道管・導管(どうかん)
被子植物の木部を構成する組織で、根から吸収した水分を枝や葉に送るための管を道管(導管)といいます。
道管と導管は同じものです。以前は「導管」を使っていましたが、今は文部省の学術用語集や教科書でも「道管」になっています。
冬至芽(とうじめ)
キクは咲き終わったあと、冬至の頃に株の根元から新芽が出てきます。これを冬至芽といいます。冬至芽は切り離して別の鉢で育てて早春に切り戻して若芽が出たら挿し穂を作ります。
一度はやってみたい菊作りなのですが、難しそうでなかなか挑戦できません。
土壌pH(どじょうぴーえいち・どじょうぺーはー)
土壌の化学性を表す指標のひとつで、測定器で計測される酸性度のことです。
植物は土の酸性度によって育ち方が変わります。事前に土壌pHを知って、植物が育ちやすい酸性度の土作りをすることが大切です。
普通はpH6.0~6.5の弱酸性の土壌が作物を育てやすいといわれていますが、ホウレンソウやアスパラガスはpH6.5〜7.0、ジャガイモやサツマイモはpH5.5~6.0が良いようです。
またアジサイも土壌pHによって酸性なら青色に、アルカリ性なら赤色になりやすい特性があります。
床播き(とこまき)
種播きの方法のひとつで、苗床を作って種をまくことを床播きといいます。床播きは小粒~中粒の種子に向いており、発芽してある程度まで育ったら別の場所に定植させます。
種の播き方には、ほかに箱播きや直播きがあります。
徒長(とちょう)
草花や樹木が通常より長く生長することを徒長といいます。徒長するとひょろひょろと軟弱で締りがなくなった姿になり、病気や害虫に対しての抵抗力も落ちてしまいます。
徒長の原因は、多湿、多肥、日照不足です。徒長してしまったら治らないので切り戻しや挿し木で仕立て直すことをお勧めします。樹木の場合は徒長枝(とちょうし)といいます。徒長枝があると樹形を乱すことになるので剪定します。
挿し木や切り戻しのできない植物は、子株が出て代替わりしてくれるのを待つしかありません。
トピアリー(とぴありー)
トピアリーは常緑樹を刈り込んで作る造形物のことです。
トピアリーの起源は古代ローマ時代で、庭師が生垣に自分のイニシャルを刈り込んだのが始まりといわれています。技法が普及したのは16世紀以降のヨーロッパで、王宮や貴族の館で円錐や球体の幾何学的な形や紋章型に樹木を刈り込んだトピアリーが流行しました。
土用芽(どようめ)
夏芽ともいい、7月から8月の土用の頃に萌芽し伸びる芽のことを土用芽といいます。
樹木は春になると芽吹き始め、ある程度で伸長が止まります。殆どはそのまま冬になり休眠しますが、樹木によっては土用の頃に2次伸長することがあります。
トンネル栽培(とんねるさいばい)
トンネル栽培とは作物を作付けした上にトンネル状にビニールや寒冷紗を被覆して育てることです。これは作物の防寒、防霜、保温、害虫対策のために行ない、目的によって被覆材を変えます。
トンネル栽培に似ているものにべた掛けというものがありますが、これは作物に直接被覆するものです。