子供の日5月5日端午の節句に食べる柏餅の葉の緑色と茶色の違い

5月5日は子供の日、端午の節句です。

節句というのは伝統的な年中行事を行う季節の節目になる日のことをいいます。1年に節句は5回あり、それを五節句と呼んでいます。

それぞれに1月7日は人日(じんじつ)の節句、3月3日は上巳(じょうし)の節句、5月5日は端午(たんご)の節句、7月7日は七夕(しちせき)の節句、9月9日が重陽(ちょうよう)の節句になります。

・1月7日 人日(じんじつ)の節句
七草の節句で、七草粥を食べて1年間の無病息災を願います。

・3月3日 上巳(じょうし)の節句
桃の節句のことで、お雛祭りで女の子の節句です。

・5月5日 端午(たんご)の節句
子供の日で男の子の節句で、この記事の内容になります。

・7月7日 七夕(しちせき)の節句
七夕のことで、短冊に願い事を書いて笹に飾ります。

・9月9日 重陽(ちょうよう)の節句
菊の節句とも呼び、菊を鑑賞したりするのですが、あまり知られていないかもしれません。生け花をされている人はご存知だと思います。







5月5日は端午の節句

端午の端には「はじめ」という意味があり、午は「うま」という意味です。元々は5月の最初の午の日のことを端午と言っていたのですが、午と五が読み方が同じということから、5月5日を端午の節句と呼ぶようになったということです。

子供の日といえば、柏餅を食べます。ということで今回は柏のお話です。そして少しだけ粽(ちまき)のことも書きますね

そもそもなぜ端午の節句に柏餅を食べるようになったのでしょう。

それは柏の葉に理由があります。

柏の木と柏餅について

柏の葉

柏はブナ科の落葉高木で、日本全域に分布しているのでお馴染みの人も多いと思います。

落葉高木なので、もちろん落葉樹ですが、落葉する時期というのが新芽が出始めるまで古い葉が頑張って付いていて、新芽が出たらようやく葉が落ちるという、すごく根性のある落葉樹なのです。11月頃になっても柏だけはしっかりと葉が付いています。

どうして柏の葉を柏餅に使うようになったの?

新芽が出るまで古い葉が残っていて、新芽が出てから落葉する柏は、古い葉と新しい葉が絶え間なく入れ替わるということから、子孫繁栄や家運隆盛を象徴する縁起の良い木と言われてきました。

そのような縁起の良い葉で包んだ柏餅は、男の子の成長を祝う端午の節句にふさわしいということから、食べられるようになりました。

そういえば柏餅に使われている柏の葉の色って…?

柏餅

柏餅の葉の色は2種類ある

柏餅を包んでいる柏の葉って、緑色のものと茶色のものの2種類ありますよね。柏餅の葉の色が異なる理由は、旧暦から新暦になったことに由来します。

もともと端午の節句は旧暦で祝っていました。今で言うと6月の上旬ですね。

その頃になると柏は新緑を迎えます。

ですから旧暦でお祝いをしていた頃は、緑色の葉で柏餅を包んでいました。

ところが明治時代、海外からの文化を取り入れ始めた日本は新暦に変わります。

そうすると全ての行事が1ヶ月ほど前倒しとなり、当然ですが端午の節句も5月になったのです。

5月の始めの柏の葉は、旧暦の頃に比べて約半分ほどの大きさまでしか育っておらず、柏餅を包めなくなってしまいました。

困った柏餅屋さんは考えました。

そうだ!前の年に収穫して保存しておけばいい!

頭良いですよね。

しかし、蒸して殺菌することにより柏の葉は茶色になってしまったのです。それ以来、柏餅の葉の色は茶色になったということです。

ところが今は緑色の葉もありますね。

これは近年の加熱処理の方法と真空パックの技術により、元々の緑色に近いまま保存が可能になったからです。現在は緑色のものも茶色のものもあって、茶色のものを使う理由は、以前から慣れ親しんだのが茶色の葉だからという理由のようです。

柏餅の葉は食べるもの?

桜餅の葉って食べる人も多いですよね。でも柏餅の葉って食べようと思ったことはないのです。私は…ですが。

それで柏餅の葉は食べることができるのか調べてみました。

結論:食べても良いでしょうが食べられません。
理由:硬くて筋があり美味しくないから。

ということでした。

柏の葉で包む理由ですが、柏の葉には抗菌作用があり、香り付けのためだということなので、食べないほうがいいですね。

柏の葉が収穫しにくい地域では、サルトリイバラやホオノキ、ミョウガの葉を使った柏餅もあります。

このように柏餅について書いていますが、私は関西に住んでいますので、実は子供の頃から子供の日には柏餅より粽(ちまき)なのです。

粽というと、中華ちまきを思い浮かべる人もいらっしゃるかもしれませんね。特に関東から北海道にかけては、ちまきといえば中華ちまきかもしれません。でも関西では甘いお団子を笹の葉で巻いた端午の節句に食べるお菓子です。


柏餅と粽(ちまき)

ちまきと柏餅

先ほど家族に「端午の節句といえば、柏餅か粽のどっち?」と訊ねてみたところ、即答で「粽」でした。

なぜ関西では粽なのかといいますと、粽は中国から伝わってきたものなのですが、伝わってきた頃は都が京都にあり、その周辺から広がっていったようです。対して柏餅は幕府があった江戸周辺から広まったものなので、その違いが生じているようです。

でもどちらも美味しいです!私は粽も柏餅も食べます(笑)折角どちらも食べることができる時代に生まれたのですし、食べなきゃ勿体無いですよね。

粽を包んでいる葉は笹ですが、昔は茅(チガヤ)という葉で巻いていたことから粽(ちまき)と呼ばれるようになったということです。

4月末、あちこちで鯉のぼりが泳いでいます。端午の節句、子供の日ももうすぐです。

お子さんの健やかな成長を願っております。