3月3日は桃の節句、お雛祭りには桃の花(花桃)でお祝いしましょう

3月3日は女の子のお節句、お雛祭りです。桃の節句とも呼ぶように、お雛祭りには桃の花を飾ってお祝いします。

生花は桃の花ですが、お雛様の段飾りには花桃ではない花飾りがありますよね。今回はそんなお雛祭りにまつわる花のお話を書いてみましょう。

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雛人形の段飾りのお花はなに?

生憎、私には息子しかおりませんので、雛人形を飾ったという記憶は、私自身が子供の頃だけなのですが、それを辿りますと木を2種類飾ると思います。ひとつは橘で、あとひとつは桜です。左右に飾りますが向かって右に桜、向かって左に橘です。

京都御所

これは右近の橘、左近の桜といいます。

京都御所には天皇元服や立太子などの儀式が行なわれていた紫宸殿という場所があります。

桜と橘は京都御所の紫宸殿の南庭に植えられているのですが、それが向かって左側に位置する右近の橘であり、向かって右側の左近の桜です。でもなにか変ですよね。左側が右近で右側が左近って。これは天皇がおられる内裏から見ての左右なので、右近の橘、左近の桜で正解になります。

雛人形は平安時代の宮中を模したものだといわれていますので、この紫宸殿の橘と桜を飾るようになったのです。

橘は実をつけるミカン科の樹木

橘は昔からある日本固有の柑橘で、日本書紀や古事記にはその名前が出てきています。高さは2mから4mで、柑橘なので若い幹には棘があります。常緑なので縁起が良いとされ、家紋にもなっています。

白い花を咲かせ、結実した後は3cmほどのミカンに似た実をつけます。

桜はバラ科

桜とバラって全然違う花だと思う人も多いでしょうが、桜はバラ科です。

バラ科という植物は多く、案外食用の果実に多いのです。梅だとかアーモンド、リンゴやビワ、イチゴもバラ科です。もちろん桃もバラ科です。バラ科は花弁やガクが5枚で、おしべが10本から多数あり、めしべが1本から多数というパッと見ると大雑把な定義です。

バラといえば花屋でよく見る花弁の沢山ある花を思い浮かべると思いますが、あれは野生のバラを品種改良して作られたもので、原種になった野生のものは上記の定義に当てはまる花となっています。

お雛様の飾り方は地域によって異なるの?

お雛様には、京雛と関東雛があります。文字通り、京雛は京都で作られるお雛様で、関東雛は関東で作られるお雛様です。

よく見るとお顔が若干違っていて、関東雛の目は大きめで、お顔がふっくらとしているものが多く、京雛は切れ長の目に鼻筋が通ったものが多いと言われております。しかしお顔以上に違うのは並べ方です。

関東雛は向かって左側に男雛、右側に女雛であるのに対し、京雛は向かって右側に男雛、左側に女雛です。

これは昔から日本では左側のほうが上位とされていて、京雛では男雛を左(向かって右)に、女雛を右(向かって左)なのです。

これは御所での玉座の位置に関係しています。関東雛が逆になっているのは、大正天皇に関係するといわれています。

明治時代以降、西洋では右が上位という国際儀礼があり、それを取り入れ大正天皇の即位の礼の際に、陛下が皇后陛下の右側に立たれたことで、関東雛の位置が今のようになったとされています。

雛人形

ところで、童謡「うれしいひなまつり」には、お内裏様とお雛様、ふたり並んですまし顔という歌詞がありますが、あれは少し違うのではないかと思います。

内裏というのは御所(ごしょ)や禁裏(きんり)、大内(おおうち)とも呼ばれ古代都城の宮城における天皇の私的区域のことです。その場所に居られる方をお内裏様とするなら、お内裏様はふたりです。

そしてお雛様も男雛と女雛を合わせての呼び名になりますので、お内裏様とお雛様を合わせると4人になるのではないかと思うのですが…。

おひな祭りは五節句のひとつ

節句というのは伝統的な年中行事を行う季節の節目になる日のことをいいます。

1年に節句は5回あり、それを五節句と呼んでいます。

・1月7日 人日(じんじつ)の節句
七草の節句で、七草粥を食べて1年の無病息災を願います。

・3月3日 上巳(じょうし)の節句
この記事のように桃の節句のことで、お雛祭りです。

・5月5日 端午(たんご)の節句
こどもの日で男の子の節句です。菖蒲の節句で菖蒲湯に使って健康や成長をお祝いします。

・7月7日 七夕(しちせき)の節句
七夕のことで、短冊に願い事を書いて笹に飾ります。

・9月9日 重陽(ちょうよう)の節句
菊の節句とも呼び、菊を鑑賞したりするのですが、あまり知られていないかもしれません。生け花をされている人はご存知だと思います。


おひな祭り・桃の節句に飾るお花は、やはり桃の花

2月下旬になりますと花屋やスーパーでは桃の花が販売されます。

桃の花に合わせるのは、同じ春の花である菜の花が定番ですね。桃の花のピンク色と菜の花の黄色を合わせると可愛らしい色合いになります。あとはカーネーションなど、女の子らしい優しい花を添えていただくと良いのではないでしょうか。

桃の節句のお花

桃の花が咲かずに枯れたんだけど

この言葉は花屋ではよく聞く言葉なのです。

蕾が沢山付いていても、蕾のままで咲く前に枯れてしまうということが、よくあるのです。

本当に申し訳ありません。実は桃の花の開花時期は3月の終わりから4月の暖かくなってからなのです。それを桃の節句に合わせて出荷しますので、固い蕾を強制的に開花させるという桃にとっては負担になることをして販売しているのです。

ですから購入後、温度が下がりすぎる部屋だと枯れてしまうということが起きます。できれば桃に今は4月だよと騙し続けてあげるような温度設定で飾ってあげてください。

それとエアコンの風が当たる場所は乾燥の原因になりますので、絶対に避けて下さいね。

桃の花の状態をよく見て購入する

花屋やスーパーで販売されている時、きちんと店内で販売されているものを購入して下さい。屋外で売られているものだと寒風にさらされているものがあります。

そして花びらに黒ずみがなく、乾燥もなく、湿り気を感じるようなものを選んでください。いくら蕾が沢山付いていても、蕾が黒くなっているようでしたら、それは咲きません。

それと桃の花の蕾は、少しの刺激でも落ちてしまいますので、そっと取り扱うようにお願いします。

綺麗な蕾の付いた花を購入して、程よく暖かく、エアコンの風が当たらない場所に飾っていただきますと、きっと綺麗に咲くと思います。

花桃は花を観賞する桃のこと

桃といえば果物の桃を思い浮かべますが、花桃は花を観賞するための桃です。花桃の木には実がなりますが、食用には適しません。花桃も果物の桃も同じバラ科ですが、花桃はバラ科サクラ属に対し、果実の桃はバラ科モモ属です。

女の子の健やかな成長を願う桃の節句。楽しいおひな祭りをお過ごし下さいね。

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