自分で花を選ぶ時、どのような組み合わせにしたらいいのかわからないという声をよく聞きますが、ちょっとしたコツがわかっていると花を決めやすくなります。
花や葉には細長いものや丸いものなどいろいろな形があります。大きく分けると4種類あり、それらを組み合わせるとアレンジメントを製作しやすくなります。
その4種類のイメージを掴んでもらいやすいように、よく知られている花を紹介します。
4種類の花の形について
ラインフラワー
線的な花で1本の茎に花が並んでいるものをいいます。アウトラインなどのデザインの骨組みを作る時に使うことが多い花です。
長いままでラインを生かして使うこともできますし、切り分けて使うことも可能です。
グラジオラス、デルフィニウム、リンドウ、ストック、キンギョソウなど
フォームフラワー
フォーカルポイントといって、アレンジメントの中で最も目立つように扱うことの多い花です。形は個性的なものが多いので、特性が発揮できるようにします。
胡蝶蘭、カトレア、ユリ、アンスリウム、アマリリスなど
マスフラワー
ラインフラワーとフォームフラワーの中間の位置付けの花です。アレンジメントを製作する際、フォームフラワーを使わない時はマスフラワーの中で一番大きくて綺麗な形の花をフォーカルポイントとして使います。
バラ、カーネーション、ガーベラ、ダリア、菊など
フィラーフラワー
かすみ草に代表されるフィラーフラワーは花と花の間を埋めたり繋げたりするために使います。またボリューム感や立体感も出せますが、入れすぎるとバラなどの目立たせたい花が霞んでしまうこともありますので注意して使うようにしてください。
かすみ草、スターチス、マトリカリア、ワックスフラワー、クジャクソウなど
葉物(グリーン)
アレンジメントを作る時は、花だけでなく葉も大切な役割を持っています。
フローラルフォームを隠す為だけでなく葉があることで花が生きてきますので、葉物は忘れないように入れてください。
葉にも大きく分けてライン的なもの、フォーム的なもの、フィラー的なものがありますので何種類か使い分けると素敵なアレンジメントに仕上がります。
ラインとして使う葉
ユーカリ、ソケイ、タマシダ、ハラン、ニューサイランなど
フォームとして使う葉
モンステラ、クロトン、ヤツデなど
フィラーとして使う葉
アスパラガス、小さなシダ類など
トライアンギュラー(三角形)やファン(扇状)に作りたいならラインフラワーを後ろに使ってみたり、丸いラウンドにしたいならバラやカーネーションをバランスよく配置すると綺麗に仕上がります。
作ってみたいアレンジメントの形によって形状の異なる花を組み合わせてくださいね。