ロックガーデン（ろっくがーでん）
岩石を組み上げたり、所々に石を配したりして自然の様子に近い状態に再現した庭のデザインをロックガーデンといいます。
19世紀後期頃から英国で流行したロックガーデンは、アルプス山脈の景色を再現するかのように高山植物や山野草を植えて楽しんでいました。
ガーデニングでは植物が主役になりますが、ロックガーデンはどちらかといえば岩石が主役で植物は脇役のイメージで作ります。
用意するものは石・岩石・植物・培養土などで、まず石や岩石を組み上げて植物を植える隙間（ポケット）を作ってそこに植物を植えます。石や岩石は植木鉢の代わりだと思って組むのがいいでしょう。山野を再現するつもりで傾斜をつけたりして自然な感じに仕上げてください。
植物は高山植物や山野草から始まったとはいえ、特に決まりはありませんのでお住まいの地域に合った園芸種やハーブなどの気に入った植物を集めてオリジナルのロックガーデンを作るのがいいと思います。
ヒマラヤ原産のヒメツルソバという花があります。金平糖のように可愛いこの花は明治時代にロックガーデン用として日本に入ってきた花です。多年草なので手間要らずの上、丈夫なのが特徴で石の間からでもどんどん花を増やします。ただ植えすぎると雑草化してしまう場合がありますのでご注意ください。
