バーク(ばーく)
バークは樹皮を適当な大きさに切ったものです。未発酵のものは鉢土を隠す為やマルチングとして使うことができ、発酵したものは洋ランの植え込みに使います。
また粉砕して堆積発酵させたものをバーク堆肥といい、土壌改良剤として使います。
パーゴラ(ぱーごら)
軒先や庭などに作る格子状の日陰棚をパーゴラといいます。藤棚などはよく知られているパーゴラですが、フジだけでなくつるバラやツタなども絡ませて日陰を作ると素敵です。
胚軸(はいじく)
子葉より下にある茎に相当する部分を胚軸といいます。
ハイドロカルチャー(はいどろかるちゃー)
ハイドロカルチャーは発砲煉石(ハイドロボール)という人工の土を利用して植物を育てる方法です。
土を使わないため虫などの心配が減りますので、お部屋に飾る小さな観葉植物にお勧めの方法です。またハイドロボールだけでなく、カラーサンドやゼリーなどを使ったハイドロカルチャーも可愛らしくて人気があります。
培養土(ばいようど)
有機物や肥料などを混ぜ合わせた植物栽培用の土のことを培養土といいます。
よい培養土は保水性や排水性や通気性がよく、肥料濃度も適度で有害物質を含まず、有効微生物の活力が維持できる有機物を保持し、病害虫の原因となる幼虫や卵のほか病原菌を持っていないものです。
袴葉(はかまば)
スイセンには根元に白い葉鞘があり、一般には袴と呼ぶ場合が多いですが、これが袴葉です。生け花でスイセンを扱う時は一旦袴を外して長さを決め形を整え、葉組みをしてまた袴をはかせて生けていきます。
葉刈り(はがり)
春の芽出しから伸びて蜜に茂った葉を刈り取る整姿作業です。
箱播き(はこまき)
育苗箱などに種子を播くことを箱播きといいます。移植が簡単なことが特徴で、微粒種子は箱播きが利用されています。
鉢替え(はちがえ)
鉢植えの植物を新しい鉢に植え替えることを鉢替えといい、根詰まりの解消や土の入れ替えなどを目的に行ないます。
しかし鉢植えの時に使う言葉で地植えの場合は移植といいます。また今より大きな鉢に植え替えることは鉢増しといいます。
鉢増し(はちまし)
鉢増しとは鉢植えの植物を今より大きな鉢に植え替えることです。
植物の成長に合わせて、根詰まりを起こす前に鉢増しをするほうがよいでしょう。特に店で販売している鉢植えの植物は、見栄えなどから植物に対して小さい鉢に入っていることが多いので、長い間楽しむためには鉢増しは必須です。
発芽(はつが)
種子や胞子が根や芽を出すことを発芽といいます。
発根剤(はっこんざい)
挿し木をする時の発根促進や快着促進に使われる薬剤です。
発砲煉石(はっぽうれんせき)
粘土玉を焼いて発砲させ粒を崩れにくくしたものを発砲煉石といいます。排水性にも保水性にも優れている為、ハイドロカルチャーに使われています。
花がら摘み(はながらつみ)
咲き終わった花を摘み取ることを花がら摘みといいます。
咲き終わった花をそのままにしておくと結実しようとします。結実するには栄養分がたくさん必要になり、次の開花より結実に栄養が使われてしまい、花数が減ってしまいます。そして枯れ落ちた花をそのままにしておくと灰色かび病のもとになる場合もあります。花がら摘みはこまめにしてください。
葉張り(はばり)
株の大きさを表す言葉で株張りと同義語です。
多くは葉の付いている場所の、最も幅のある位置のサイズのことです。
葉水(はみず)
植物の葉に水を与えることを葉水といいます。
植物の水やりには二通りあって、ひとつは土に水を与えることです。これは水を与えると同時に土壌の二酸化炭素を排出し酸素を入れてあげる働きがあります。
もうひとつは葉水です。植物は土からだけでなく葉からも水分を吸収します。特に湿度の高い場所に生息しているような観葉植物は葉から水分を吸収する能力があります。葉水は葉が生き生きとすることや葉に付いた汚れを落としてくれる効果もありますので、定期的に与えるようにしてください。
ジョウロでもいいですし、小さな観葉植物でしたら霧吹きでも問題ありません。
葉焼け(はやけ)
植物の葉が強い光を浴びて変色したり枯れたりすることを葉焼けといいます。
特に気をつける時期は室内管理から屋外管理に切り替えた時で、この時はまだ植物も室内の環境に慣らされていたため、一気に日光に当てると耐え切れず葉焼けをしてしまうことがあります。屋外管理に切り替えるときは、少しずつ屋外に慣らすようにしてください。
もうひとつは夏の照り返しです。夏のアスファルトやコンクリートはとても熱くなっています。そこへ直接プランターや植木鉢を置くと葉焼けを起こすことがあります。夏はプランタースタンドを使うか、スノコなどを敷いた上に鉢を置く方が安心です。
葉焼けした葉は復活することはないので切り取ってください。そのあと植物全体が枯れていないのであれば、半日陰の場所に移動させて水を与えて様子を見ましょう。
バルブ(ばるぶ)
偽球茎ともいい、ラン科の植物が持っている茎の節間から生じる養水分の貯蔵器官です。
ランには地上種と着生種があり、バルブが見られるのは岩肌や樹幹に付着する着生種で、乾燥に耐えるため太い根を持ち貯水機能が発達しています。たくさんの水分を貯めておくために太く球状に発達したものです。
ハンギングバスケット(はんぎんぐばすけっと)
フックなどで吊るしたりフェンスに掛けて使うガーデニング用の器です。ガーデニングを立体的にしてくれる効果もあり、少ないスペースでも楽しめます。またナメクジなどからも回避しやすいです。
ただ空中になるため用土が乾燥しやすいことがデメリットのひとつです。また落下の危険性がありますので、取り付ける場所には注意することと、保水性があってなるべく軽い用土を選ぶことが大切です。風の強い日は飛ばされないように取り外すようにしましょう。
晩生種(ばんせいしゅ)
ひとつの栽培種のうち、通常より遅く開花し結実する品種のことです。晩生(おくて)や晩生品種ともいいます。
逆に早く開花、結実するものを早生といいます。
例えばミカンですが、9月末くらいに出てくるものを極早生みかん(ごくわせみかん)、10~11月頃に出てくるものを早生みかん(わせみかん)、12月に出てくるものを中手みかん(なかてみかん)、そのあと12月末から春が来るまで出てくるものを晩生みかん(おくてみかん)といいます。
半日陰(はんひかげ)
適当な明るさのある日陰のことです。午前中や、昼、午後など、1日のうちで3~4時間程度日が当たる場所や、木漏れ日が当たる程度の日差しがある場所を指すこともあります。