巻きひげ(まきひげ)
巻きひげはなにかに巻きつくことで茎を固定して成長させていくための、つる植物の一部に見られる器官です。
巻きひげと混同しやすいのが蔓(つる)です。
- 巻きひげは自立できない茎を支えるために茎から伸びた部位のことで、葉が元となる場合(葉巻きひげ)と、茎が元となる場合(茎巻きひげ)があります。
- 蔓は自立できない茎を支えるために茎自身が支柱などに巻き付いたものです。
巻きひげと蔓の違いは「茎とは別に形成されたものか、茎自身なのか」ということになります。巻きひげで上に登っている植物も多く、それらはよじ登り植物と呼びます。
増土(ましつち)
植木鉢やプランターなどで植物を育てる際に、生育に合わせて用土を足すことを増土といいます。
土に水やりを続けると土のかさが減ってくることがあります。もちろん植物が大きくなってくると根も大きくなり、そのままにしていると土の表面から根が見えてくるということも起こります。
根が見えてきたら乾燥もしやすくなりますし株も安定しにくくなるため、増土を行なって根が伸びる空間を増やしてあげると、今までよりもっと大きく植物を育てることができます。
特に夏の暑くなる前には保水のために増土をするのがいいと思います。
間引き(まびき)
種を植えたあと発芽したら行なうのが間引きです。
間引きとは種を撒いてたくさん発芽した時、発芽が密集している箇所の中で生育の悪いものを抜き取ることです。間引きをすることにより風通しや日当たりが良くなり、病害虫を抑える効果もありますので、沢山芽が出たからそのままにすることなく、元気な苗をより元気良く育てる為に必ず行なうようにしてください。
間引きは1度で行なうのではなく、数回に分けるほうが良いでしょう。たいていは双葉のときに1回目、本葉が出たら2回目、本葉が4~5枚程度になったら3回目というようなタイミングがいいと思います。
マルチング(まるちんぐ)
マルチングとは土壌の表面を藁やビニールフィルムで覆うことです。
マルチングをすることで病害虫を防ぐ、雑草の発生を抑制する、温度変化から守る、土壌水分の蒸発防止、雨による土の流れを防ぐなどの効果があります。
マルチングの種類は、藁やバークチップなどの自然素材のほか、ビニール製のものがあります。ビニール製のものには白や黒や透明などの色がありますが用途としては次のとおりです。
- 黒マルチ:保温と雑草を防ぎます。夏には不向きです。
- 白マルチ:地温を抑えます。
- 透明マルチ:真夏以外の保温に使います。
- シルバーマルチ:夏向けで地温が上がりすぎません。