逆さまにしてはいけない商品を発送する際の天地無用シールの意味

これは私が経験したことではなく、知り合いの花屋さんから聞いた話です。

発送に関わる天地無用という言葉についてのことです。どうかご一読くださいませ。



天地無用(てんちむよう)とは

知り合いの花屋さんが、発送したお客様からこんな連絡が来たと言って、教えてくれたのが次のような話です。

ある時、花を梱包して発送したらしいのですが、到着後お客様からお怒りの連絡があったそうです。

「花を天地無用で送るとは何事だ!」

知り合いの花屋さんは、お客様のおっしゃっている意味がわからず、天地無用で送ってなにか問題があったのでしょうか?あるいは天地無用で送ったのに逆さまになって届いたのでしょうか?と聞いてみたそうですが、特に花には問題がないが、梱包の段ボール箱に天地無用のシールが貼ってあった!なんということをして花を送るんだ!とんでもない店だ!!とかなり怒っていらっしゃったそうです。

それでゆっくりお話を伺ってみると、天地無用と書いて送ったら箱を逆さまにしてもいいという意味だろう!それくらい店をしているものなら知っていて当然だ!ということを話されたそうです。

そこで、ようやくお客様のお怒りの意味がわかり、天地無用の言葉の意味を説明して最後は納得してくださったそうですが、知り合いはがっくりと肩を落としていました。

天地無用の意味

確かに天地無用と書くと、天地は無用だから上下逆さまでも問題ないと思われることもあるかもしれませんね。

しかし、本来の天地無用は

運送する荷物などに表示する語で、破損の恐れがあるため上と下を逆にしたり、傾けた状態で輸送してはいけない

という意味です。

もともとは、天地入替無用や天地顛倒無用というように、入替や顛倒などといったわかりやすい言葉が入っていたのですが、四字熟語にするために天地無用としたそうです。

天地無用シール

写真はアトリエはなこが発送に使わせていただいているヤマト運輸さんの天地無用シールです。ヤマト運輸さんの場合、天地無用の横に上向きの矢印と、この面を上にという言葉が使われております。

他の運送業者さんも、同じような感じで天地無用のシールがあると思います。

このシールを貼るか、送り状に天地無用と書いて発送するのが、花屋だけでなく逆さまになってはいけない商品を送る店なら当然のことだと思っています。


天地無用を勘違いしている割合

平成25年度の国語に関する世論調査というものを見つけました。

その調査の天地無用の理解の割合は

全体の割合

上下を逆にしてはいけない・・・・・・・・・55.5%
上下を気にしないでよい・・・・・・・・・・29.2%
わからない・・・・・・・・・・・・・・・・9.3%

若干ビックリしました。数年前の結果とはいえ、お中元やお歳暮も含め、通販やネット販売が発達してきている中で意味を理解している人が55.5%とは。

そして年齢別では

上下を逆にしてはいけない
16~19歳30.5% 20代46.6% 30代54.1% 40代61.6% 50代63.2% 60代60.0% 70歳以上49.7%

上下を気にしないでよい
16~19歳36.6% 20代39.3% 30代29.6% 40代26.5% 50代28.2% 60代25.2% 70歳以上30.7%

わからない
16~19歳13.4% 20代3.7% 30代8.9% 40代5.3% 50代4.1% 60代11.5% 70歳以上15.1%

あああ…シニアになっても勘違いされている人もいらっしゃるのですね。

でも、それだけわかりにくい言葉なのかもしれません。

天地無用で発送してくれる店は安心

花が入っているのに、なんの明記もなく発送しているのは逆に不安です。

たぶん全国、どこの花屋さんでも花を送るのにそんなことをする店はないと思いますが、もし天地無用シールが貼っていない、あるいは送り状に天地無用を明記していないのであれば、輸送の途中で逆さまになっている可能性もあります。

きちんと天地無用と明記してくれているお店なら、安心してお買い物をしてくださいね。

アトリエはなこでは、開店した当時から今まで、なにも気にせず天地無用と明記して発送していたのですが、知り合いから今回の話を聞いて誤解されていることもあるかもしれないと思い、ブログに書かせていただきました。

どうか誤解なきよう、宜しくお願いいたします。