この記事を書いているのは8月末なので立秋も過ぎていますが、まだまだ暑さが続く毎日でぐったりしています。
暑い季節でも涼しげに見える植物はないだろうかと見ているとアジアンタムが目に留まりました。アジアンタムの小さく柔らかな葉が揺れているのを見るだけで涼しさを感じます。
アジアンタムについて
アジアンタムの管理
基本的にアジアンタムは明るい日陰での管理がお勧めです。暑さと寒さと乾燥に弱いため、日本の気候を考えると年間通して明るい室内での管理のほうが簡単かもしれません。
水やり
水やりは土がカラカラになってからでは遅いですが、水をやりすぎると根腐れを起こしますので、土の表面が乾いてきたかな?というタイミングでたっぷりと与えるようにするのが良いでしょう。また葉に霧吹きで水をかけてあげる(葉水)ことも必要です。
肥料
アジアンタムを含むシダ植物はほとんど肥料がいらないため、基本的に施肥はしなくても問題はありません。肥料を与える場合は、春から秋の生育期に薄めの液体肥料を1~2週間に1度与えます。
また植え替え時に有機肥料を元肥として鉢の底のほうに入れておきましょう。
株分けの方法
アジアンタムは株分けで増やすことができます。
方法は鉢から株を抜いて古い土を適当に取り除きます。あとは2つや3つに分けて新しい鉢に植えるだけです。分けるときにハサミやナイフを使い、中央部分に切れ込みを入れてから分けるようにすると簡単です。
葉が枯れてしまったら?
葉が茶色くなったり、触るとカサカサしているのを見ると枯れたと思って捨ててしまう人も多いようですが、葉が枯れていても根は生きているので簡単に再生します。再生するといっても、枯れてしまった葉は水をやっても綺麗な葉に戻るわけではありません。
切って水やりをするだけなので簡単です。
育てているアジアンタム
3年ほど前に3.5号ポットに入ったアジアンタムを購入し、鉢に植え替えて一般的にいわれているように【大切に明るい室内で】育てていました。しかしエアコンの風や湿度の関係のほか、つい水やりや葉水を忘れがちということから、葉が枯れてしまって何度根元からバッサリ切ったことか…。
冬の管理方法
屋外に出したのが10月末くらいだったので、真冬になれば室内に入れようかと迷っていたのですが、結局南側のベランダに置いてある簡易の小さな温室に入れて冬越しさせることにしました。
その間にも成長してくれていたため根が詰まってしまっているように感じたので、時季外れでしたが根を崩さないようにして1度だけ鉢増しをしました。
夏の管理方法
初夏になるとどんどん大きくなったので7月初旬に10号鉢に植え替えました。植え替えるとまた大きく育ち始めたようです。
このように約10か月間を屋外で育てましたが、室内で育てているときより綺麗で元気です。
水やりは先に説明したように土の表面が乾いたら与えるなんていうことを無視し、適当に水を与えています。葉水についてはなにも気にせずジョウロで上からジャージャーとかけているので、勝手に葉水になっているかもしれません。
私の場合は室内管理から屋外に変えたらものすごく大きく元気に育ってくれました。現在10号鉢で大きなアジアンタムを楽しんでいますが、次回は株分けをして増やそうと思っています。
追記:2020年8月24日
下の写真はかなりピンボケですが、育てているアジアンタムの今の状態です。
追記:2020年11月27日
なんとか夏越しも大丈夫かと安心した矢先、猛暑のせいで葉の一部が茶色く枯れてしまいました。枯れた部分だけカットしようかとも思ったのですが、葉が出てくる過程を見ていただくのもいいかと思って下の写真のようにバッサリと切りました。
この写真は2020年10月7日に撮ったものです。
そして下の写真が10月16日に撮ったものです。10月7日から約10日過ぎただけですが少し葉が出てきている様子がわかります。
少し葉が出てきてから約1か月後の11月27日の写真が次のようになります。
けっこうふさふさになってきました。
追記:2022年8月1日
アジアンタムは元気です。株分けをしたため、10号鉢が2つになりました。
2021年から2022年にかけての寒い時期の管理ですが、発泡スチロールでできた箱にアジアンタムの鉢を入れて南向きベランダに放置したままでした。発砲スチロール箱の縦横は鉢がちょうど入るくらい、高さは鉢の半分くらいまでの大きさです。
今期は「冬の管理方法」のところに書いた簡易の温室も育苗ヒーターマットも使いませんでした。冬が終わり、春が来て夏がきましたが、葉焼けもせず綺麗な葉のままです。
屋外に出した最初の1年ほど気を使わなくても、その環境に順応するものなんだと感じています。植物は強い!