産むことがあります。虫の被害には甚大なものがありますので、それをくい止めるためのものが防虫ネットです。
防虫ネットには目の細かさや色などさまざまな種類があり、害虫の種類によって使い分けをします。
また正しく張らないと、どこからか虫が入り込んでネットを張っているにもかかわらず被害を受けることもありますので、隙間がないように張るようにしましょう。
ボーダーガーデン(ぼーだーがーでん)
ボーダーガーデンとは花壇の作り方のひとつで、塀や建物などを背景に通路沿いに作る細長い花壇のことです。植物の高低を生かし、手前には低い花、奥には背の高い花というように立体的に作ることができます。
ボール咲き(ぼーるざき)
ポンポン咲きのうち、大輪のものをボール咲きと呼びます。ダリアの場合、直径が10cm以上のものを指します。
穂木(ほぎ)
接ぎ穂のこと。挿し木や接ぎ木に使う枝や芽を穂木といいます。
補植(ほしょく)
捕植は植えてある苗が枯れた時、あるいは種子が発芽しなかった時に再び苗を植えることです。
捕虫嚢(ほちゅうのう)
食虫植物が昆虫や小動物を捕獲できるように、葉などが発達して袋状になった器官を捕虫嚢といいます。
養分の少ない土地に自生した植物が、昆虫などの小動物から栄養を摂るために進化してできたものといわれています。ウツボカズラ科をはじめ、タヌキモ属、サラセニア科などに見られます。
不思議な事に捕虫嚢を好んで生活をする昆虫もいるようです。
匍匐性(ほふくせい)
這い性やクリーピング性ともいい、植物が地面を這うように生長する性質のことをほふく性といいます。これらの植物は上へ茎を伸ばさず、横に伸びていくためグランドカバーにも適しています。
形態もいろいろあり、茎の先が上を向きつつ横に伸びるポーチュラカは傾状茎(けいじょうけい)、ユキノシタのように株もとから伸びている茎の先に子株を生じさせるのは走出枝(そうしゅつし)、サツマイモのように節々から発根するものは匍匐茎(ほふくけい)といいます。
ポプリ(ぽぷり)
花や葉、木の実や果物の皮のように香りのするものをポプリオイルなどの香料と混ぜて容器に入れて作ったものがポプリです。しかしポプリというのはフランス語のごった煮料理を意味するpot-pourriが由来で、直訳では腐った鍋ということだそうです。
ポプリにはドライポプリとモイストポプリの2種類があります。ドライポプリは英国風のポプリ、モイストポプリはフランスで発達したものですが、日本でポプリといえばドライポプリを指すことが殆どです。
ホルトセラピー(ほるとせらぴー)
ホルトセラピーは園芸療法ともいい、植物を育てることで心身のリハビリやコミュニケーション能力の回復を図ろうとすることです。
高齢者や障害のある方への療法として注目されてきました。
ポンポン咲き(ぽんぽんざき)
ダリヤやデージー、マーガレットなどのキク科の植物の花形のひとつで、細かい花弁が半球状や球状に集まって咲くものをポンポン咲きといいます。丸くなって咲く姿がポンポンに似ていることから名前が付きました。
大輪のものはボール咲きといいます。