八重咲き(やえざき)
花弁が通常より増えて重なって咲く花の咲き方を八重咲きといいます。
八重咲きのほか、増え方で二重咲き、半八重咲き、千重咲き、万重咲きなんていう咲き方もあります。重弁咲きともいい、通常の花より派手なために園芸では喜ぶ人も多い咲き方です。
八重咲きの多くは雄しべが花弁化して多重になったことによるもので、通常は雄しべはなくなってしまいます。雄しべだけでなく雌しべも花弁化している花もあり、それらは不稔性になります。しかし中には残っている場合があってそれらは結実することも可能です。
良くご存知のバラの花ですが、これは実は八重咲きです。バラの花の基本は5枚の花弁になります。原種のバラも殆どが5枚の花弁です。そして6枚から10枚は二重咲きといい、19枚までを半八重咲きといい、20枚以上を八重咲きといいます。ブーケやアレンジメントに使うバラの花弁はたいてい20枚以上ありますので八重咲きのバラということになります。
焼き赤玉土(やきあかだまつち)
赤玉土を焼いて硬質にしたもので、時間が経っても崩れにくく微塵も出にくいのが特徴です。
赤玉土は関東平野に積もる火山灰が元になってできた土で、通気性や保水性に優れています。焼き赤玉土は赤玉土とは少し異質で保水性も保肥性も落ちますが、排水性は良いため軽石の代わりや山野草の用土に適しています。
弥子(やご)
樹木の株元や切り株から出てきて勢いよく伸びる枝や若芽のことを弥子といいます。別名で蘖(ひこばえ)とも呼びます。
英語ではBasal shoot(ベーサルシュート)といい、私もそうですがバラを育てている人にとっては、こちらの呼び方のほうが良く知られているかもしれません。
ヤシ殻(やしがら)
園芸ではココヤシの果皮から製造した用土をヤシ殻と呼びます。
用土として使うのは繊維質のある中種皮で、2センチ程度にカットしたものをココチップ、もっと小さいものをココハスク、繊維だけを取り出したものをココファイバー、逆に繊維を取り除き粉になったものをココナッツピートと呼びます。
販売されているものはあく抜きがされており、土壌の改良に使います。
柳芽(やなぎめ)
キクの栽培で花芽生成の時期に気温の変化などで環境が悪くなった時に、花芽分化が阻害されることで柳芽と呼ばれる花が咲かない芽ができてしまうことがあります。
対策としては電照や温度、シェードのほか、水や肥料不足に気をつけ、もし発生した場合は切り取るかそのまま残して育てるか、時期や状態によって異なります。私自身、菊に関しては全くの素人ですのでこのあたりでご勘弁ください。