夏植え球根(なつうえきゅうこん)
球根植物にはその植物にとっての植え時というのがあり、その中で夏に植える球根を夏植え球根といいます。
夏植え球根は基本的に秋に花を咲かせるものが多いですが、晩秋以降に葉を出し開花に至るものもあります。代表的な花はヒガンバナを含む、リコリスやネリネです。ほかにもサフランも夏植え球根です。
サフランとクロッカスって似ていると思いませんか。クロッカスにも秋に開花する花もあり、どっちがどっちか分かりにくいということも聞きます。実はサフランは秋咲きのクロッカスの一種なのです。
写真をご覧ください。
サフランには中心に赤く伸びた雌しべがあります。先は3本に分かれていますが根元は1本です。対してクロッカスにはそれがありません。サフランとクロッカスの違いは雌しべです。そしてサフランの赤い雌しべがスパイスになります。ひとつの花でこれしかないのですから高級スパイスといわれる理由もわかりますね。
軟化栽培(なんかさいばい)
茎や葉に日光を当てないように覆いをかけたり土を盛って暗黒下、あるいは弱光下で育てると植物は徒長して軟らかく育ちます。このような栽培方法を軟化栽培といいます。
モヤシ、ウド、アスパラガス、長ネギなどがこの栽培方法で育てられています。