焦る!焦る!フラワー装飾技能士試験が近づいてきた(花の資格2)

前のページでは1級フラワー装飾技能士の試験を受けようと思ってから、学校に入って勉強をし始めた途中までのことを書いてきました。今回はその続きです。

フラワー装飾技能士の資格を取る

花の資格というのはいろいろとありますが、その中で国家資格となっているのがフラワー装飾技能士です。

前のページでは下手だのできていないだのと言われつつも、まだどことなくのんびりとした気持ちでいた時点までを書きました。

しかし…

ゴールデンウィークも終わり、母の日も過ぎた頃

母の日は花屋にとって大変忙しい時です。その忙しさが終わったあたりからフラワー装飾技能士の勉強も終盤に差し掛かってきます。ところが終盤になってきてもダメだしは引っ切りなしに言われるし、なにより時間が間に合わないのです。

ここで時間という言葉が出ましたので、そのことを少しだけ。

1級フラワー装飾技能士の実技内容

1級を取得する為には次の3つの作品の実技があります。

  • 立食用卓上装飾花の製作作業 試験時間35分
  • 卓上装飾花の製作作業 試験時間25分
  • ブーケの製作作業 試験時間60分

私の時はこの時間配分でしたが、今は

  • 立食用卓上装飾花の製作作業 試験時間40分
  • 卓上装飾花の製作作業 試験時間35分
  • ブーケの製作作業 試験時間60分

となっているようです。ブーケは同じ時間ですが、アレンジメントの時間が少し増えたようです。増えた5分や10分がかなり助かるのではないでしょうか。羨ましい…。

資格の勉強のカーネーション

最初の立食用卓上装飾花は35本のカーネーションと枝物を使い、360度展開のアレンジメントを作ります。

曲線で仕上げるデザインのため、カーネーションを若干曲げる場合も出てきますので、フローラルテープを巻いたワイヤーを茎に巻き付けてから形を整えつつ仕上げます。高さのあるアレンジメントで2パターンあり、どちらになるかは試験の当日にクジで決められます。

次の卓上装飾花は最初に作ったアレンジメントを一旦くずして枝物の代わりに葉物を使い、ついでに小菊も足して360度展開の横幅が長く、高さの低いアレンジメントを作ります。こちらも2パターンあり、当日どちらになるかが決まります。

ブーケはまた先ほどのアレンジメントをくずし、カーネーションと小菊、葉物にレザーリーフファンを使って仕上げます。この時には1輪のカーネーションを1/2にしたり1/4に分ける作業があり、その全てにワイヤーをかけフローラルテープを巻くという作業や、パーツごとに作ってからくっつけるということもしなくてはなりません。リボンワークも入ってきます。3パターンあり、どれになるかはアレンジメントと同様、当日のクジで決まります。

ということなので、得意なパターンで受験しようという訳にもいかず、全てのパターンが出来るようにならないといけません。サイズも決まっていますので、全部頭に入れます。

夏が近づいてくると、殆どの人はそれなりの形には仕上がるようになります。



時間内に仕上がらない

私の場合ですがアレンジメントはともかく、ブーケの組み上げに時間がかかりました。

そこでフェザーリング(1輪のカーネーションを1/2にしたり1/4にしたりする作業)と、ワイヤリング(花にワイヤーを巻いて茎を作る作業)そしてフローラルテープを巻くテーピングという作業を早くする事にしました。記憶は定かではありませんが、60分の内、フェザーリングからテーピングまでを30分前後で終わらせるようにしていたと思います。そのあと組み上げて約5分前には仕上がるようにし、5分間で手直しという時間配分にしたのです。

私が活用したのは好きな音楽です。CDをかけて、この曲が終わるまでにはこの作業まで、この曲が終わるまでにはここまで、というように時間短縮できるようにしていきました。アップテンポの曲が良かったですね。

何度も何度もやっていくと絶対に時間は数分ずつでも縮まっていきますので、もし試験に向けて頑張っておられる人がいらっしゃったら、諦めずに回数をこなしてください。

そうして春までののんびり気分はどこへやら、試験当日に向けて必死の勉強が始まりました。

学校でやったことを家で復習する。

幸い店にはカーネーションも小菊も売るほど(笑)ありますので、いや…実際は販売するものですから、そんなに贅沢に使うことはできないのですが、最後はやはりかなりの本数のカーネーションを試験のために仕入れました。

はっきり言って花屋でないと無理かもしれません。それくらいカーネーションの消費は凄かったです。

それでも売り物のカーネーションをむやみに使いまくることもできず、アレンジメントの勉強をする時はアレンジメントばかり作り、茎の長さが足りなかったら余っている茎をくっつけてテープで補強したりして、何度も繰りかえしていました。

ブーケの場合は仕上がってからもまたくずして組み替えはできますので、組み立てだけは何回もすることが可能です。翌日にもしようと思ったら、ビニール袋に入れてキーパー(花屋にあるショーケースみたいなもの)か、ストッカー(花屋の中でも店頭からは見えない場所にある冷蔵庫)あるいは家でブーケの勉強をした場合は、冷蔵庫の野菜室に入れていました。

そして試験当日を迎えます。

受験当日から発表まで

試験はもっと緊張するかと思っていましたが、案外落ち着いていたように思います。

クジでパターンが決まり、全て時間内に終えることもできましたし、仕上がりもたぶんまずまずだったと思います。ただ試験は運もありますので、どこかミスをすればそれでおしまいになります。

無事に合格通知を貰ったときは、ほっとしたように覚えています。

たぶんそのほっとした理由は「もうカーネーションと格闘しなくて済む」という気持ちが一番大きかったかもしれません。合格したことで私の試験勉強もこれで終わりだと思っていたのですが、しかしそうもいかないような事になってしまうのです。

1級フラワー装飾技能士合格から次の資格に向かう(花の資格3)
1級フラワー装飾技能士が合格になり、カーネーションと格闘することもなく平和な毎日を送っていた私に、次は2ヶ月足らずでNFD1級の受検をしようという誘いがありました。こんな短期間で合格までできるのか不安でしたが、やってみることに決めたのです。
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