端午の節句は菖蒲。似ているアヤメ、カキツバタ、ショウブの区別方法

5月5日、端午の節句といえば菖蒲の葉を浮かべたお風呂に入るという人も多いのではないでしょうか。

そういえばあのお風呂の菖蒲というのは、花が咲く菖蒲の葉の部分だけ?と思われている人もいらっしゃるようなので、少し書いてみる事にしました。

それと菖蒲って、あやめやかきつばたにも似ていますね。3種類の区別の付け方も書きたいなと思っています。

あやめ かきつばた しょうぶ

あえて平仮名で書いたのですが、漢字を見てみると

かきつばたは杜若と書くので、他のふたつと混同することはありません。

ところが、あやめを漢字にすると菖蒲になり、しょうぶを漢字にしても菖蒲になります。そうなんです、あやめとしょうぶは同じ漢字になってしまいます。あやめは綾目や文目と書くこともありますが、一般には菖蒲と書くことが多いようです。

ただしょうぶは、花菖蒲と言うことが多いので、このページではあやめは菖蒲、しょうぶは花菖蒲と書くようにいたします。



菖蒲と杜若と花菖蒲の区別

菖蒲も杜若も花菖蒲も全てアヤメ科の多年草です。実はアヤメ科には沢山の種類があるのです。

そのうちでよく知られているのが菖蒲や杜若や花菖蒲になります。代表的な菖蒲や杜若、花菖蒲を比べてみると次のようになります。

次の写真で見ると良くわかるのですが、菖蒲は花びらの根元の部分が黄色と紫色の網目状の模様になっています。

菖蒲

そして自生している場所は、杜若や花菖蒲と異なり山野の草原に生えています。

ここが全く違う点です。

次に杜若の写真をどうぞ。

杜若

花びらの中心の部分に白い線が入っているのは杜若です。

次は花菖蒲です。

花菖蒲

中心に黄色い線が入っているのが花菖蒲になります。

写真で見ると明確にわかります。

杜若と花菖蒲はどちらも湿地に自生します。

このように自生している場所と模様や線の入り方を調べると菖蒲と杜若と花菖蒲の3種類のどれかはすぐにわかるようになると思います。


葉菖蒲について

さて端午の節句、こどもの日に菖蒲湯に入っている人もいらっしゃると思いますが、あの菖蒲の葉は花菖蒲の葉ではありません。

先ほども書きましたように、花菖蒲はアヤメ科アヤメ属なのですが、葉菖蒲はアヤメ科ではなくサトイモ科ショウブ属になります。

花菖蒲の花が美しいのに対して、葉菖蒲の花はかなり残念なものです。その代わりに香りが良いですね。

端午の節句には菖蒲湯を

5月の始めからこどもの日までの間には、スーパーや花屋には葉菖蒲が並びます。

3~5本くらいに小分けして販売されていることが多いですが、できれば10本くらい使っていただくと葉菖蒲の香りを十分に楽しめるのではないかと思います。

菖蒲湯に入ってみる

菖蒲湯

葉菖蒲を買ってきたら、まずサッと水洗いをして下さい。根が付いていますが、切り落とさずにそのままお風呂に入れるのが良いですね。葉菖蒲をそのままお風呂に入れるだけでも良いのですが、できれば次のようにしていただいたほうが一層香りを楽しむことができます。

沸かし湯の場合は、水のうちに葉菖蒲を入れていつもより高めの温度になるようにお風呂を沸かします。その後、適温になるまで冷ましてからお湯に浸かるようにしてください。

給湯式の場合は、お湯を入れる前に葉菖蒲を入れておき、その上から少し高めの温度のお湯を入れます。そして適温になるまで冷まして入浴してください。

沸かし湯の場合も、給湯式の場合も高めの温度のお湯を入れてから冷ますということをするだけで、香りのよい菖蒲湯ができます。

葉菖蒲だけでなく、よもぎも一緒に付いていることもあります。もしよもぎも付いているようでしたら、葉菖蒲とよもぎを根元でひとまとめにして括ってしまうと良いでしょう。

ただ、よもぎには陣痛作用があると言われていますので、妊娠中の方はよもぎは入れないようにしてくださいね。

端午の節句は別名で、菖蒲の節句とも言います。菖蒲は昔から健康を保ち、邪気を払うといわれていました。

葉菖蒲はこの端午の節句、こどもの日にしか出回りません。是非皆様のお家でも菖蒲湯をお楽しみください。