【野菜の色違い】ミニトマトとパプリカの色で変わる栄養成分と効果

野菜の色にはさまざまあります。でも私たちはどうしてきゅうりは緑色をしていて、トマトは赤いのか?なんて普通は考えることもなく食べているのではないでしょうか。

野菜の基本色

野菜の色は赤系、橙系、黄系、緑系、紫系、黒系、白系の7色に分けられます。それぞれの代表的な野菜を表にして、成分も纏めてみました。

野菜 成分
赤系 トマト・パプリカ・金時にんじん リコピン・カプサイシン
橙系 にんじん・かぼちゃ ビタミンA
黄系 レモン・とうもろこし フラボノイド・ルテイン
緑系 ブロッコリー・ほうれんそう クロロフィル
紫系 なす アントシアニン
白系 だいこん・キャベツ イソチオシアネート
黒系 ごぼう クロロゲン酸

他にもありますが、誰でも知っている野菜を表に纏めてみました。

この表でお気づきになったと思いますが、一般的にトマトは今でも赤色が主流です。ところが大玉トマトにも「桃太郎ゴールド」のようなオレンジ色の品種や黄色い品種や黒っぽい品種が存在しています。しかし栽培の手間や市場での需要から、私たちが普段目にするのはほとんどが赤色ですよね。

しかしミニトマトはどうでしょうか?

以前はミニトマトといえば赤色が定番でしたが、最近は赤色だけじゃなく黄色やオレンジ、紫色、さらには熟しても緑色のものなど、色とりどりのカラフルなものがスーパーでも見かけるようになりました。パプリカも赤色のほかに黄色もオレンジ色もありますよね。では赤色以外のミニトマトやパプリカの成分は赤色のものとは異なっているんでしょうか。

今回は、スーパーでいつでも手に入るミニトマトとパプリカをピックアップして、色による栄養の違いを分かりやすく書いていきたいと思います。


ミニトマトの色別成分と特徴

ミニトマトは色ごとに含まれる天然色素の種類が異なります。

カラフルなミニトマト

赤いミニトマト

代表成分:リコピン

抗酸化作用はビタミンEの100倍以上にもなるという報告もあり、生活習慣病の予防のほか、紫外線による肌ダメージを軽減する効果があると言われています。

リコピンは油に溶けやすいため、オリーブオイルなどを回しかけて食べると吸収率がアップします。代表品種の「アイコ」や「千果」などは旨味も濃厚です。

黄色のミニトマト

代表成分:ルチン

ルチンはポリフェノールの一種で、毛細血管を強くし、血流をスムーズに整える働きがあります。

赤色に比べて酸味が控えめでフルーティーな甘みがあるため、トマトの酸味が苦手な方にもおすすめです。「イエローアイコ」などの品種があります。

オレンジ色のミニトマト

代表成分:β-カロテン

にんじんやかぼちゃにも含まれているβ-カロテンは、体に吸収されると必要に応じてビタミンAに変換されます。免疫力アップや皮膚や粘膜を健康に保ち、風邪予防や肌荒れを防ぐのに効果的です。

赤と黄の魅力を兼ね備えたバランス型で、フルーツのような強い甘みが特徴です。

またオレンジ系品種の中には、赤色のトマトに含まれるリコピンよりも体内に吸収されやすいシス型リコピンを含むものもあります。

緑色のミニトマト

代表成分:クロロフィル

クロロフィルには体内の余分なコレステロールや老廃物の排出を助けるデトックス作用(整腸サポート)が期待されています。

まるで完熟していないんじゃないの?と思わせるような緑色のミニトマトですが、これらの緑色系の品種は完熟しても赤くならず、そのままの色を保つのが特徴です。甘酸っぱく爽やかな香りとシャキッとした食感が魅力です。

紫・黒色のミニトマト

代表成分:アントシアニン

アントシアニンはブルーベリーやナスでおなじみの成分です。パソコンやスマホで目を酷使している人や、高い抗酸化力を取り入れたい人におすすめです。

「トスカーナバイオレット」や「くろまる」などの品種があり、見た目の渋さに反してコクのある深い甘みが特徴です。お料理のアクセントにも重宝されます。


パプリカの色別成分と特徴

パプリカには赤、オレンジ、黄色があります。こちらもミニトマトと同じように成分には違いがあります。

パプリカ

赤いパプリカ

代表成分:β-カロテン・カプサイシン・ビタミンC

カプサイシンといえば唐辛子を思い浮かべますが、パプリカのカプサイシンは辛みのない赤色カロテノイド(色素)です。

抗酸化作用があり、紫外線による肌ダメージの軽減やエイジングケア、生活習慣病予防に役立ちます。またビタミンCの含有量は黄色やオレンジ色のパプリカの1.5倍あるともいわれています。

パプリカの3色の中では一番コクのある甘みがあります。

黄色のパプリカ

代表成分:ゼアキサンチン・ルテイン

これらの成分は黄色の色素成分で、人間の網膜にも存在する目の栄養素です。ブルーライトや強い光の刺激から目を守る作用があり、眼精疲労の軽減や視界の健康維持をサポートしてくれます。スマホやパソコンを使う人におすすめです。

また肌のハリを保つコラーゲンの生成を助けるビタミンCや、ポリフェノールの一種であるフラボノイドも豊富です。

赤色のパプリカより爽やかなみずみずしさを感じさせる味をしています。

オレンジ色のパプリカ

代表成分:β-カロテン

赤色と黄色のハイブリッドで、それぞれの良い所を兼ね備えたのがオレンジ色のパプリカです。β-カロテンは体内で必要な分だけビタミンAに変換される成分で、赤色や黄色のパプリカよりも豊富に含まれています。

また赤いパプリカの成分であるカプサイシンや、黄色のパプリカの成分であるルテインもバランスよく含んでいます。

味も赤色の甘みと黄色のみずみずしさを足して割ったような癖のない甘さを感じさせてくれます。



さて、パプリカとピーマンって似ていますよね。実はこのふたつは同じトウガラシ属ナス科の仲間で、学名も「Capsicum annuum:カプシカム・アヌウム」で同じ、ということは植物上では明確な区別がないのです。

一般的に日本では大きなベル型をしていて果肉が7~10mmと厚く、赤色・黄色・オレンジ色のものを「パプリカ」と呼んでいるようです。

パプリカは完全に熟してから収穫します。そのため赤色や黄色やオレンジ色などに色づいて甘みが強くなります。対してピーマンは完熟する前の未熟な状態で収穫します。なので緑色をしており独特な青臭さを感じるのです。

ミニトマトもパプリカもサラダに欠かせない食材です。サラダは彩りも大切ですが、その中に「今の自分に必要な栄養素」を考えて選んでみるといいかもしれないですね。